09 2023

木場潟公園の千本桜を歩く/石川県最多!1700本の湖畔の桜並木

この記事を書いている4/9は、例年なら桜が満開であってもおかしくないのに、今年は数日前には完全に散り終えて葉桜になっちゃってます。今年の桜シーズンはほんとに早かった。
ですが、桜の記事はまだもう少し続けたいと思います!今年は遠くへお花見旅行はできなかったけど、比較的近場の桜スポットをいくつか回ることができたので、それらを引き続き紹介していきたい。

さて、前記事では小松市の「う川古代桜」と「十二ヶ滝」をお伝えしましたが、実は本当に行きたかった目的地は同じく小松市にある木場潟公園でした。
木場潟公園は小松民の憩いの場として、あるいは白山の眺望地として多くの市民に親しまれていている公園ですが、大規模な桜並木が整備されていることで近年注目されているように思います。
その名も千本桜!

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木場潟は桜が多いだけでなく、「湖+桜」のコラボレーションも楽しめるスポットです。そもそも石川県には湖が少ないので、こういう広い水辺の桜景色はちょっと新鮮だったりします。
また、木場潟は知る人ぞ知るカヌーの聖地としても知られ、カヌー施設と桜をコラボさせちゃうなんてのも面白いかもしれません(^^)。

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ってなわけで、2023年の桜記事第6弾は小松の木場潟公園です。
小松の桜名所と言えば、芦城公園を真っ先に思い浮かべますが、木場潟公園もなかなかのものでした。「千本桜」の名に違わぬ素晴らしい桜並木が楽しめましたよ。


2023年04月01日 石川県小松市 木場潟公園


週末TVの夜のローカル番組の中で、花見名所からの中継を見たのがきっかけで気になり出した小松市木場潟の桜並木。
その並木は「千本桜」という名前で紹介されていて、「またまた、どうせ名前だけ千本とか謳っちゃって、ホントは千本もないんでしょ?」と思ったのですが、実際には千本どころか1700本の桜がある桜の大名所になっていることを知りました。これは行かないワケにはいかない!

実はこれまで木場潟に対して桜の名所というイメージがあまりなかったんですよね。自分のリサーチ不足でした。最近の木場潟に対しては、次々と整備されて綺麗になってる良いイメージを持っています。桜並木も期待が持てるぞということで、桜が満開になった週末に訪ねてみました。
木場潟には東・西・南・北・中央の5ヶ所の公園が整備されています(東園地は2023年4月開園)が、今回の目的地は湖の東側にある「中央園地」です。花見客が多く広い駐車場はほぼ満車。想像以上に人気があるみたい。そして車をとめて公園に入るや否や、桜がお目見えです。
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木場潟は小松市の市街地の東方に位置する潟湖(もともとは海だったが、砂丘の発達で陸地に囲まれた湖)。この地には今江潟・柴山潟・木場潟の「加賀三湖」と呼ばれる三つの湖があり、干拓によって今江潟は完全に消滅し、柴山潟は随分小さくなった中、木場潟だけは干拓されずに昔の姿を残しているんだそうです。
面積1.13平方km、周囲6.4km。南北に細長く、中央園地に立つとキラキラ輝く湖面のすぐ向こう側に対岸が見えています。
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ちなみに、木場潟と言えば白山の絶好の眺望地としても知られています。
3年前の記事の写真を引っ張り出してみましたが、この時は白山が見える西側の公園に立ちました。対岸に見えている並木が実は「千本桜」だったみたいです。
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(2019年03月09日撮影)

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木場潟はカヌーの競技場があり、カヌーをしている人には割と有名だったりします。湖畔にもこのようにカヌーが何本も見られました。
ところでカヌーってこうやって屋外で保管してるの?それとも天日干ししてるの?自分、カヌーのことを全然知らないので謎です。
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さて、木場潟公園の桜を見ていこう。湖畔ということで、まずは湖と桜。
対岸には来春(2024年)開業予定の北陸新幹線金沢-敦賀間の構造物が見えています。次に桜が咲く頃、ついにあそこを高速で新幹線が駆け抜けるようになるんだなぁ。そう考えるとなんだかムネアツです!
そしてその新幹線の車窓からは、木場潟と桜並木、その向こうに雄大な白山の姿が見えるはず。北陸新幹線随一の美しい車窓に期待!
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「LAKE KIBA Canoe Sprint Course」と書かれたゲートがカヌーの桟橋に建っていました。大会になると多くの選手がこのゲートをくぐってカヌーに乗るんでしょか?
カヌー競技のメッカ木場潟を象徴する桜景色かもしれません。
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カヌーに関する桜景色と言えばこちらも。カラフルなカヌーと満開の桜。
競技用のカヌーを間近で見る機会があまりないので新鮮です。思ったよりも細くて長いんですね。
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湖と反対側は長閑な田園風景。
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ビオトープと桜。
木場潟は自然の浄化作用を利用して水質の回復を図っているようです。湖の水をこのビオトープに流し、綺麗になったところで湖に戻す、ということをやっているみたい。
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そして、こちらが木場潟の千本桜!木場潟をグルリ1周する湖畔の道の両脇に、桜の並木が形成されていました。
冒頭にも書きましたが、木場潟の桜並木の桜の本数は実に1700本で、石川県内最多の本数の桜並木なんだそうです。金沢の兼六園が約400本なので、その4倍以上ってことになります。
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「1700本の並木」のスケール感は、見た目で理解するのはドローンの空撮でもないとちょっと難しいけれど、歩いてみれば分かります。とにかく並木が長いのだ!それに桜の木も立派で、並木はまるで桜のトンネルのように感じるところもありました。
ランニングやウォーキングを目的として来て湖を一周する強い志を持った人は、並木の全てに目を通すことになると思います。でも桜を観たり撮ったりすることを目的とした人は、別に並木の全部を観る必要はないんだよね。エントランスからせいぜい数百メートルくらい進んだところで、「こんな感じが続くのね。もういっか」ってなっちゃいます(笑)。
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桜並木にはぼんぼりも。
単なる飾りではなくて、夜にはちゃんとぼんぼりが灯されて、仄かな光の中で夜桜見物ができるみたい。今回は日中の訪問でしたが、これは是非夜も来てみたいところだと思いました。
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午後4時前の湖畔。
太陽はまだまだ元気ですが、西に傾いたせいもあって桜は心なしかクリーム色っぽく感じました。そういや冬の間は4時っていったらもう日が暮れる前みたいな感じだったけど、最近は日が随分長くなったものです。春ですね~。
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ってなワケで、県下最大、1700本の桜が観られる小松市の木場潟公園千本桜でした。
今回歩いたのは広大な木場潟公園のうちのほんの一部だけなので、実は見逃している見所がまだまだあったかもしれませんが、とりあえず来年以降の楽しみにとっておこうと思います。
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<木場潟公園>
【駐車場】あり(無料)
【入場料とか】無料
【所要時間】40分

【地図】


【リンク】
木場潟公園
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石川県 小松市 桜景色 子供向け 並木

2 Comments

まっさ  

>大樹さん

へぇ、カヤックできるんですか!
っていうか、大樹さんのこのコメントを拝見して生まれて初めて「カヌーとカヤック」の差を認知いたしました(笑)。

正直なところ、カヌーもカヤックもどちらも全く分かっていなかったです。
どちらも細長い手漕ぎの船で、カヌーは競技、カヤックは大自然を舞台にする、という間違った認識でしたね。
実際「パドルが片方か両方か」が両者の違いとは思ってもなった。
ってか、カヌーってパドル片方なんだ。それってむちゃくちゃ漕ぐの大変じゃない?

木場潟はカヌー競技の聖地とも言われていて、周りの温泉地での保養も兼ねて合宿に来られるチームも多いみたいです。
コロナ禍が落ち着いて、今後はより多くの外国人選手を招きいれるのだろうと思いますが、日本の桜の美しさを世界に広める場所にもなれたらいいなと思っています。

ちなみに大樹さん、前から何となく思っていましたが、なかなか体育会系ですね(笑)。

2023/04/21 (Fri) 06:22 | EDIT | REPLY |   

大樹  

前回に続いての小松市編。
それも1000本並木ならぬ1700本オーバーの桜並木。
うちの実家の地区の公園も桜の本数では結構ありますが、こういった広いエリアで見ごたえあるスポットはなかなかないですね。
カヤックをしながらの桜見物もおつなものかもしれませんね。

実は自分、コロナ禍になる前まで、年に一度はカヤックをする人間でした。
地方の島とかに行くとしょっちゅう一日かけてカヤックツアーに参加していました。
カヤックとカヌーの違い、、、
俺的に分かっているのはパドルが両側にあるか否か、、
でしょうか。
クローズデッキであればカヤックと言いやすいですが、オープンデッキのカヤックもあるので、それはカヌーでは、と言われるとそうですねえ、と言う感じもあるんですが(笑)

2023/04/16 (Sun) 23:48 | EDIT | REPLY |   

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