よくそんなことを聞かれるのですが、春夏秋冬どの季節に訪れたって綺麗だと思うんです。ハズレはありません。
僕個人が特に強くオススメしたいのは雪が積もった姿なんですが、雪に慣れていない人の場合はちょっと難しいかな。
いっぽう、初夏の兼六園も写真好きにはたまりません!
特に5月下旬から6月上旬にかけて、緑多い兼六園では、曲水に4万本のカキツバタが咲き乱れ、その景観は見事!

経験則から言ってこの時期は金沢での晴天率は結構高く、新緑の眩しさと園内を彩るお花たちを楽しめます。
天気が悪かったとしても、シットリとした名園の風情を楽しめるでしょう。
では、初夏の兼六園2018年バージョンをご覧ください(^^)

2018年05月25日 石川県金沢市 兼六園・金沢城公園
2018年の夏は異常なまでに暑いですね(^^;。
僕が初夏の兼六園を訪ねたのは5月下旬だったのですが、今年は春からかなりの高温傾向で、この日もすでに夏を意識するような暑さでした。
6月が近くなると太陽高度は年間で最も高くなり、ほぼ真上から照り付ける直射日光はヒリヒリと肌を刺すように感じます。
時々スーっと吹く風には若干「春」の名残を感じつつも、日差しはもう立派な「夏」、そんな季節の変わり目の時期に、日本三名園の一つ兼六園を訪ねました。
まずは兼六園定番のシャッタースポット、「ことじ灯籠」から。

いつもと違うのは、薄紅色の花が咲いていることかな。
この時期は園内のあちこちでサツキの花が咲いて、緑とピンクのコラボが楽しめます。


いつものごとく、霞ヶ池をグルっと回りましょう。
この池は兼六園で最も大きくて、その周りにはたくさんのシャッタースポットがあるんですよね~。
兼六園のポスターやジグソーパズルの絵柄に採用されている景観も、たいていは霞ヶ池周辺にあります。


こちらは冬の兼六園。
そこには色彩はほとんどなくて、白とグレーと黒のモノトーンの世界でした。
ただ、冬は唐崎松(からさきのまつ)の雪吊りがあって、より立体的な景観が楽しめます。

(2017年12月17日撮影)
いっぽう、上の写真とほぼ同じ場所から撮った夏の光景を。
個人的には雪吊りがあったほうが好きですが、色彩の有無でこんなにも違う表情に。

サツキが咲く兼六園。
園内にはおよそ1400本のサツキが植えられていて、この時期ならではの光景が随所で楽しめます!
この時はまだ満開には早かったかな。
例年の見頃は6月に入ってからだと思います。



そして、初夏の兼六園と言えばカキツバタ!
兼六園は全国的に見ても有名なカキツバタ名所で、園内を流れる曲水にはおよそ1万株、4万本のカキツバタが咲き乱れ、目を楽しませてくれます。
カキツバタの名所をいろいろ調べてみましたが、ここまでの数のカキツバタを見られるスポットはそう多くはないようです。


「アヤメが綺麗ね~」なんて言葉がチラホラ聞こえてくるんですが・・・
これアヤメちゃうし。
ちゃんと予習してきましたか?
兼六園にこの時期たくさん咲く青紫の花は、アヤメではなくカキツバタです、お間違いなく!
(そもそも、アヤメは畑などの乾燥した地面に咲く花で、兼六園の曲水のように常に水が流れている場所では咲かないそうです)


カキツバタは「花見橋」のあたりが一番綺麗でしょうか。
花見橋はその名の通り、春には桜が咲き乱れるスポットですが、初夏のカキツバタも見事ですよ。
タイミングが合えば、桜の緑とカキツバタの青紫、そしてサツキのピンクを一枚に収めることができるシャッタースポットです。


こちらは日本最古の噴水。
こちら、サツキの花がもう少し咲きそろうともっと綺麗になるんでしょうね。
それにしても、こうも暑いと噴水の水を浴びたくなっちゃいます(^^;

さて、ここまで兼六園をグルっと回って小腹も空いたことだし、腹ごしらえで茶店でお昼ごはんを食べることに。
今回チョイスしたのは、兼六園名物「じぶそば定食」です。

さて、お腹がいっぱいになったところで、今度は金沢城公園へ向かいます。
兼六園と違ってただっ広い芝生が広がる金沢城公園は、直射日光から逃げる場所が限られています。
夏場の暑い時期は、水分をこまめに採りながら歩く必要があります。
この日も暑かった・・・

今回久々に金沢城公園を訪ねて初めて分かったことがあるのですが、石川門から入城して左手奥、鶴丸倉庫の手前に新しい休憩施設がオープンしていました。
「鶴の丸休憩館」と呼び、2018年4月オープンしたと言うことです。
まだできたてほやほや1ヶ月か、どうりで知らなかったワケだ(今思うと、確かにこの辺りで工事みたいなことはずっとやってましたっけ)。
で、肝心な外観写真ですが、歩き疲れて暑くなって、一刻も早く中に入りたいという気持ちが打ち勝ってしまい、撮るのを忘れていましたw
中に入って涼しくなったところで内部の写真はちゃんと撮りましたよ。
ガラス張りでとても開放感があります!

そしてガラスの向こうには、金沢城の橋爪門続櫓、五十間長屋、菱櫓が非常に綺麗に見えました。
金沢城の建造物をこの角度から見たのは初めて!
また新しいシャッタースポットができたんですね~。
夏場はここで冷たい飲み物を飲みながら、ゆっくりとお城を楽しむのがイイかもしれません。

金沢城の建物はほとんどが落雷や火災で失われてしまいましたが、奇跡的に3つの建物が焼失を免れました。
一つ目が石川門とその周りの建物たち、二つ目が鶴丸倉庫、そして三つ目が三十間長屋で、いずれも国指定重要文化財です。
かつて金沢城というと、この小さな三つの建物だけが残る寂しい場所でした(一時期は金沢大学の校舎が建てられていましたが、今は完全に取り壊されています)が、平成に入ってからの大工事を経て五十間長屋などの建物が再建され、お城らしいどっしりとした風格が出てきたと思います。


現存する数少ない藩政当時の建物も回ってみました。
鶴丸倉庫、三十間長屋ともに武具庫・武器庫として使われていたようです。

(鶴丸倉庫)

(三十間長屋)
建物の多くが失われた金沢城ですが、石垣は多く残っています。
「石垣の博物館」という異名も持っているそうな。
石垣マニアにはたまらないお城らしいのですが、僕ら一般の人が見ても、「でっかいなぁ」くらいしか言葉が思いつきません。

本丸の櫓跡から眺めた景色。
こうして眺めると、実に緑が多い街であることが分かります。
街のど真ん中であっても、自然がいっぱい残っているのが金沢のいいところです。

(兼六園・医王山)

(広坂交差点・21世紀美術館)
桜の季節、ライトアップで美しかった金沢城公園の桜並木。

(2014年04月07日撮影)
初夏の桜並木は緑一色でした。



ってなワケで、初夏の兼六園と金沢城公園でした。
カキツバタを撮るのが主目的だったんですが、気が付けば2時間、あちこち歩き回って顔と腕が日焼けで真っ赤になりました(^^;。
暑ささえなんとかなれば、この時期の兼六園は見所が多くて楽しいです。

また時期は毎年夜間のライトアップも行われ、光に照らされた新緑やカキツバタが楽しめます。
宵闇に徐々に包まれていくブルーモーメントの名園もなかなか美しいですよ。
下の写真をクリックすると、ちょっと古い記事ですが初夏のライトアップの様子が分かります(^^)

<兼六園>
【駐車場】あり(有料)
【入場料とか】310円(兼六園の観覧料。金沢城公園の五十間長屋は別料金)
【所要時間】2時間
【地図】
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