07 2019

城下町金沢「卯辰山麓寺院群」を歩く!/ありのままの金沢を愉しむ通好みのスポット!

金沢市の市街地のすぐそばにある小高い丘は「卯辰山」と呼ばれています。
金沢城から見て東(昔は卯辰と呼んだ)の方角にあるのでこの名前が付いたそうで、春は桜の名所として知られているし、兼六園やひがし茶屋街などの観光名所からよく見える山なので、金沢に来た人ならきっと目にしている山なのではないでしょうか。

その卯辰山の麓には、車が通れないような昔ながらの細い路地が張り巡らされ、37ものお寺が密集している、ちょっとディープなスポットがあります。
今回はそんな「卯辰山麓寺院群」と呼ばれている金沢の古い町並みを散策してみました。

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卯辰山の麓には、金沢の一大観光地「ひがし茶屋街」があり、そこには非常に多くの観光客が訪れてとっても賑やか。
そんなどことなく垢ぬけたひがし茶屋街からほんの200mほど先にある卯辰山麓寺院群は、一変して観光客がほとんどいなくてとても静かなんです。
あまり観光地化されていないからこそ、城下町金沢の本来の姿や佇まいをゆっくりと楽しむことができる、いわば通好みの散策スポットだと思います。

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丘の上の寺院から眺める金沢の町並みもなかなかGood!
夏はちょっと暑くてたまんないんですけどね、でも春とか秋のいい季節にここを訪ねたら、本当に気持ちいいと思います!
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ってなワケで、久しぶりに地元金沢の街にスポットを当ててみました。
昔ながらの金沢らしさが感じられる卯辰山麓寺院群の様子をお伝えします!
ひがし茶屋街に行くなら、ほんの少し足を伸ばしてこの寺院群を歩いてみてください。


2019年08月10日 石川県金沢市 卯辰山麓重要伝統的建造物群保存地区(卯辰山麓寺院群)


金沢は藩政期の城下町の姿が21世紀の今でも多く残る観光地。
その魅力は兼六園や21世紀美術館だけじゃなくて、かつての町の姿がよく保存された古い町並みが随所にあるのもポイントです。
中でも「ひがし・にし・主計」の三茶屋街や、繁華街のすぐ裏通りにある「長町武家屋敷跡」が有名ですよね~。

そんな金沢ですが、少し詳しく地図を見てみると、旧城下町の縁にあたる区域にめちゃくちゃ多くの寺のマーク「卍」が集まっていることに気付くと思います。
お寺がズラリと並ぶスポットは金沢には3つあり(寺町・卯辰山麓・小立野)、これらはひっくるめて「金沢三寺院群」と呼ばれています。
どうして多くのお寺が集まっているか、というのは、ちょっと調べれば出てくることなのでここでは詳しく説明しませんね(笑)。
ザックリと言えば一向一揆からお城や城下を守るために、お殿様が城下のお寺を3か所に結集させたのが始まりなんだとか。
そんな三寺院群の一角を担うのが、今回訪ねた「卯辰山麓寺院群」です。
昔ながらの貴重な景観を保全する目的で、国の重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)にも指定されているガチの古い町並みです。
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お寺と言えば、日本人なら誰しもが京都や奈良、あるいは鎌倉を思い浮かべるでしょうね。
金沢にもお寺がたくさんあるのですが、京都・奈良・鎌倉などの大寺院や世界遺産レベルの立派なお寺はありません。
でもごく狭いエリアに50~70ものお寺が建ち、それらが周辺の古い町屋などと混然一体となっている景観は、金沢ならではの独特の趣があるように思います。
金沢でお寺巡りをする際は、お寺単体ではなくて、お寺を含む面としての「町並み」を楽しむのが金沢スタイルです。


さて、卯辰山麓寺院群には沢山のシャッタースポットがありますが、最も有名なシャッタースポットは全性寺(ぜんしょうじ)とその周辺ではないでしょうか。
「金剛閣」という文字が書かれた扁額と山門(仁王門)が全性寺のシンボルでもあり、また卯辰山麓寺院群のシンボルにもなっています。
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仁王像が祀られている山門には大きな草鞋(わらじ)がいくつも下げられていました。
このお寺では、健康や足腰の病気の快復を願い、昔から草鞋が奉納されているらしいです。
最近、僕もかなり足腰が鈍ってきているからなぁ・・・草鞋が奉納できればもっと軽やかに散策できるんだろうけど・・・
(ってか、もっと痩せればいいだけかw)
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山門をくぐり、全性寺のご本堂へ。
軽く手を合わせて失礼しました。
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全性寺付近は小綺麗に整備されていて、絵になる(いわゆる「映える」ような)場所がアチコチにありました。
この辺りの景観はガイドブックなんかでも紹介されていて、卯辰山麓寺院群の象徴的な光景だと言えるでしょう。
また、金沢にある三つの寺院群の中でも、飛び抜けて「いい雰囲気」が漂っているように思えます。
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卯辰山麓寺院群の町並みの特徴その1
まるで迷路のような細街路!

金沢は戦災に遭わなかったため、昔ながらの街路がそのまま今に残っているというのは誰もが知っている話だと思いますが、特に卯辰山麓はそれが顕著。
まるで迷路みたいに道がごちゃごちゃです。
「金沢が道が狭いってのは、こういうことを言うのか!」と思わず唸ってしまうほどでした。
中には車が通れない道もあるので、この辺の道に詳しくない人は決して車で迷い込まないように!
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茶屋街を想起させる町並みもあります。
それもそのはず、この卯辰山麓の町並みはひがし茶屋街と直接繋がっています。
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ひがし茶屋街は説明不要ですよね。金沢市でも特に人気の高い観光地です。
この付近も卯辰山麓と同じく「東山ひがし」という名で国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
ひがし茶屋街は多くの観光客を迎えるために町並みも随分綺麗に整備されていて、観光客向けのお土産屋や食事処も充実。
卯辰山麓と目と鼻の先なんだけど、雰囲気がまるで違っててとにかく「華やか」なんですよね~。
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卯辰山麓寺院群の町並みの特徴その2
アップダウンが大きい!

卯辰山がすぐ背後に迫り、町並みは坂道や階段がとにかく多いんです。
そのおかげで町並みは立体的な広がりも見せてくれます。
少し高いところへ行けば古い町並みを見下ろすことができるし、風が吹き抜けて結構気持ちいいんですよね~。
もし坂道や階段を見つけたら、ちょっとしんどいかもしれないけど歯を食いしばって登ってみることをオススメします!
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とりわけ目立ってたのは、西養寺というお寺に続く階段。
見た感じ100段もないように思えるのですが、ただでさえ汗がダラダラと流れてくる真夏のお昼前です、この階段が視界に入った時は登ろうか登るまいか真剣に悩みましたね。
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でも、結果的には登って大正解でした!
卯辰山麓の古い町並みの向こうに、近代的なビル群。いかにも金沢らしい風景が楽しめました。
それにしてもこの階段、どこかで見たことあるんだよなぁ。
そうそう、これって「君の名は。」の最後のシーンに似ている!と思ったのは僕だけでしょうかw
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卯辰山麓寺院群には個性的なお寺がいくつもあります。
境内に自由に入れるお寺も多いので、時間があれば町並みだけでなくお寺の境内も楽しんでみましょう。
先ほどの階段を登った先にある西養寺の境内は、所狭しと建物が立ち並ぶ足元の町と違って緑が多くて思ったよりも広い!
この時期だから蝉時雨がとっても賑やかでした。
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西養寺のご本堂。
きっと立派なんだろうけど、あいにくこの時は修繕中で足場が組まれていました。
工事が終わった頃にまた訪ねてみたいと思いました。
紅葉の時期もなんとなく綺麗そうですね。
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来教寺は境内の百日紅(サルスベリ)が印象的でした。
緑・茶・黒・白くらいしかない町並みの中で、百日紅のピンクはかなり目立っていましたね~。
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立派なご本堂や大仏さんもありました。
卯辰山麓寺院群の数多くのお寺の中では、結構存在感の強いお寺だと思いましたね~。
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心蓮社というお寺。
卯辰山麓寺院群の中ではひがし茶屋街から最も離れた場所にあるお寺の一つなので、人通りもほとんどありません。
でも美しい土塀や門、それに境内のお堂やお庭などは、この界隈では随一の見応えだと思いましたね~。
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これ以外にも多くのお寺がある卯辰山麓寺院群。
さすがに全部を回り切るには短時間では無理で、もう一回くらいしっかりと時間をとらないとダメかな、なんて思いました。
今から400年前に造られた町が令和の時代でもしっかりと残っていて、単なる観光地としてだけではなく、そこにちゃんと生活が営まれているというのが好印象でした。
観光客に媚びない「ありのままの金沢」を知りたいなら、ひがし茶屋街からほんの少し足を伸ばして、卯辰山麓寺院群を訪ねてみてください。
きっと金沢の良い一面を見ることができると思いますよ(^^)



<卯辰山麓寺院群>
【駐車場】あり(有料 コインパーキング使用)
【入場料とか】無料
【所要時間】1時間30分

【地図】



【リンク】
卯辰山麓寺院群秘仏めぐり(金沢旅物語)
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2 Comments

まっさ  

>amp23さん

私の場合はこの界隈にはほとんど足を踏み入れたことがなかったんですよね~。
ひがし茶屋街なら何度も歩いたけど、ほんの200~300メートルほど離れたところにこんなにいい場所があったとは!

桜の季節が良いのも意外でした。
いつか花見の時期にも訪ねてみたいです。
雪景色も風情があっていいかもしれませんね!

2019/09/23 (Mon) 14:58 | EDIT | REPLY |   

amp23  

どこもここも、見たことある景色です。
って、私も回ったことがある場所ばかり。
意外と卯辰山寺院群は桜の季節、花見が出来るんですよ。
穴場です。

西養寺の階段も登りました。
いわれてみれば、「君の名は」のあのシーンにいてるっ!

ちょっと前まで、oterartというイベントが、卯辰山寺院群で行われていました。
今は小立野地区で行われているようです。
卯辰山の開催時には見に行こうと思っていましたが・・・・
行きそびれました・・・・

2019/09/11 (Wed) 20:39 | EDIT | REPLY |   

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