2022年の夏は記録的な猛暑で幕を開けましたね。
僕の住む北陸も連日暑い日が続いて、梅雨らしい日なんてほとんど味わわないまま、観測史上初めて6月中に梅雨が明けてしまいました。でも、普段の年ならば7月上旬はまだまだ梅雨です。今年は気象台が「梅雨は明けたぞ」と宣言してしまいましたが、季節の花たちにとってはそんな宣言など知ったこっちゃありませんし、まだまだ見頃が続いています。
さて、そんな7月最初の週末ですが、梅雨の花紫陽花を楽しむために、倶利迦羅不動寺 西之坊鳳凰殿を訪ねました。
境内には沢山の紫陽花が咲いていましたが、中でも紫陽花を浮かべた花手水が印象的でした。

倶利迦羅不動寺は石川県と富山県の県境の峠にあることで知られていますが、今回訪ねた西之坊鳳凰殿は峠から数キロ石川県側にあり、1998年に復興された比較的新しい寺院で、とても立派!建立から20年以上経っていますが、今回ようやく初参拝できました(^^)。紫陽花のほか、巨大なお堂も姿もお伝えしたいと思います。

ってなワケで、今回は本ブログでおよそ4年ぶり(!)となる紫陽花の記事になります。
地元石川の名刹、倶利迦羅不動寺の紫陽花の様子をご覧ください(^^)。

「くりから」の名前は、歴史が好きな人なら「倶利伽羅峠の戦い」というのをご存知だと思います。源義仲軍と平維盛率いる平家軍との合戦が繰り広げられた古戦場として有名で、その峠の頂に倶利迦羅不動寺の御本堂があります。付近は6000本のヤエザクラが咲く桜名所としても広く知られています。

今回の行き先である西之坊鳳凰殿は、倶利伽羅峠の西側(石川県側)に位置し、大きなお堂が見応えあるのですが、ツツジや紫陽花などの花の名所としても知られるようになりました。
道の駅俱利伽羅・源平の郷から山の手のほうへ向かってすぐのところ、「西之坊鳳凰堂」の大きな碑が目印です。
境内に続く道には沢山の紫陽花が咲いていて、僕たち参拝客をウエルカムしていました。

7月上旬は、本来なら紫陽花の見頃ど真ん中なんですが、今年は6月下旬以降真夏のような暑さが続いて、しかも雨が少なかったので、残念ながら境内の紫陽花たちはややくたびれモードでした。でも道路脇の樹木の下でちょうど日陰になるところに咲く紫陽花は、まだまだ元気な姿を見せてくれました。

初めて目にした西之坊鳳凰堂ですが、大変立派でございます。その大きさに驚きました。
3つの大きなお堂からなっていて、中央が三仏堂、その名の通り、不動明王・薬師如来・千手観音の三つの仏様が安置されています。その右側が不動堂、そして左側が阿弥陀堂です。これら三つのお堂は渡り廊下でつながっていました。


そうそう、この日は久しぶりに雨が降っていたんですよね。
梅雨が明けて、前日までは真夏の陽射し照り付ける晴天が続いていましたが、また梅雨が舞い戻ってきたような、そして7月上旬に相応しい、梅雨感たっぷりのシットリとした空気に包まれていました。少し高いところからお堂を見下ろすと、雨で光る屋根もまたいい味出していました。


このお寺の紫陽花の中で、最大の見所と言いますか、いわゆる「映えスポット」がお堂の左右両側にある紫陽花の花手水です。
まず右側の花手水ですが、色とりどりの紫陽花が横一列に並んでいました。他の寺院のものに比べて少し控えめかもしれませんが、カラフルで涼しげで、見ていて癒されましたね。



そして左側の花手水ですが、こちらはお地蔵さんが配置されていて、その周りを色とりどりの紫陽花たちが囲んでいました。
いや~、これは綺麗だ。
色味が若干抑えられているお寺の中で、ここだけがパっと華やいで見えるのがなんともいいですね。境内に植えられている紫陽花は多少お疲れ気味のものが多かったけれど、この花手水の紫陽花たちはとても瑞々しかった。



境内の紫陽花も見て回りました。
実は斜面にめいっぱい紫陽花が咲き乱れる場所があるんですが、多くの花がすでに枯れ始めていました(^^;。思いっきり直射日光が当たる場所なので、紫陽花にとってはちょっと過酷な環境だったのかもしれません。下の写真はそんな中で、比較的元気な花がフレームに多く入ってくれる場所を選んで撮ったものです。

上の場所以外にも、境内のアチコチに紫陽花が咲いていました。
ものすごく群生しているわけじゃないし、突出したシャッタースポットがあるわけでもないけれど、お気に入りの場所を探して歩くのが楽しいお寺だな、と思いました。




容器に紫陽花が入れられていて、まるで花の入った風鈴のよう。
それ以外にも風車など、夏っぽい演出が見られて良かったです。


夏になり、緑が深まってきました。そしてこの日の雨は、より一層緑の深まりを感じさせた気がします。
境内には青紅葉がたくさん見られたのですが、秋が深まればきっと紅葉も綺麗なんだと思います。


ってなワケで、倶利迦羅不動寺西之坊鳳凰殿の紫陽花でした。
あと数日早く来れば、もっと生き生きとした紫陽花が楽しめたかもしれませんが、こればっかりはしかたないですね(^^;。今年は梅雨らしい光景を楽しむ前に梅雨が先走って終わってしまいましたが、この日は雨のおかげで、梅雨「らしい」というか、梅雨「っぽい」シットリとした風情を楽しむことができました。
紫陽花もお寺もやっぱり雨が似合うな、と感じた夏の休日でした。

倶利伽羅不動寺のヤエザクラ

<倶利伽羅不動寺 西之坊鳳凰殿>
【駐車場】あり(無料)
【入場料とか】200円
【所要時間】30分
【地図】
【リンク】
高野山真言宗別格本山 俱利伽羅不動寺(公式)
僕の住む北陸も連日暑い日が続いて、梅雨らしい日なんてほとんど味わわないまま、観測史上初めて6月中に梅雨が明けてしまいました。でも、普段の年ならば7月上旬はまだまだ梅雨です。今年は気象台が「梅雨は明けたぞ」と宣言してしまいましたが、季節の花たちにとってはそんな宣言など知ったこっちゃありませんし、まだまだ見頃が続いています。
さて、そんな7月最初の週末ですが、梅雨の花紫陽花を楽しむために、倶利迦羅不動寺 西之坊鳳凰殿を訪ねました。
境内には沢山の紫陽花が咲いていましたが、中でも紫陽花を浮かべた花手水が印象的でした。

倶利迦羅不動寺は石川県と富山県の県境の峠にあることで知られていますが、今回訪ねた西之坊鳳凰殿は峠から数キロ石川県側にあり、1998年に復興された比較的新しい寺院で、とても立派!建立から20年以上経っていますが、今回ようやく初参拝できました(^^)。紫陽花のほか、巨大なお堂も姿もお伝えしたいと思います。

ってなワケで、今回は本ブログでおよそ4年ぶり(!)となる紫陽花の記事になります。
地元石川の名刹、倶利迦羅不動寺の紫陽花の様子をご覧ください(^^)。

2022年07月03日 石川県河北郡津幡町 倶利迦羅不動寺 西之坊鳳凰殿
「くりから」の名前は、歴史が好きな人なら「倶利伽羅峠の戦い」というのをご存知だと思います。源義仲軍と平維盛率いる平家軍との合戦が繰り広げられた古戦場として有名で、その峠の頂に倶利迦羅不動寺の御本堂があります。付近は6000本のヤエザクラが咲く桜名所としても広く知られています。

倶利伽羅峠・倶利迦羅不動寺の八重桜/源平合戦の舞台を彩る6000本の桜たち
世間一般で桜と言えばソメイヨシノであり、桜の開花発表も北海道と沖縄を除けばほぼソメイヨシノが基準となります。でも、それよりも少し遅れて咲く桜もあります。八重桜。石川県と富山県の県境にある倶利伽羅峠には、およそ6000本の八重桜が植えられていて、毎年ゴールデンウィークのちょっと前くらいに見頃を迎えます。天気が良かった4月の週末、初夏の陽気を浴びながら倶利伽羅へ八重桜を見に行ってきました。時期的にちょっと...
今回の行き先である西之坊鳳凰殿は、倶利伽羅峠の西側(石川県側)に位置し、大きなお堂が見応えあるのですが、ツツジや紫陽花などの花の名所としても知られるようになりました。
道の駅俱利伽羅・源平の郷から山の手のほうへ向かってすぐのところ、「西之坊鳳凰堂」の大きな碑が目印です。
境内に続く道には沢山の紫陽花が咲いていて、僕たち参拝客をウエルカムしていました。

7月上旬は、本来なら紫陽花の見頃ど真ん中なんですが、今年は6月下旬以降真夏のような暑さが続いて、しかも雨が少なかったので、残念ながら境内の紫陽花たちはややくたびれモードでした。でも道路脇の樹木の下でちょうど日陰になるところに咲く紫陽花は、まだまだ元気な姿を見せてくれました。

初めて目にした西之坊鳳凰堂ですが、大変立派でございます。その大きさに驚きました。
3つの大きなお堂からなっていて、中央が三仏堂、その名の通り、不動明王・薬師如来・千手観音の三つの仏様が安置されています。その右側が不動堂、そして左側が阿弥陀堂です。これら三つのお堂は渡り廊下でつながっていました。


そうそう、この日は久しぶりに雨が降っていたんですよね。
梅雨が明けて、前日までは真夏の陽射し照り付ける晴天が続いていましたが、また梅雨が舞い戻ってきたような、そして7月上旬に相応しい、梅雨感たっぷりのシットリとした空気に包まれていました。少し高いところからお堂を見下ろすと、雨で光る屋根もまたいい味出していました。


このお寺の紫陽花の中で、最大の見所と言いますか、いわゆる「映えスポット」がお堂の左右両側にある紫陽花の花手水です。
まず右側の花手水ですが、色とりどりの紫陽花が横一列に並んでいました。他の寺院のものに比べて少し控えめかもしれませんが、カラフルで涼しげで、見ていて癒されましたね。



そして左側の花手水ですが、こちらはお地蔵さんが配置されていて、その周りを色とりどりの紫陽花たちが囲んでいました。
いや~、これは綺麗だ。
色味が若干抑えられているお寺の中で、ここだけがパっと華やいで見えるのがなんともいいですね。境内に植えられている紫陽花は多少お疲れ気味のものが多かったけれど、この花手水の紫陽花たちはとても瑞々しかった。



境内の紫陽花も見て回りました。
実は斜面にめいっぱい紫陽花が咲き乱れる場所があるんですが、多くの花がすでに枯れ始めていました(^^;。思いっきり直射日光が当たる場所なので、紫陽花にとってはちょっと過酷な環境だったのかもしれません。下の写真はそんな中で、比較的元気な花がフレームに多く入ってくれる場所を選んで撮ったものです。

上の場所以外にも、境内のアチコチに紫陽花が咲いていました。
ものすごく群生しているわけじゃないし、突出したシャッタースポットがあるわけでもないけれど、お気に入りの場所を探して歩くのが楽しいお寺だな、と思いました。




容器に紫陽花が入れられていて、まるで花の入った風鈴のよう。
それ以外にも風車など、夏っぽい演出が見られて良かったです。


夏になり、緑が深まってきました。そしてこの日の雨は、より一層緑の深まりを感じさせた気がします。
境内には青紅葉がたくさん見られたのですが、秋が深まればきっと紅葉も綺麗なんだと思います。


ってなワケで、倶利迦羅不動寺西之坊鳳凰殿の紫陽花でした。
あと数日早く来れば、もっと生き生きとした紫陽花が楽しめたかもしれませんが、こればっかりはしかたないですね(^^;。今年は梅雨らしい光景を楽しむ前に梅雨が先走って終わってしまいましたが、この日は雨のおかげで、梅雨「らしい」というか、梅雨「っぽい」シットリとした風情を楽しむことができました。
紫陽花もお寺もやっぱり雨が似合うな、と感じた夏の休日でした。

倶利伽羅不動寺のヤエザクラ

倶利伽羅峠・倶利迦羅不動寺の八重桜/源平合戦の舞台を彩る6000本の桜たち
世間一般で桜と言えばソメイヨシノであり、桜の開花発表も北海道と沖縄を除けばほぼソメイヨシノが基準となります。でも、それよりも少し遅れて咲く桜もあります。八重桜。石川県と富山県の県境にある倶利伽羅峠には、およそ6000本の八重桜が植えられていて、毎年ゴールデンウィークのちょっと前くらいに見頃を迎えます。天気が良かった4月の週末、初夏の陽気を浴びながら倶利伽羅へ八重桜を見に行ってきました。時期的にちょっと...
<倶利伽羅不動寺 西之坊鳳凰殿>
【駐車場】あり(無料)
【入場料とか】200円
【所要時間】30分
【地図】
【リンク】
高野山真言宗別格本山 俱利伽羅不動寺(公式)
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