03 2019

本州と九州の間の海底を歩いて渡る!「関門トンネル人道」と関門海峡の夕日/2019年お盆の旅④

本州と九州を隔てる関門海峡
みなさんもご存知の通り関門海峡は交通の要衝で、新幹線、在来線、一般国道がトンネルによって、また高速国道が橋によって、それぞれ本州と九州を繋ぎ、大動脈の物流を支えています。
何かしらの交通手段でこの海峡を渡ったことがあるという人もきっと多いでしょうね。

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ところで、そんな関門海峡にちょっとだけ面白い道がありまして。
今回せっかくここまで来たのだからとその「面白い道」に寄り道してきました!
それが、「関門トンネル人道」というトンネル、読んで字のごとく、人が歩いて関門海峡を渡るためのトンネルなんです!

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これは興奮する!
歩いて関門海峡を渡れるということは、自らの足で本州と九州の境界線をまたげちゃうんだぞおぉぉ!

だからどうしたって??(爆)

まぁ、何に興奮するかは人それぞれですが、僕にとってはこの関門トンネル人道は今回の旅の中で最もワクワクしたスポットでしたw
歩いて県境をまたぐチャンスがそもそも少ないのに、県境どころか本州と九州という国土を4分割したブロックの境界を足でまたげちゃうスポットなんて、贅沢この上ないではないかぁぁ!
そんなわけで、今回の記事は人知れず関門海峡の地下に潜む歩行者専用トンネルを紹介します!

渡り終えた後に見た光景は、九州から見た夕日と関門橋のシルエットでした。

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2019年08月12日 山口県下関市・福岡県北九州市門司区 関門人道トンネル


2019年のお盆の旅第4弾!
この日は1泊目の広島を朝に発ち、秋芳洞などに立ち寄ってからまた広島に戻る計画を立てていたのですが・・・
秋芳洞で家族から「九州へ行ってしまわない?」という提案があり、急遽行き先を九州の福岡に変更したんです。
広島でとっていたビジネスホテルは申し訳ないけどキャンセル、代って博多のホテルを予約し、ホント久しぶりの九州入りを果たすこととなりました。
九州は15年以上ぶり!

九州へ渡るルートは、高速道路の関門橋と一般国道(2号線)の関門国道トンネルの2つがありますが、実は人が歩いて渡ることもできるということを知りました。
しかも、道の脇の歩道を歩くのではなく、歩行者のために作られた歩行者専用トンネルで渡れるというのです!
その名も「関門トンネル人道」
本州側の入口は下関市の関門橋の直下、壇ノ浦古戦場の目の前にありました。
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関門海峡に着いたのはもうそろそろ日が沈もうとしている夕方6時過ぎ。
残念ながら海峡の下関側は背後の小高い山の日陰になってしまい、マトモな写真は撮れませんでした(^^;。

壇ノ浦は源平合戦最後の舞台。
海峡と関門橋をバックに、源義経と平知盛の像が対峙します。
歴史好きには結構タマラないスポットなんでしょう。
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ズラリと並ぶ、九州に向けられた砲台。
これは幕末の「下関戦争」の砲台「長州砲」のレプリカなんだとか。
関門海峡は交通の要衝ですが、それゆえに歴史の舞台にもなりやすい土地柄なんでしょうね。
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写真では分かりにくいんですが、関門海峡は潮の流れが本当に早いんです!
海なんだけどまるで川のように水が流れていて、海面もかなりザワザワと波が立っていました。
そしてさらに意外だったのは対岸が結構近い!ということです。
本州と九州、とても大きな島同士の境界となる海峡なんですが、狭いところではわずが600mしかなくって、泳いでだって渡れるんじゃ?と思ってしまうほどです(もちろん、潮の速さや深さなどのせいで一般人は決して泳げないでしょうが)。
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では、関門トンネル人道を歩きましょう!
壇ノ浦古戦場から道一つ挟んで反対側にトンネルの入口がありました。
結構立派な建物で、パっと見駅に見えなくもないという印象。
エレベーターが2基あって、それに乗って地下深くへ降りていくみたいです。
トンネルは歩行者なら無料。自転車と原付は必ず押して歩く必要があり、ともに通行料20円をエレベーター前の料金箱に入れます。
20円て・・・どうせなら無料にできなかったのか??
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エレベーターはやや古さを感じました。
ボタンは「地上」と「地下」の二つ。とても分かりやすい(^^)
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入口に大きな国道標識がありました。
関門トンネル人道は歩行者専用道路ですが、立派な国道。
大阪と北九州を結ぶ日本の大動脈、国道2号線の歩道部という位置づけです。ちなみに車道は人道の真上を通っています。
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ここからいよいよトンネルスタート!
関門トンネル人道の長さは780mで、渡り終えればそこは九州!北九州市の門司区になります。
トンネルのほぼ中間の地点に山口・福岡県境があると思われます。
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しかし冷静に考えてみると、780mって結構あるよね(笑)。
あの陸上競技場の大きなトラックおよそ2周分。それが一直線に続いているんで、見た目結構な距離感を抱きます。
トンネルの中央に向かって最初は緩やかに下っていくのですが、どこが一番低いポイントなのかが入口付近からは分かりません。
ただひたすら真っすぐに、先が見えない道が伸びている、そんな感じ。
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しかしやがて「そのスポット」はやってきます。
待ちに待った県境が!
地面に大きく県名が記され、その境界線もハッキリと描かれています。
先に進んでいった娘が、ちょうど県境で立っていました。
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おぉぉ!
これが山口と福岡の県境、そして本州と九州のブロック境界か!
感動だ!

僕は今まだ本州にいますが、あと数歩で九州なんだ!
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トンネルの内部に都道府県境がある場合、トンネルを出た時に初めて県境をまたいだことに気が付くこともあります。
もちろん、トンネル内部にも一応「ここからが〇〇県ですよ」と記されてはいるんですが、地味で気が付かない場合が多いです。
でもこの関門トンネル人道の県境はこれでもかってくらいに大きく地面に書かれています。
誰も見落とさないでしょう。
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ちょうど県境に当たる壁面には、左が本州、右が九州と表記されています。
本州と九州の境であることを意識させる標識やモニュメントはこれだけでした。
「ここから先は九州だ!」「ここからは本州よ!」ってのをもう少し目立たせてもいいんじゃないかな(^^;。
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県境には、関門トンネルの説明書きもありました。
21年の歳月をかけたビッグプロジェクトで、開通から60年以上を経ていますが今なお日本の大動脈として変わらず活躍しています。
このトンネルがなかった頃は、目の前の本州や九州がとても遠い存在だったんだろうなぁと思います。
そして右下にトンネルの構造の図がありますが、円形のトンネルは2階建になっていて、1階が人道、2階が車道になっているんだそうです。
自分たちの真上を車がビュンビュン通っているとは驚きです。
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トンネルの門司側終点。こちらにも国道2号線の標識がありました。
北九州市門司・・・あぁ、本当に九州に来てしまったんだ!
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再びエレベーターで今度は地上に出てきました。こちらが関門トンネル人道の北九州門司側の入口です。
下関から門司まで徒歩でおよそ20分のプチジャーニーでした!
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つい20分前に自分たちがいた本州が、海峡を挟んで反対側に見えています。
あまりにもあっさりと海峡を渡ることができたので、今自分たちが九州に立っていることにいささか違和感を覚えます(笑)。
そして、九州側で外に出た時には美しい夕日がお出迎え。
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生まれて初めて目にした関門海峡の夕日。
たまたまこの時間にこの場所に立ち寄れたので、見ることができた美しい光景です。
ちなみに、本州の西側(夕日側)に九州があるので、海峡を挟んで夕日を眺めるなら九州側じゃなくて本州側に立たないといけないんじゃないのか、と思うかもしれませんが、違うんですよね。
地図を見るとわかると思いますが、関門海峡を挟んで東側が九州、西側が本州なんです。
関門海峡の夕日は九州側から眺めることになります、
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夕日は下関の小高い丘に沈んでいきました。
お盆の旅2日目も無事晴天で幕を下ろしました。
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さて、ここから戻りはタクシーで・・・なんてワケにはいきません(笑)。
車は本州側に停めてあるんだから、もう一回780mのトンネルを歩いていかないといけないんですね。
トンネルの中は年中ランニングコースになっているそうですが、夏は気温が高く湿度も高い。
風なんてあるワケもなく、少し歩くだけで汗が噴き出てくる始末。結構シンドいんですよね(^^;。
行きは「これから九州に行くんだ!」という気概もあったのでまだよかったのですが、完全な消化試合となる帰り道は疲労もたまってとんでもなく苦痛でした(汗)。
皆さんも、帰りもあるということを念頭に置いて、この地を訪れましょう(笑)。
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<関門トンネル人道>
【駐車場】あり(無料)
【入場料とか】無料(自転車の場合は20円の通行料必要)
【所要時間】1時間(トンネルの往復と休憩含む)


【地図】



【リンク】
Comeon KANMON

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