08 2020

復元された鼠多門(ねずみたもん)と鼠多門橋/140年の時を超え金沢城のエントランスが復活!

この夏、金沢城に新しい見学スポット・シャッタースポットが誕生しました。
場所は金沢城公園の玉泉院丸庭園と道路を挟んで対峙する尾山神社、その間にあります。金沢城の新しい玄関口といってもいいでしょう。
その名は「鼠多門(ねずみたもん)」と「鼠多門橋」
地元産の木材をふんだんに使い、史実に忠実に再現された門と橋が、およそ140年の時を経て令和2年7月18日に完成しました!

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明治17年(1884年)に惜しくも火災により一度は失われた貴重な建造物がこのたび復元されたとあって、近年の金沢城にとっては割とビッグなニュースとなりました。
完成から1ヶ月ほど経ってしまいましたが、僕もようやく初訪問。
夏らしい空気の中、金沢城の真新しいエントランスゲートを歩いてみました。
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この場所では長らく発掘調査や工事が行われていたので、門の完成を楽しみにしていたんですよ~。
ってなわけで、2020年に完成した金沢城鼠多門をお伝えします!
金沢に旅行に訪れた際は、是非訪ねてみてください。


2020年08月16日 石川県金沢市 金沢城公園・尾山神社


今年は新型コロナウイルスの流行の影響で、観光都市金沢は非常に大きな打撃を受けています。
特に2015年の新幹線開業以降、ここ数年でびっくりするくらい観光客が増えたので、自粛ムード全開で閑散としてしまった街の様子を見るとウイルス流行前の賑わいとの落差を感じずにはいられません。
でも、この記事を書いている11月にはだいぶ観光客の姿も戻って来ていて、元の賑わいに近づいてきた気がします。
しかし皆さんくれぐれもお気をつけて金沢を旅してくださいね。

さて、コロナが大流行している中にあっても、着々と完成を目指して工事が進められてきたのが、7月に公開された金沢城の鼠多門、および鼠多門橋です。尾山神社と金沢城を結ぶ動線上に位置し、これからは新しい金沢城の玄関口として多くの観光客を迎え入れていくものと思われます。
今回、完成後まだ間もない鼠多門を、尾山神社から歩いてくぐってみたいと思います。

まずは尾山神社の境内に立ちました。
尾山神社のシンボルである神門。いつ見ても美しい。
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尾山神社は加賀藩主前田利家が祀られている由緒ある神社です。拝殿は立派で威厳を感じます。
近江町市場と香林坊・片町を結ぶ金沢のメインストリートの一角に立地しているので、普段は観光客の多いところ。コロナ流行前の週末ならもう少し人の波があったかと思いますが、この日はまだお盆の期間のはずなのに人はまばらでした。
ただ、そのおかげでいつもとは違いゆっくりと参拝することはできたと思います。
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あれ?いつの間にかオシャレな建物ができている!
神社境内の建物とは思えないほど、現代風で洗練されたガラス張りの建物。ここは尾山神社の新しい授与所(神社の売店、絵馬やお守りの販売所)で、2015年秋に完成しました。
実は私、今回初めてこの建物を見たのですが・・・
ってことは、私、金沢市民でありながらこの尾山神社には5年近くも立ち入っていなかったってことか。
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(以前のブログ記事を見返してみたら、前に尾山神社境内を歩いていたのは2015年9月でした。もう5年が経っちまったのか・・・)



では、今回のお目当てである鼠多門に向かいましょう!
尾山神社と鼠多門の間には道路が走っていて、その道をまたぐように架けられているのが鼠多門橋です。
橋の導入部は階段とは別にバリアフリーのスロープもあって、車椅子やお年寄りでも橋を渡れます。
木材の香ばしい(?)香りがする歩道と、その脇に真新しい案内図。できたてほやほや感が漂っていましたね。
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鼠多門と鼠多門橋を尾山神社側から眺めました。
う~ん、やっぱり新築だ!w
史実に忠実に再現したとはいえ、やはり真新しさは感じられますね。
でも何年か時が経つといい感じにくたびれてくるんでしょうね。そうなればよりかつての厳かな雰囲気に近づいていくんだと思います。
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今年の2月に金沢城公園に来た時は、まだ足場や覆いに包まれて全貌が明らかにされていませんでした。
この時はどんな門ができるんだろうとワクワクしたものです。
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(2020年02月09日撮影)


それから5ヶ月の時を経て、新しい金沢城のエントランスとしてお目見え。
今はできたてほやほやですが、これから先の何十年、いや、何百年、市民に愛され続ける門になると思うと胸アツです!
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鼠多門を正面から。
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そして裏手側、玉泉院丸庭園から。
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石川門や五十間長屋などの城内の他の建造物に比べて、「とにかく黒いゼ!」というのが鼠多門の特徴でしょうか。
屋根瓦は他の建造物と同じく鉛瓦が使われているのですが、海鼠(なまこ)壁の継ぎ目が黒い漆喰で仕上げられているのが他とは大きく異なります。
このように黒漆喰を目地に使っているのは、現存する城郭建築ではこれが唯一なんだそうです。貴重な存在ってことですね。
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ちなみに、通常の海鼠壁(目地に白い漆喰)はこんな感じ。
継ぎ目の色が白か黒かで随分と受ける印象は変わりますよね。
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(金沢城三十間長屋 2020年02月09日撮影)



鼠多門の内部も公開されています。
柱や梁が複雑に組み上げられている様子は、外から見ていては分かりませんので、是非中にも入って見学しましょう!
鼠多門は埋蔵文化財や絵図などをもとに忠実に再現されています。しかも他の金沢城の建物にも言えることですが、組み上げるために釘は一本も使用していません。材料や工法も可能な限り昔と同じものを使っています。
鼠多門はそんなに大きな建物じゃないけれど、昔の人の知恵と技術がこの小さな門の中にギュっと凝縮されているように思いました。
昔の人はよくこんなものを作ったな、と感心させられます。
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今回の鼠多門の完成により、玉泉院丸庭園の景観も少し変わりました。
庭園の借景に突如現れた黒い建物。今はちょっと違和感を感じてしまいますが、でもあと何年かすればこれが当たり前の景色になるんでしょうね。
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ってなワケで、金沢城の新しいスポット、鼠多門および鼠多門橋でした。
この門と橋の完成により、繁華街の香林坊や武家屋敷の残る長町などのエリアから、尾山神社を経て金沢城・兼六園に至る新しい散策コースができました。
これから金沢を訪ねようとしている方々は、是非この新しい散策コースで城下町の様々な風情を楽しんでみてはいかがでしょうか。
オススメします!



<金沢城鼠多門>
【駐車場】なし(付近のコインパーキング等を利用)
【入場料とか】無料
【所要時間】1時間

【地図】


【リンク】
鼠多門・鼠多門橋(金沢城公園)
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石川県 金沢市 お城 日本庭園 金沢城

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