長野県の軽井沢と群馬県の横川の間には、碓氷峠という有名な峠があるのはよく知られています。
この辺りの紅葉名所としては、やっぱり皆さん長野側の軽井沢を思い浮かべるんじゃないかと思いますが、群馬側もなかなか紅葉が綺麗で、そのロケーションの良さも軽井沢に劣らないということを知りました。
関東方面から長野方面へ向かう際、普段は高速道路で通過してしまうエリアなのですがそこを敢えて下道の国道18号線を走ります。
下道なら普段は碓氷バイパスでグイグイ峠を越えていくのですが、そこを敢えて旧国道18号を走ります。
そうして、これからいよいよ峠道が険しくなるぞというところに、碓氷峠を代表する紅葉名所があるんですね。
その一つが碓氷湖というダム湖。湖畔の紅葉がとても綺麗な場所。


そして大迫力の碓氷第三橋梁(めがね橋)。
紅葉だけでなく、橋ができた当時の日本の技術の高さに驚かされます!

ってなワケで、今回の記事は2020年の紅葉第2弾、碓氷峠の群馬側にある紅葉名所をお伝えします!
11月の秋のドライブ旅の途中。
実は前の晩に高崎で宿泊したのですが、一夜明けて息子から突然「今日の15時に友人に会うことになったから14時までに帰ってほしい」とか意味不明なお願いをされてしまいまして(^^;。この計画性のなさ、行き当たりばったり感は親譲りか(笑)。
せっかく群馬まで来たんだから、帰り道はゆっくり温泉でも浸かって紅葉を楽しんで・・・と当初は思ってたのに、息子のせいでそんな計画は全て吹っ飛んでしまいました。
早く帰らねば・・・。
でも諦めません!
望み通り14時までに帰ってやる。けれど一ヵ所だけ紅葉スポットに立ち寄らせてちょーだい!
ってなわけで、急いで調べてやってきたのが高崎からの帰路にある碓氷湖というダム湖です。


僕は碓氷湖の存在を今回初めて知ったのですが、高崎からわずか1時間ほどで行けるお手軽紅葉スポットということで、地元の方々には結構人気の高いところなんじゃないでしょうか。
碓氷湖に着いたのは朝の9時ですが、まだ比較的早い時間なのに駐車場はすでに満車、駐車場待ちの列もでき始めていました。もう数十分遅かったら簡単には止められなかっただろうな・・・。
車を降りて目に飛び込んできたのは、湖とそれを取り巻く木々や山々の紅葉。
ここ、何気にすごく綺麗な場所かもしれない!

碓氷湖は碓氷川の上流に設置された坂本ダムによって堰き止められた湖。
湖畔には湖をグルっと一周する遊歩道が整備されているようです。
遊歩道の長さはおよそ1.2kmで、普通に歩けば20分ほどの距離。写真を撮りながら景色を楽しみながらの散歩だと1時間コースってところかな。
けれど、あいにく今日は時間がないので、とりあえず向こうの方に見えている赤い橋まで行ってみよう!
すごく雑な散策になりそう(笑)。


時々湖面のさざ波が消えて鏡のようになり、周囲の山々を映していました。
時が止まったかのような情景に思わず息を飲みます。
これが湖畔の紅葉の醍醐味ですかね。



駐車場から200~300mほど歩いたところに多くのカエデの木が植えられていました。
「モミジの回廊」あるいは「モミジのトンネル」と呼びたくなるような光景。
赤、黄、橙、緑、色とりどりカラフルなセカイが広がっていました。



モミジは木の下から逆光気味に見上げるのもいいんですよね。
カラフルな葉の隙間から湖の水面を覗きます。


あっと言う間に30分ほどが過ぎてしまいました。ヤバい、14時までに帰るんだった(焦)。
湖をグルっと一周するともっとたくさん見所があったんだろうけど、そろそろタイムリミット。惜しみつつも碓氷湖を後にしました。
碓氷湖を出たのは10時前でしたが、長い駐車場待ちの長い車列が国道まで繋がっていました。ここも有名な紅葉名所、シーズン中は午前中のなるべく早めに到着するのが無難なようです。
さて、碓氷湖からもう少しだけ国道18号を碓氷峠方面へ登っていくと、途中多くの車が駐車しているスポットがありました。
空を見上げれば、赤レンガでできた何とも味のある巨大な橋が青空に映えていました。
ここも結構有名な観光スポットになっていますよね、旧信越本線の碓氷第三橋梁、通称「めがね橋」です。
今からおよそ130年前、1893に完成した信越本線の橋梁で、高さ31m、長さ91m。非常に巨大で初めて見る人はきっと圧倒されると思います。
1963年に信越線電化とともに新線が建設されたため、鉄道橋の役目を終えました。今は遊歩道として活躍していて重要文化財にも指定されていて、碓氷峠周辺の目玉の観光施設になっています。

いや~、明治日本の技術の高さが伺えます!
よくこんな巨大な橋をレンガで造ったもんだ。しかもこの上を重たい重たい鉄道が走っていたんですからね。
付近の標高はおよそ600mで、ちょうど11月上旬から中旬にかけてが紅葉の見頃になります。
僕が訪ねたこの日は紅葉どまんなかって感じで、めがね橋を取り巻く山々が美しく染まっていました。
昔、緑のめがね橋は見たことがあるんですが、紅葉も美しい!

明治時代にタイムスリップした感がある・・・というと大げさかもしれないけど、アプト式の鉄道が走っていた当時そのままの姿を残していて、今にも秋色に染まった山肌のトンネルから蒸気機関車がやってきそうな雰囲気を醸し出していました。
実際この橋がもし今も使われていたなら、撮り鉄さんたちのシャッタースポットになっていたんだろうと思います。



めがね橋の上まで来ました。国道から結構な坂道をぜぇぜぇ息切らしながら登りましたよ。
ここは旧信越線の廃線跡をそのまま「アプトの道」という遊歩道として整備したものです。横川駅から始まってこの橋を渡り、さらに坂を登って旧熊ノ平信号場までの5.9kmが徒歩で行き来できます。
昔の鉄道遺構がそのまま残っていて、トンネルをくぐる楽しさもあるでしょう。
一度はゆっくり歩いてみたい道ですが、いかんせんこの日はそんな時間的余裕もなく、サラっと橋の上を見渡しただけで再び車に戻りました。


めがね橋の上流の少し離れた場所に、比較的新しい橋が見えました。
これは1963年以降、めがね橋のある旧信越線に代って1997年まで使用されていた、信越線の新線です。
電化されてより強力な電気機関車を使って碓氷峠を一気に登ることができるようになったんだとか。
僕が子供の頃、金沢と上野を結んでいた長距離特急「白山」という列車があったんですが、あの線路を走っていたはずです。(乗りたかったけど、ついに乗ることはなかったなぁ)
この新線も1997年の北陸新幹線の開業によって廃線となっています。後を受け継いだ新幹線は現代の土木技術を駆使したトンネルで碓氷峠付近をぶち抜いて一気に軽井沢まで到達します。
明治・昭和・平成、3世代に渡る鉄道技術の発展がここに立つとわかるんですよね。

ってなわけで、碓氷峠付近の紅葉スポット、碓氷湖と碓氷第三橋梁(めがね橋)でした。
二つの名所は近接しているので、2つセットで回るといいと思います。
碓氷湖では湖岸を一周する遊歩道をグルっと回り、めがね橋では「アプトの道」の散策を織り交ぜれば、軽く半日くらいは楽しめるんじゃないかなと思います。
この辺りはビューンと高速道路で通過してしまいがちですが、たまに下道におりてドライブを楽しんでみるのもアリだと思います(^^)。

<碓氷湖(坂本ダム)>
【駐車場】あり(無料)
【入場料とか】無料
【所要時間】30分(湖岸一周するとだいたい1時間)
【地図】
【リンク】
碓氷湖(安中市ホームページ)
<碓氷第三橋梁(めがね橋)>
【駐車場】あり(無料)
【入場料とか】無料
【所要時間】30分
【地図】
【リンク】
めがね橋(安中市ホームページ)
この辺りの紅葉名所としては、やっぱり皆さん長野側の軽井沢を思い浮かべるんじゃないかと思いますが、群馬側もなかなか紅葉が綺麗で、そのロケーションの良さも軽井沢に劣らないということを知りました。
関東方面から長野方面へ向かう際、普段は高速道路で通過してしまうエリアなのですがそこを敢えて下道の国道18号線を走ります。
下道なら普段は碓氷バイパスでグイグイ峠を越えていくのですが、そこを敢えて旧国道18号を走ります。
そうして、これからいよいよ峠道が険しくなるぞというところに、碓氷峠を代表する紅葉名所があるんですね。
その一つが碓氷湖というダム湖。湖畔の紅葉がとても綺麗な場所。


そして大迫力の碓氷第三橋梁(めがね橋)。
紅葉だけでなく、橋ができた当時の日本の技術の高さに驚かされます!

ってなワケで、今回の記事は2020年の紅葉第2弾、碓氷峠の群馬側にある紅葉名所をお伝えします!
2020年11月08日 群馬県安中市 碓氷湖
11月の秋のドライブ旅の途中。
実は前の晩に高崎で宿泊したのですが、一夜明けて息子から突然「今日の15時に友人に会うことになったから14時までに帰ってほしい」とか意味不明なお願いをされてしまいまして(^^;。この計画性のなさ、行き当たりばったり感は親譲りか(笑)。
せっかく群馬まで来たんだから、帰り道はゆっくり温泉でも浸かって紅葉を楽しんで・・・と当初は思ってたのに、息子のせいでそんな計画は全て吹っ飛んでしまいました。
早く帰らねば・・・。
でも諦めません!
望み通り14時までに帰ってやる。けれど一ヵ所だけ紅葉スポットに立ち寄らせてちょーだい!
ってなわけで、急いで調べてやってきたのが高崎からの帰路にある碓氷湖というダム湖です。


僕は碓氷湖の存在を今回初めて知ったのですが、高崎からわずか1時間ほどで行けるお手軽紅葉スポットということで、地元の方々には結構人気の高いところなんじゃないでしょうか。
碓氷湖に着いたのは朝の9時ですが、まだ比較的早い時間なのに駐車場はすでに満車、駐車場待ちの列もでき始めていました。もう数十分遅かったら簡単には止められなかっただろうな・・・。
車を降りて目に飛び込んできたのは、湖とそれを取り巻く木々や山々の紅葉。
ここ、何気にすごく綺麗な場所かもしれない!

碓氷湖は碓氷川の上流に設置された坂本ダムによって堰き止められた湖。
湖畔には湖をグルっと一周する遊歩道が整備されているようです。
遊歩道の長さはおよそ1.2kmで、普通に歩けば20分ほどの距離。写真を撮りながら景色を楽しみながらの散歩だと1時間コースってところかな。
けれど、あいにく今日は時間がないので、とりあえず向こうの方に見えている赤い橋まで行ってみよう!
すごく雑な散策になりそう(笑)。


時々湖面のさざ波が消えて鏡のようになり、周囲の山々を映していました。
時が止まったかのような情景に思わず息を飲みます。
これが湖畔の紅葉の醍醐味ですかね。



駐車場から200~300mほど歩いたところに多くのカエデの木が植えられていました。
「モミジの回廊」あるいは「モミジのトンネル」と呼びたくなるような光景。
赤、黄、橙、緑、色とりどりカラフルなセカイが広がっていました。



モミジは木の下から逆光気味に見上げるのもいいんですよね。
カラフルな葉の隙間から湖の水面を覗きます。


あっと言う間に30分ほどが過ぎてしまいました。ヤバい、14時までに帰るんだった(焦)。
湖をグルっと一周するともっとたくさん見所があったんだろうけど、そろそろタイムリミット。惜しみつつも碓氷湖を後にしました。
碓氷湖を出たのは10時前でしたが、長い駐車場待ちの長い車列が国道まで繋がっていました。ここも有名な紅葉名所、シーズン中は午前中のなるべく早めに到着するのが無難なようです。
群馬県安中市 碓氷第三橋梁(めがね橋)
さて、碓氷湖からもう少しだけ国道18号を碓氷峠方面へ登っていくと、途中多くの車が駐車しているスポットがありました。
空を見上げれば、赤レンガでできた何とも味のある巨大な橋が青空に映えていました。
ここも結構有名な観光スポットになっていますよね、旧信越本線の碓氷第三橋梁、通称「めがね橋」です。
今からおよそ130年前、1893に完成した信越本線の橋梁で、高さ31m、長さ91m。非常に巨大で初めて見る人はきっと圧倒されると思います。
1963年に信越線電化とともに新線が建設されたため、鉄道橋の役目を終えました。今は遊歩道として活躍していて重要文化財にも指定されていて、碓氷峠周辺の目玉の観光施設になっています。

いや~、明治日本の技術の高さが伺えます!
よくこんな巨大な橋をレンガで造ったもんだ。しかもこの上を重たい重たい鉄道が走っていたんですからね。
付近の標高はおよそ600mで、ちょうど11月上旬から中旬にかけてが紅葉の見頃になります。
僕が訪ねたこの日は紅葉どまんなかって感じで、めがね橋を取り巻く山々が美しく染まっていました。
昔、緑のめがね橋は見たことがあるんですが、紅葉も美しい!

明治時代にタイムスリップした感がある・・・というと大げさかもしれないけど、アプト式の鉄道が走っていた当時そのままの姿を残していて、今にも秋色に染まった山肌のトンネルから蒸気機関車がやってきそうな雰囲気を醸し出していました。
実際この橋がもし今も使われていたなら、撮り鉄さんたちのシャッタースポットになっていたんだろうと思います。



めがね橋の上まで来ました。国道から結構な坂道をぜぇぜぇ息切らしながら登りましたよ。
ここは旧信越線の廃線跡をそのまま「アプトの道」という遊歩道として整備したものです。横川駅から始まってこの橋を渡り、さらに坂を登って旧熊ノ平信号場までの5.9kmが徒歩で行き来できます。
昔の鉄道遺構がそのまま残っていて、トンネルをくぐる楽しさもあるでしょう。
一度はゆっくり歩いてみたい道ですが、いかんせんこの日はそんな時間的余裕もなく、サラっと橋の上を見渡しただけで再び車に戻りました。


めがね橋の上流の少し離れた場所に、比較的新しい橋が見えました。
これは1963年以降、めがね橋のある旧信越線に代って1997年まで使用されていた、信越線の新線です。
電化されてより強力な電気機関車を使って碓氷峠を一気に登ることができるようになったんだとか。
僕が子供の頃、金沢と上野を結んでいた長距離特急「白山」という列車があったんですが、あの線路を走っていたはずです。(乗りたかったけど、ついに乗ることはなかったなぁ)
この新線も1997年の北陸新幹線の開業によって廃線となっています。後を受け継いだ新幹線は現代の土木技術を駆使したトンネルで碓氷峠付近をぶち抜いて一気に軽井沢まで到達します。
明治・昭和・平成、3世代に渡る鉄道技術の発展がここに立つとわかるんですよね。

ってなわけで、碓氷峠付近の紅葉スポット、碓氷湖と碓氷第三橋梁(めがね橋)でした。
二つの名所は近接しているので、2つセットで回るといいと思います。
碓氷湖では湖岸を一周する遊歩道をグルっと回り、めがね橋では「アプトの道」の散策を織り交ぜれば、軽く半日くらいは楽しめるんじゃないかなと思います。
この辺りはビューンと高速道路で通過してしまいがちですが、たまに下道におりてドライブを楽しんでみるのもアリだと思います(^^)。

<碓氷湖(坂本ダム)>
【駐車場】あり(無料)
【入場料とか】無料
【所要時間】30分(湖岸一周するとだいたい1時間)
【地図】
【リンク】
碓氷湖(安中市ホームページ)
<碓氷第三橋梁(めがね橋)>
【駐車場】あり(無料)
【入場料とか】無料
【所要時間】30分
【地図】
【リンク】
めがね橋(安中市ホームページ)
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