北海道の真夏日とか、九州の猛暑日とか、いろんな「暑さネタ」のニュースが続々と入ってきています。
まだ5月だというのに、列島はまるで真夏のような空気です。
東京都心よりも二日早く金沢で今年初めて最高気温30℃以上の真夏日となった日、兼六園のカキツバタver.2014を見に行ってきました。

全ての桜が咲き終わった後の兼六園の主役は、なんてったって緑の木々と青いカキツバタ。
これに限ります。
今回は初夏の兼六園を代表するシーンをお伝えします。

2014年05月28日 石川県金沢市 兼六園
日本三名園の一つとして名高い兼六園。
週末なら入園無料(土・日は石川県民であることが証明できればタダなのだ)なのであまり意識していなかったのですが、今年の消費税増税により兼六園の入園料が従来の300円から10円上がって310円になっています。
入場料とか拝観料とかでこの「10円」の端数って面倒じゃない?
ササっと支払いを済ませて中に入りたいのに、小銭を多く出したりお釣りが細かくなるからこれまでよりも列に並ぶ時間が増えるかも。
まぁ兼六園の料金所で長蛇の列ができることは滅多にないけどね(笑)。
全国の、これまで百円単位キッカリだったところも、このように値上げされているのかなぁ。
さて、久しぶりに兼六園にお金を落として中に入ります。
前に来たのはちょうど桜が咲く頃でしたが、今は緑のセカイ。
春に桜のライトアップをお伝えした「桜が岡」も今は深緑に包まれています。

中に入って早速登場するのが、兼六園のシンボル「ことじ灯籠」。
もはやおなじみの画ですが、兼六園に来てこれを撮らずに帰るワケにはいかない(^^)。
灯籠の右の丸っこい植栽はサツキなんでしょうが、チラホラとしか咲いていませんでした。
サツキを楽しむにはちょっと時期が遅かったかもなぁ。

灯籠のベストシャッタースポット「虹橋」(写真左側の白いやつ)。
そのたもとには、まだ咲き残っているサツキがありました。
初夏の花サツキのピンクをことじ灯籠に添えてみました。

そして、今度はカキツバタの青紫を添えて。

兼六園の「霞ヶ池」や曲水に架かる「雁行橋」などの見所も、サツキがそっと彩りを添えていました。
初夏ならではです。


5月の兼六園といえば、何といってもカキツバタでしょう!
園内をクネクネと流れる曲水や池の畔などの水辺に、約1万株4万本が群生していて、カキツバタファンにはたまらない光景が広がっています。
ここ3年ほど毎年見に来ていますが、私の感覚では見頃は5月25日頃を中心とした前後1週間ほどです。
6月の始め、ちょうど金沢の「百万石まつり」が行われる頃まで楽しむことができます。



日本庭園、そしてカキツバタに欠かせないのが「水」ですよね。
兼六園の6つの美的要素(六勝)のひとつでもある「水泉」を司るのが曲水や池。
その水は市内を流れる辰巳用水から水を引いたもので、兼六園の複雑な地形を巧みに利用して、園内にくまなく潤いを与えているそうですよ。

そして園内でも特にカキツバタが美しいのが、曲水の「千歳橋」(ちとせばし)から「花見橋」(はなみばし)にかけてです。
まずは千歳橋の上から。
この辺から始まって・・・

グルっと弧を描くようにカーブして・・・

花見橋に至ります。

緑いっぱいの兼六園と、曲水に咲くカキツバタの共演。
初夏の兼六園に来たならば、絶対に見逃せないシーンですよ(^^)
花見橋の上から眺めたカキツバタの光景が一番有名だと思いますが、ここは春の桜の名シャッタースポットとしても有名な場所です(だから「花見」橋と呼ぶ)。
タイミングがよければサツキのピンクも加わって、初夏らしいカラフルな光景になります。


さて、この時期の兼六園の裏オススメスポットなのが「梅林」です。
2ヶ月前は梅の花で紅白に彩られていた梅の名所は・・・

(2014年03月29日撮影)
今は緑一色のセカイ!


兼六園の梅は何も花を愛でるだけではありません。
「白加賀」(シラカガ)と呼ばれる品種(春先には白い花をつけます)など、実を収穫できる梅もたくさん植えられていて、毎年梅雨の時期にちゃんと収穫が行われます。
収穫量は例年900kgほどになるそうですよ。

たくさんの梅の木で緑色の実が確認できました。
まだ収穫には早いですが、あと少ししたら色づいて、収穫後は梅干しになるのかな、それとも梅酒!?
兼六園の梅をいつか味わってみたい気もしますが、なかなか市民の口には入らない(^^;。


梅が熟すとなんともいえない甘い香りがします。
あの香りから、梅干のクッソ酸っぱい味が想像できなくて子供の頃は不思議がっていたっけ。
この兼六園も収穫のときは辺りが梅の香りに包まれるのでしょうか。

ってなワケで、この春の最後にお伝えしたのは兼六園のカキツバタ、そして収穫をひと月後に控えた梅林の様子でした。
ちょうど散策していた時間帯に今年初の30℃超えとなったのですが、確かに異様なほど額から汗してた(^^;。
緑多き兼六園は、次週の百万石まつりに合わせてライトアップが行われ、夏の兼六園へと移り変わっていきます。

来週、ここを前田のお殿様が入城します(^^)

ご来訪、ありがとうございます。
もしこの記事が少しでも貴方のお役にたてたなら幸いです。
ブログランキングに参加しています。
よろしければ、下のバナーをクリックして、応援をよろしくお願いします☆

石川県 ブログランキングへ

にほんブログ村
- 関連記事
-
-
金沢市卯辰山の花菖蒲園/金沢の梅雨の花と言えばココ!見頃を迎えたハナショウブたち
-
加賀友禅灯篭流し(2014) ~金沢百万石まつりの前夜祭 女川の夏の夜の風物詩~
-
初夏の兼六園 杜若(カキツバタ)と梅の実の緑が彩る名園散策(2014)
-
雨上がりの朝 バラが輝く/金沢市富樫のバラ園
-
新緑のメタセコイア並木(2014)/金沢市太陽が丘 緑まぶしい季節
-