桜シーズン絶頂期の週末、金沢は青空が広がって絶好のお花見日和となりました!
家でじっとしているのはもったいないので、プチドライブも兼ねて桜を観に行くことにしましたが、今回の行き先は金沢から車で40分ほどのところにある地元石川県の中でも割と有名な一本桜である、喜多家のしだれ桜です。
この日は春にしてはなかなかクリアな青空で、薄紅色のしだれ桜とのコントラストが美しかったです。喜多家のしだれ桜はまさに見頃ど真ん中な感じで、まるで長い髪をたなびかせる女性のような、あるいは青空から降り注ぐシャワーのような、そんな艶やかな姿を楽しむことができました!

街でよく見かけるソメイヨシノは樹齢がせいぜい5~60年と言われていますが、喜多家のしだれ桜は樹齢130年!
結構古い樹木ですが、衰えを感じさせない見事な咲きっぷりには驚きました。
桜名所の中には何百本、何千本など、とにかく「数」で勝負するところがある一方で、この桜はたった一本で多くの人を引き寄せ、魅了しています。僕もすっかりその魅力にハマってしまいましたね(^^)

さらに、この桜は日没後にライトアップもされています。今回は2日に分けて昼と夜両方の姿をカメラに収めてきました。
同じ桜でも青空の下と夜とでは全く表情が違います。1本で2度おいしい・・・と言うとなんか陳腐に聞こえてしまいますが、この桜は是非昼と夜両方の姿を楽しむべきだと思います!

ってなワケで、2023年桜記事第3弾はかほく市の一本桜、「喜多家のしだれ桜」の様子をお伝えします!
喜多家のしだれ桜は、金沢から国道8号・かほく縦貫道路を走ることおよそ40分。旧宇ノ気町、現在のかほく市の上山田という地区にあります。交通量の多い通りから少し山のほうに入ったところにある長閑な集落。普段は観光客など全くいない場所ですが、しだれ桜が見頃を迎える時だけは多くの桜ファンが詰めかけます。某サイトによれば、石川県内の桜名所の中では第6位の人気なんですって。
初めて来た人は、「え?こんなところに本当に桜の名所があるの?」とちょっと不安になるようなロケーションですが、幟を目印にやや狭い道を進んでいくと、突如数多くの桜たちが姿を現します。ここが喜多家のしだれ桜。
駐車場は桜がある民家の前あり、10台くらいは止められたと思います。休日になると車がいっぱいになることもあるでしょうが、人の回転が割と早いので、長時間待つようなことはないと思います。

集落内の桜の中でもひと際目立っているのが喜多家のしだれ桜です。そのお姿はすごく立派で、目に入った瞬間思わず「おぉぉ」と唸ってしまうほどインパクトを受けました。
石川県内で由緒ある一本桜、いわゆる「名桜」と呼ばれている桜は能登地方に多く存在しています。一方の金沢市近辺や加賀地方では結構貴重な存在。戦災を受けていない金沢こそ昔からの一本桜が多いイメージを抱くかもしれませんが、意外にその数は少ないんですよね。
この喜多家のしだれ桜は、知名度においては県内随一と言っても過言ではありません。

この桜は、1895年に喜多家の善兵衛という人が兼六園から持ち帰った種をこの場所に植えて育てたもので、樹齢は130年ほどになります。樹高13m、幹の回り2.5mで、樹種はエドヒガン(ウバヒガンとも言います)。かほく市の文化財に指定されていて、桜の前には文化財であることを示す案内板がありました。
ちなみにこの桜の見頃はソメイヨシノとだいたい同じ時期になります。例年だと開花は4月に入ってからで、見頃は4月上旬から中旬にかけてらしいんですが、今年は他の桜たちと同様異例の早さで咲き進んだため、4月に入る前に満開を迎えてしまったようです。善兵衛が生きていたらあまりの早さにビックリしていたでしょうねw

ご覧ください、満開のしだれ桜を!
天気も抜群に良かったし、一番条件の良いタイミングで観ることができたと思います。

130年という樹齢を全く感じさせないくらい勢いや元気を感じます。
もともとエドヒガンという桜は長寿な個体が多いようで、国内の有名な古桜の多くも同じエドヒガンです。中には樹齢1000年を軽く超える個体もあるので、それらに比べれば喜多家のしだれ桜はまだまだ若造なのかも!?
でも100年を超える桜はこの辺りでは珍しいし、人間よりも遥かに長生きなんだから、リスペクトに値します。


周りにも何本か桜の木があって、それらがまるで主役を引き立てているかのようでした。


桜の下から見上げるように観るのもまたヨシ。
無数の花をつけた多くの枝が垂れる様子は、まるで桜の雨が空から降っているんじゃないかと錯覚するくらい。
そして、それらが時折風に吹かれてゆらゆらと揺れるサマはカーテンのようでもありました。ただただスケールが大きい!


喜多家の善兵衛さんが植えた桜の子孫にあたる木が集落内の別の場所にも植えられているそうです。
集落を少し歩いてみると、確かに別のお宅の庭にも立派なしだれ桜がありました。
もし時間に余裕があったら、集落の中を歩いてみて子孫の桜を探してみるのも楽しいかと思います。


さて、喜多家しだれ桜のもう一つの顔、それは夜のライトアップです。この春は夜の姿もカメラに収めてきました。
喜多家しだれ桜のライトアップは日没から22時まで行われていますが、若干空に明るさの残るくらいの時刻、いわゆるブルーモーメントの時間がオススメです。まぁブルーモーメントは桜に限らず何でも美しく見せてくれますよね。
上の日中の写真は4/2に撮影したものですが、実はこの2日前の3/31に仕事を終えてからすぐに観に行ったのです。現地に着いたのは19時前で、微かに青さの残る空とライトアップされたしだれ桜を楽しむことができました。以降の写真がその時の様子です。

無風とは言いませんが、しばらくの間細い枝が動きを止めるくらいに静寂な夜でした。
夜桜の写真を撮る上で風は強敵になります。とくに枝垂桜は少しの風でもユラユラと枝が動いてブレまくった写真になるので、風が弱くて助かりました(^^;。
徐々に暗くなっていく中で、光を浴びた桜は徐々に存在感を増していくようでした。


日中は背後の山の緑や他の桜も視界に入るので割と賑やかな情景になるのですが、夜は光が当たるのはこの桜1本のみでその他は何も見えません。
一本桜らしい孤高な姿が目を引きました。

ってなワケで、かほく市上山田の「喜多家のしだれ桜」でした。僅か1本の桜ですが、本当に見応えがあって素晴らしかったです。また時期も満開ドンピシャだったのも良かったかな。
この桜は民家のお庭にあり、見物も民家の庭の一角にお邪魔させていただく形になります。家の中では普通に生活していらっしゃるので、特に夜間は大声を出して迷惑にならないように気を付けましょうね。

まぁ多くの方はこの桜を見ると、大声を出すよりもどちらかというと言葉が出てこなくなるかもしれませんね。

<喜多家のしだれ桜>
【駐車場】あり(無料)
【入場料とか】無料
【所要時間】20分
【地図】
家でじっとしているのはもったいないので、プチドライブも兼ねて桜を観に行くことにしましたが、今回の行き先は金沢から車で40分ほどのところにある地元石川県の中でも割と有名な一本桜である、喜多家のしだれ桜です。
この日は春にしてはなかなかクリアな青空で、薄紅色のしだれ桜とのコントラストが美しかったです。喜多家のしだれ桜はまさに見頃ど真ん中な感じで、まるで長い髪をたなびかせる女性のような、あるいは青空から降り注ぐシャワーのような、そんな艶やかな姿を楽しむことができました!

街でよく見かけるソメイヨシノは樹齢がせいぜい5~60年と言われていますが、喜多家のしだれ桜は樹齢130年!
結構古い樹木ですが、衰えを感じさせない見事な咲きっぷりには驚きました。
桜名所の中には何百本、何千本など、とにかく「数」で勝負するところがある一方で、この桜はたった一本で多くの人を引き寄せ、魅了しています。僕もすっかりその魅力にハマってしまいましたね(^^)

さらに、この桜は日没後にライトアップもされています。今回は2日に分けて昼と夜両方の姿をカメラに収めてきました。
同じ桜でも青空の下と夜とでは全く表情が違います。1本で2度おいしい・・・と言うとなんか陳腐に聞こえてしまいますが、この桜は是非昼と夜両方の姿を楽しむべきだと思います!

ってなワケで、2023年桜記事第3弾はかほく市の一本桜、「喜多家のしだれ桜」の様子をお伝えします!
2023年04月02日 石川県かほく市 上山田地区(喜多家)
喜多家のしだれ桜は、金沢から国道8号・かほく縦貫道路を走ることおよそ40分。旧宇ノ気町、現在のかほく市の上山田という地区にあります。交通量の多い通りから少し山のほうに入ったところにある長閑な集落。普段は観光客など全くいない場所ですが、しだれ桜が見頃を迎える時だけは多くの桜ファンが詰めかけます。某サイトによれば、石川県内の桜名所の中では第6位の人気なんですって。
初めて来た人は、「え?こんなところに本当に桜の名所があるの?」とちょっと不安になるようなロケーションですが、幟を目印にやや狭い道を進んでいくと、突如数多くの桜たちが姿を現します。ここが喜多家のしだれ桜。
駐車場は桜がある民家の前あり、10台くらいは止められたと思います。休日になると車がいっぱいになることもあるでしょうが、人の回転が割と早いので、長時間待つようなことはないと思います。

集落内の桜の中でもひと際目立っているのが喜多家のしだれ桜です。そのお姿はすごく立派で、目に入った瞬間思わず「おぉぉ」と唸ってしまうほどインパクトを受けました。
石川県内で由緒ある一本桜、いわゆる「名桜」と呼ばれている桜は能登地方に多く存在しています。一方の金沢市近辺や加賀地方では結構貴重な存在。戦災を受けていない金沢こそ昔からの一本桜が多いイメージを抱くかもしれませんが、意外にその数は少ないんですよね。
この喜多家のしだれ桜は、知名度においては県内随一と言っても過言ではありません。

この桜は、1895年に喜多家の善兵衛という人が兼六園から持ち帰った種をこの場所に植えて育てたもので、樹齢は130年ほどになります。樹高13m、幹の回り2.5mで、樹種はエドヒガン(ウバヒガンとも言います)。かほく市の文化財に指定されていて、桜の前には文化財であることを示す案内板がありました。
ちなみにこの桜の見頃はソメイヨシノとだいたい同じ時期になります。例年だと開花は4月に入ってからで、見頃は4月上旬から中旬にかけてらしいんですが、今年は他の桜たちと同様異例の早さで咲き進んだため、4月に入る前に満開を迎えてしまったようです。善兵衛が生きていたらあまりの早さにビックリしていたでしょうねw

ご覧ください、満開のしだれ桜を!
天気も抜群に良かったし、一番条件の良いタイミングで観ることができたと思います。

130年という樹齢を全く感じさせないくらい勢いや元気を感じます。
もともとエドヒガンという桜は長寿な個体が多いようで、国内の有名な古桜の多くも同じエドヒガンです。中には樹齢1000年を軽く超える個体もあるので、それらに比べれば喜多家のしだれ桜はまだまだ若造なのかも!?
でも100年を超える桜はこの辺りでは珍しいし、人間よりも遥かに長生きなんだから、リスペクトに値します。


周りにも何本か桜の木があって、それらがまるで主役を引き立てているかのようでした。


桜の下から見上げるように観るのもまたヨシ。
無数の花をつけた多くの枝が垂れる様子は、まるで桜の雨が空から降っているんじゃないかと錯覚するくらい。
そして、それらが時折風に吹かれてゆらゆらと揺れるサマはカーテンのようでもありました。ただただスケールが大きい!


喜多家の善兵衛さんが植えた桜の子孫にあたる木が集落内の別の場所にも植えられているそうです。
集落を少し歩いてみると、確かに別のお宅の庭にも立派なしだれ桜がありました。
もし時間に余裕があったら、集落の中を歩いてみて子孫の桜を探してみるのも楽しいかと思います。


さて、喜多家しだれ桜のもう一つの顔、それは夜のライトアップです。この春は夜の姿もカメラに収めてきました。
喜多家しだれ桜のライトアップは日没から22時まで行われていますが、若干空に明るさの残るくらいの時刻、いわゆるブルーモーメントの時間がオススメです。まぁブルーモーメントは桜に限らず何でも美しく見せてくれますよね。
上の日中の写真は4/2に撮影したものですが、実はこの2日前の3/31に仕事を終えてからすぐに観に行ったのです。現地に着いたのは19時前で、微かに青さの残る空とライトアップされたしだれ桜を楽しむことができました。以降の写真がその時の様子です。

無風とは言いませんが、しばらくの間細い枝が動きを止めるくらいに静寂な夜でした。
夜桜の写真を撮る上で風は強敵になります。とくに枝垂桜は少しの風でもユラユラと枝が動いてブレまくった写真になるので、風が弱くて助かりました(^^;。
徐々に暗くなっていく中で、光を浴びた桜は徐々に存在感を増していくようでした。


日中は背後の山の緑や他の桜も視界に入るので割と賑やかな情景になるのですが、夜は光が当たるのはこの桜1本のみでその他は何も見えません。
一本桜らしい孤高な姿が目を引きました。

ってなワケで、かほく市上山田の「喜多家のしだれ桜」でした。僅か1本の桜ですが、本当に見応えがあって素晴らしかったです。また時期も満開ドンピシャだったのも良かったかな。
この桜は民家のお庭にあり、見物も民家の庭の一角にお邪魔させていただく形になります。家の中では普通に生活していらっしゃるので、特に夜間は大声を出して迷惑にならないように気を付けましょうね。

まぁ多くの方はこの桜を見ると、大声を出すよりもどちらかというと言葉が出てこなくなるかもしれませんね。

当ブログ桜の記事一覧(リンク集)
当ブログをご覧いただき、ありがとうございます。四季折々の日本の風景を追い求めて、写真に切り取り公開し、皆様の旅の参考にしていただくのが当ブログの趣旨です。特に春の桜の景色はとても好きで、毎年春を迎えるとソワソワしてしまうんですよね(^^;。当ブログにもこれまでに数多くの桜の記事を掲載してきましたが、それらをザっと見渡すことって、ブログの特性上なかなか難しいんですよね。そこで、思い切って桜の目次ページを...
<喜多家のしだれ桜>
【駐車場】あり(無料)
【入場料とか】無料
【所要時間】20分
【地図】
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