03 2022

竹生島クルーズで湖上に浮かぶ聖なる島へ行ってみた/琵琶湖でとっても気軽な船の旅(前編)

日本一大きな湖として知らない人がいない琵琶湖ですが、その湖上に小さな島がいくつか浮かんでいるのはご存知でしょうか。
琵琶湖で一番大きな島は沖島という人が住んでいる島ですが、2番目に大きな島が今回訪ねた竹生島(ちくぶじま)です。
竹生島は小さな無人島ですが、琵琶湖の一大観光地として知られています。なぜなら、島には由緒ある寺院や神社があって、島そのものが聖域になっている非常にありがた~いスポットだからです。
今回はそんな「聖なる島」である琵琶湖の竹生島を味わうプチ旅に出てみました。

竹生島に向かうには船に乗る必要があります。
まるで南国の海を思わせる琵琶湖上にまっすぐに伸びる桟橋。ここから30分弱のクルーズでいざ竹生島へGo!
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竹生島はとても小さな島ですが、たくさんの魅力が凝縮されていると思いました。
そして島自体の観光ももちろん楽しいのですが、往復で1時間ほどのプチ船旅も竹生島観光の楽しみの一つだと思います。そんなちょっぴり非日常が味わえる竹生島の旅リポは、写真が多いので「琵琶湖クルーズ編」と「島内巡り編」の2部構成でお伝えしたい思います。
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ってなワケで、竹生島観光の前編は琵琶湖クルーズ編です。
竹生島に行ってみたいと思う人は、是非旅の参考にしていただけると嬉しいです(^^)。


2022年08月28日 滋賀県高島市 竹生島クルーズ今津港


8月最後の週末。
ふと琵琶湖へ行きたいと思い立ったのですが、どうせなら湖岸散策じゃなくて、思い切って船に乗って湖上の島へ行こうではないか!
というわけで、やってきたのが琵琶湖の北寄りの湖西エリアに位置する今津(近江今津)という街です。
竹生島行きの観光船は主に琵琶湖汽船が運行していて、その航路は琵琶湖東岸を発着する長浜航路と西岸を発着する今津航路の2つがあります。僕が選んだのはそのうちの今津航路のほう。
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実は竹生島を訪ねるのは3年ぶり3度目。初回は2016年、2回目は2019年、そして3回目が2022年と、なぜか3年おきに行ってる。なので僕もだいぶ竹生島観光の勝手がわかってきた。
初めての竹生島観光でまず最初に悩むのは、長浜航路と今津航路のどっちを選ぶべきかだと思います。竹生島へのメインルートはきっと長浜航路のほうなんだろうけど、北陸方面からのアクセスなら今津航路でも問題なし。それに今津航路のほうが長浜航路に比べて所要時間が5分短い分、乗船料が500円安いというメリットもあるんです。一人旅なら大きな差ではなくても、家族旅行だとこの差は結構デカいと思う。
それに自動車なら高速料金も気になるところですが、北陸からなら今津のほうが降りるインターが少し手前の分、安くなります(長浜港なら長浜IC、今津港なら敦賀IC)。駐車場は今津・長浜ともに無料なので安心。
一方、関西や中京方面からなら長浜のほうがアクセスしやすいと思います。それに港のそばで時間を潰したり観光したりする場合、長浜のほうがいろいろありそうなイメージです(今津は何もないんだな(^^;)。
下表は今津航路と長浜航路を比較したものなので、参考にしていただければ(記事執筆の2022年9月時点の情報です。最新情報は琵琶湖汽船ホームページでご確認ください)。

今津航路長浜航路
乗船時間
(片道)
25分30分
乗船料
(大人往復)
2,700円3,200円
週末の便数
(冬期除く)
4~5便/日
(1時間強に1便)
8~10便/日
(40分に1便)
竹生島滞在
時間(標準)
75分~85分75分~85分
ついでの
観光地
マキノのメタセコイア並木
箱館山ゴンドラ
長浜タウン(黒壁スクエア・長浜城)
伊吹山ドライブウェイ
時刻表こちらこちら
※片方の港から乗り、竹生島を経由してもう一方の港へ行く方法もあります。詳しくは琵琶湖汽船サイトでご確認ください。


さて、今回乗る船は今津港を13時10分に出航し、竹生島に75分滞在した後、今津港に15時20分に戻ってくるというものです。
竹生島クルーズでは、島の滞在時間が80分前後になるよう、往路と復路がセットで運行・販売されていて、乗船券も往復が基本。行きの船が決まればおのずと戻りの船も決まるという分かりやすいシステムです。事前予約はいりません。
ちなみに竹生島での80分滞在は、一般の人が島の要所を巡る分には絶妙な長さだと思いますね。

船が発着する今津港の乗り場は、最近建物が新しく建て替えられてようで、小さいながらとても綺麗で好印象でした。
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ちなみに6年前に訪ねた時の旧今津港乗り場は↓こんな感じ。なかなか昭和昭和してますよね~。
建設からやがて半世紀近くが経とうとしていた古いターミナルは、2020年にリニューアル。上の写真と見比べてみると、半世紀の間に建物のデザイン志向ってこんなにも大きく変わるんだとちょっとビックリします。
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(2016年10月23日撮影)


出航時間まで少し余裕がある場合は、乗り場から琵琶湖の浜へ降りられるので、しばし琵琶湖の水と触れ合うのもいいでしょう。
海とは違ってすごく穏やかで静か。当然のことですが琵琶湖の水は塩水じゃないから風に当たっても全くベタつかないし、味はしょっぱくありません(飲んで確かめたわけじゃないけど)。
それに浜には海と同じく小さな貝殻が落ちているので、特に小さなお子さんがいる場合は貝殻拾いで時間を潰してはどうかな?
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今津港から眺めた夏の琵琶湖。
思っていたよりも青い、いや、碧い。
その辺の海よりも海らしいというか、ちょっと南国風にも感じられる色合いがとても綺麗でした。この付近の琵琶湖は水が綺麗で透明度が高いんでしょうね。
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桟橋のたもとには「琵琶湖周航の歌」の歌碑があります。
正直な話、「琵琶湖周航の歌って何?」って感じなんですが、滋賀県民の間ではご当地ソングとしてよく知られている歌なんだそうです。その歌の発祥の地とされているのがこの今津で、この歌碑をはじめ「琵琶湖周航の歌資料館」なんかもあって、歌が今津の観光資源になっているみたい。
ところで前から思っていたけど、この歌碑の形はいったい何?
琵琶湖の形とも違うし、船とか竹生島、あるいは対岸に見える伊吹山にも見えない。
すごく気になったので後から調べてみると、現在の高島市になる前に存在した、高島郡今津町の形なんだそうです。
いや~、それはわかんねーわw

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しばらく港で待っていると、竹生島のほうから勢いよくこちらへやってくる船を発見!どうやらあれが、この後僕たちが乗ることになる竹生島クルーズ今津航路の船のようです。
最初は豆粒のように見えていたのが、あっという間に近づいてきます。結構速いスピードを出しているのが分かりました。
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バックにそびえる山は滋賀県最高峰の伊吹山(1,377メートル)。
そういえば、ひと月ほど前の7月下旬にあの山のてっぺんに立っていたっけ。
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僕らが今津港を出る10分くらい前に船は今津港に到着。
次の出航まであまり時間がないけれど、手際よく船を付けた後、手際よくお客さんを下ろし、そして次のお客さんを乗せ、全然余裕な感じで準備を進めていました。
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この船は「いんたーらーけん(びわ湖光秀号)」と名付けられている高速船ですが、そもそもいんたーらーけんって一体何なのか?響きからすると何となくドイツ語起源っぽく感じなくもない。
そこで後で調べてみると、インターラーケンはスイスのとある2つの湖に挟まれた、湖畔の小さな町の名前なんだそうです。なるほど、「Inter Lake」的な感じなんですね、なかなかオシャレじゃないですか。
でもどうしてその後にわざわざ括弧をつけて「びわ湖光秀号」ってのを付けちゃったのかな(^^;。せっかくの西洋風情がぶち壊しじゃないですかw
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船は2階建てです。1階は屋内型でご覧のように片側4列の座席が並んでいます。普段の週末であれば座席が埋まることはまずないと思うので、ゆったり寛ぐことができると思います。
正面のモニターには琵琶湖や竹生島の観光案内が流れているので、事前に基礎知識を頭に入れておくことも可能。
一方2階はオープンエアで、琵琶湖の風を浴びながら船旅を楽しむことができます。
人気なのはやはり2階ですね。みんな2階に行くもんだから1階は結構空席が目立っています。
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一緒に来た娘。
乗船後すぐに自分の空間を確保して寛いでいるご様子。琵琶湖の景色などどこ吹く風って感じでスマホに夢中です。
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さぁ、まもなく出航です!どの歳になっても、この出航直前の時間はワクワク感とか程よい緊張感とかで気分が高揚してしまいます。
今津港の船上からの眺めは、今津の街とその背後に湖北の山並みが続いていて、とても長閑な風景。心洗われる感じ。
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今津港の桟橋を離れ、いよいよ湖上に浮かぶ魅惑のパワースポット、竹生島へ向かいます!
今津港から竹生島の竹生島港までは、高速船でおよそ25分。流れゆく景色を楽しんだり写真を撮ったりしているうちに、25分なんてあっという間に過ぎちゃうんですよね~。
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今津の湖岸ではそんなでもなかったけど、少し沖に出ると風がやや強めに吹いているのか湖面が少し波立っている感じ。船酔いするほどの揺れはないですが、結構豪快に水しぶきをあげながら進んでいきました。
甲板で口を開けてぼけーっと湖を眺めていると水しぶきが口に入るかも??少なくともカメラには結構しぶきがかかってしまうので、気を付けた方がいいと思います。
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琵琶湖の風光明媚な景色を眺めながらのクルーズでした。
今津の街の背後には、たぶん箱館山とかその辺りの山並みがよく見えていました。箱館山も一度行ってみたい所ではあるね。琵琶湖の絶景が楽しめるらしいじゃないですか。
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一番手前の丸みのある山の麓は、あの湖岸の桜並木で有名な海津大崎付近だと思います。
ん~、海津大崎も桜の時期に一度は行ってみたい場所!
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そして出航後20分もすれば、いよいよ進行方向に竹生島の姿がハッキリと見えてきます。
琵琶湖の周りの雄大な景色に比べれば、竹生島は確かにちっちゃい。けれど大きなパワーというか、神々しいオーラのようなものを感じるような感じないような、とにかく独特な島です。
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竹生島は周囲が2kmほどの小さな島。
平地はないに等しく、島全体が一つの山みたいになっていて、覆いかぶさるように植生する緑の森の中に寺院とお寺が建っています。島に住んでいる人はいなくて、夜間の滞在も基本はできません。
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下の写真はひと月前、伊吹山の山頂近くから見えていた竹生島(写真右)です。
広大な琵琶湖の中でチョコンと浮かんでいるのが印象的でした。上から見下ろすと、丸みを帯びたなんだか優しい島にも見えますよね。
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(2022年07月24日撮影)


ところが船で近づいてこの島を見てみると、周囲は結構切り立った崖になっていて浜のようなものは一切ないことが分かります。
人をただでは寄せ付けない険しい地形からも、「聖なる島」の威厳を感じずにはいられません。
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今津から25分のクルーズを終えた船は、竹生島港に入港しました。
港に入ろうとしている船からは、島の緑豊かな森の中に点在する社寺の施設や険しい階段、それに港に面したお土産屋さんなんかが見られました。
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そして竹生島に上陸。
竹生島は琵琶湖八景の一つ。「深緑 竹生島の沈影」というサブタイ(?)で知られています。港には琵琶湖八景を示す石碑が立っていて、ここ竹生島が琵琶湖の中でも特に優れた景勝地であることが窺えます。
「琵琶湖に濃い影を落とす、深緑に包まれた竹生島」。そう聞くととても穏やかな光景が思い浮かぶんだけど、実際はかなり急峻な崖地になっていて、人間にはちょっと厳しいセカイ。これから先竹生島の社寺へは、急な階段を登ったり下りたりしなければなりません。
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島に着いてすぐに動くのも何なので、港で琵琶湖でも見ながら一服・・・
といきたいところですがそういうワケにもいいかないのが竹生島。なぜなら先にも書きましたが、基本は行きと帰りの船便がセットになっていて、島での滞在時間は80分程度に限られています。この80分というのは、竹生島の社寺を回るだけなら多すぎず少なすぎず程よい感じではあるけれど、お土産をじっくり選んだりゆっくりお茶したり、そういうフリーな時間まではあまり取れないと思ったほうがいいかもしれません。
時間に限りがあるので、何はともあれ着いたらまずは宝厳寺と竹生島神社へ向かうのが、竹生島観光の掟です。

では、いよいよ島内のお寺と神社へ!
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この続きは後編でお伝えします!
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<竹生島クルーズ 今津港>
【駐車場】あり(クルーズ船利用客は無料)
【入場料とか】2,700円(今津~竹生島~今津のおとな往復乗船料)
【所要時間】25分(片道の乗船時間)

【地図】


【リンク】
竹生島クルーズ(琵琶湖汽船)
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