加賀市熊坂川河畔の桜並木/大聖寺の城下町を彩る桜の散歩道

桜シーズンが本格化した週末、石川県の最も南西にある加賀市を訪ねました。
なぜ加賀市かと言うと、緯度的に県下で最も低い街なワケですから、桜の花もきっとどこよりも早く咲き揃うに違いない、という憶測と期待からです。
加賀市の桜と言えば、市の中心部を流れる川べりの桜並木、「熊坂川河畔」の名前で知られている桜スポットが真っ先に思い浮かんだので行ってみることにしました。
結論から申し上げれば、桜の咲き具合は7分咲きくらいでした。ん~、まぁ100点満点をあげることはできないけれど、城下町風情を感じながら花見散策を楽しめたと思います。
頑張って満開を目指している桜の姿を愛でてきました!

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熊坂川河畔は、ただダラダラと並木が長く続くのとは違いました!
公園があったり神社があったり古い町並みがあったり学校があったり大きな川べりがあったり・・・1kmほどの並木ですがとにかく景色がどんどん移り変わって飽きさせないという印象。
「一部だけでもいいや」と思いながらカメラを片手に歩いてみると、結局いろいろ撮りたくなって延々2~3kmほど歩いてしまうこと間違いなしです。

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ってなワケで、2024年お花見記事の第2弾は、加賀市大聖寺の有名お花見スポット、熊坂川河畔の様子をお伝えします。
ここは夜桜鑑賞ができる場所としても割と有名ですが、昼間の桜ももちろん綺麗だと思いました。


2024年04月07日 石川県加賀市 大聖寺地区(熊坂川)


2024年の桜シーズンはゆっくりです。
金沢市では4月1日にソメイヨシノの開花発表がありました。ここ数年は開花から3~4日程度で満開になっていたのに、今年の桜は開花から7日経った4月8日にようやく満開を迎えたそうです。
今回紹介する熊坂川河畔は加賀市の中心部、大聖寺エリアを流れる小さな川ですが、その川の両サイドの桜並木が加賀地方(石川県の金沢市よりも南の地域)随一の桜名所となっています。開花から6日経過した週末に訪ねたものの、あいにく満開には至らず6~7分咲き程度。ん~、いつもの年なら満開になっていてもおかしくない頃なんだけどなぁ。
こればっかりは自然が相手だからしょうがないですね(^^;。

さて、朝の割と早い時間に加賀市に到着し、熊坂川の河畔の道をカメラ片手にウォーキングしました。
そのスタート地点は「加賀神明宮」という神社。昔は「山下神社」と呼ばれていたそうです。
河畔の大きな鳥居は、この神社の格の大きさを表しているのかな。
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少しだけ神明宮の境内にお邪魔しましょうか。ここでお参りをしてから歩くことにします。
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加賀神明宮の拝殿は1824年に再建されたそうですから、今年でちょうど200年ですか!
何気に結構歴史のある神社だったんですね。
これがその拝殿なのかな?
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神社の境内にもいくつか桜が絵になるところがありました。
この神社だけでも結構写真の撮り甲斐があるように感じました。
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熊坂川河畔の桜並木の由来は、1934年9月9日に大聖寺の広範囲を焼失させた「大聖寺大火」の後、熊坂川の河川改修工事が行われ、その完成を記念して植樹されたものらしいです。工事完成から80年近く経った今ではすっかり桜の名所として定着したようです。
っていうか、大聖寺でそんな大規模な火災があったなんて誰も教えてくれなかったぞ!
今回の花見でまた一つ、地元石川県の歴史について勉強になりました(^^;。
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川を挟んで両側の道におよそ200本の桜が植えられています。
並木の範囲は上流側の大聖寺ふれあい広場から、下流側の江沼神社まで、その距離はおよそ900mになるでしょうか。
桜の咲く頃になるとぼんぼりでお花見の雰囲気満点。夜はほんぼりが灯されてきっと幻想的なライトアップになるんでしょうね~。夜の並木も歩いてみたいものです。
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ぼんぼりに書かれた「がんばろう能登&がんばろう加賀」の文字。
あの能登半島地震から3ヶ月が経過しました。被害が比較的少なった加賀エリアではお花見に大きな支障は出ていないようですが、一方で震源に近かった能登半島ではいまだ元の生活に戻れていない方もたくさんいらっしゃり、復興までまだまだ時間がかかりそうです。
能登には本当に頑張ってほしいです!
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散策していると、ところどころで下の写真ような名所旧跡を示す看板が立てられていました。
熊坂川が流れる大聖寺は、かつて大聖寺城というお城が造られ、大聖寺藩の城下町として栄えた歴史があります。市内には城下町の風情が残っているスポットもあるみたいだけど、まだゆっくり町歩きをしたことはないですね。
さきほどチラっと大火について触れましたが、もしその火災がなければ古い町並みがもっと残っていたのでしょうか。そうすると、例えば萩みたいな感じの有名な観光地になっていたのでしょうか。
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途中、道路から川に降りられるスポットもありました。
川面近くまで下りて、桜並木や空を見上げるのもなかなかオツなものです。こうやって低い目線から桜を見上げることができるのが、熊坂川河畔のウリではないかと思います。
それにしても人形のうえのさん、宣伝効果抜群でしょうねw
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川幅じたいが結構狭いので、川に下りられるとは言え立てるスペースは結構小さい。
たくさんの人出がある時は順番待ちになったりするかもしれませんね。くれぐれも足を滑らせて落ちないように気を付けたいです。
幸い僕が訪ねたのは早朝だったのでまだほとんど人が来てなくて、こういった場所もほぼほぼ独占状態でした。
あわよくば、満開であったなら・・・。
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川面にクッキリと桜並木が映っていました。
ちなみに川を流れる水はすこし濁っていましたね。決して汚れているわけではなくて、数日前の雨の影響かなと思われます。市街地の川にありがちなヘンなニオイも感じませんでした。
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市街地の川ですから当然橋が何本も架かっていて、橋の上はシャッタースポットになっています。
橋の上からの眺めもいいものです。
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桜と学校も絵になりますよね。
河畔の学校は加賀市立錦城小学校。この日は日曜日だったので児童たちの姿は見かけませんでしたが、平日の朝は賑わっているはずです。児童たち、今週は桜を眺めながらの登校になるでしょうね~。
桜の遊歩道を歩いて登校できるのはなかなかのステータスだと思いますよ。
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この日はお隣の福井県福井市まで満開前線が到達したようですが、加賀市は満開の一歩手前で少し蕾も目立ちました。でも、これでも前日に比べればすごくたくさん花が開いたんですよ。
実はここだけの話、前の日(土曜日)もぶっちゃけこの場所に立っているんだが。見事に空振り三振で一枚も撮らずに帰ってやった(笑)。
その時は3分咲きで鑑賞に堪えられなかったんですが、日中の気温がぐんぐん上がったおかげで見頃まで持っていってくれた天気には感謝しなくちゃだね!
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河畔の並木道の下流側の終点は江沼神社です。
そう言えば今でこそこの辺りは加賀市という地名ですが、かつては江沼郡というのがありました。その郡名とこの神社の名前とは何か関連があるのかも。
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なんか不自然な感じ・・・
と思ったら、左側の灯籠がないではないか!
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え~、石灯籠が倒れてるやん!
これ、おそらく1月の能登半島地震によるものと思われます。加賀市は石川県では最も震源から遠いところになりますが、それでも震度5強の揺れを観測しました。5強いえばタンスが倒れたり、補強していないブロック塀が崩れたりする揺れなので、不安定な灯籠が倒れても何ら不思議ではありません。
しかし地震後3ヶ月も倒れたままにしておくのは意外です。
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江沼神社境内の横を流れる少し大きめの川は旧大聖寺川
大聖寺川と言えば、上流部の山中温泉に「鶴仙渓」という観光地があることで知られている川です。ですがここを流れるのは大聖寺川ではなく「旧」大聖寺川なんですね。
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もともとはこの流路が大聖寺川の本流だったそうですが、大聖寺川は昔から洪水が多かったため、市街地で蛇行していた流路をまっすぐ流れるように改修したんだそうです。
旧大聖寺川はかつて蛇行していた大聖寺川の名残ってワケね。
旧大聖寺川の堤防にも桜が植えられていましたが、熊坂川に比べて随分大振りな桜の木が多いです。
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ガイドブックなんかでよく紹介されている「長流亭」という風流な建物。
1709年にかつての大聖寺藩主が客人をもてなすためにつくった建物なんだそうで、国指定重要文化財になっています。
へぇ、大聖寺ってほとんど来ることがないんだけど、こんな文化財があったのは知らなかった・・・。
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ここまでは加賀神明社の下流側を江沼神社方面に向かって歩いてきましたが、反対の上流側には親水公園のような広場が整備されていました。「大聖寺ふれあい広場古九谷の杜」という公園のようです。
市街地ではコンクリートの壁に囲まれていたけど、ここでは公園の緑に溶け込んで自然の中を流れているように感じました。一つの川ですがいろんな桜景色が楽しめるのがこの熊坂川のいいところかもしれません。
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熊坂川河畔の散策スポットから少し上流側に離れたところになりますが、DIDという会社の脇からハピラインふくいの線路までの区間の桜が結構綺麗でしたね。
花見ルートから外れているので、人はほとんど通らないと思われるのですが、ぶっちゃけ散策スポットの並木よりもこっちのほうが見応えあるじゃないかと(笑)。
しかもこちらの桜はほぼ満開になっていました。
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ってなわけで、加賀市を流れる熊坂川の桜景色でした。
この日も暖かくて、翌日には桜が満開になりました。あと一日ずれてれば良かったんだけど、満開の熊坂川はまた次の機会にとっておくことにしようと思います。
大聖寺駅から歩ける距離にあって電車でのアクセスも良好!夜桜鑑賞も可能なので、遠方から旅行で加賀市を訪ねた人でも楽しみやすい桜スポットだと思います。



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当ブログをご覧いただき、ありがとうございます。四季折々の日本の風景を追い求めて、写真に切り取り公開し、皆様の旅の参考にしていただくのが当ブログの趣旨です。特に春の桜の景色はとても好きで、毎年春を迎えるとソワソワしてしまうんですよね(^^;。当ブログにもこれまでに数多くの桜の記事を掲載してきましたが、それらをザっと見渡すことって、ブログの特性上なかなか難しいんですよね。そこで、思い切って桜の目次ページを...



<熊坂川河畔の桜並木>
【駐車場】なし(無料)
【入場料とか】無料
【所要時間】1時間20分

【地図】
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