23 2019

南砺・縄ヶ池のミズバショウ群生地/池の畔に5万株!北陸ではとても希少な低地の大群生地!

冬は大変雪深い北陸の山地。
そんな厳しい北陸の山地に春が訪れたことを告げるのが、ミズバショウの花です。
北陸地方にはいくつかのミズバショウ群生地がありますが、中でも規模が大きくて、かつ登山の装備や技術などが全く不要で比較的簡単に行くことができるミズバショウの群生地が富山県にあります。
富山県南西部にある、「縄ヶ池(なわがいけ)のミズバショウ群生地」です。

花の見頃はその年の冬の厳しさや雪の量などに左右されますが、だいたい4月下旬からGW過ぎくらいではないでしょうか。
僕は今年の春、GWの翌週にこの群生地を訪ねましたが、ちょうどミズバショウの見頃で、可憐な花の姿を沢山見ることができました。

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縄ヶ池のミズバショウ群生地。
普通は標高1000m以上の高地に咲く花ですが、縄ヶ池のミズバショウは標高800mほどの比較的低い地に大群生があることで貴重な群生地だと言われています。
最近ではシカやイノシシなどの食害によってかつての大群生地が壊滅の危機に立たされたりもしています。
そんな中で、今もなお低地で美しい風景を眺められるのは本当に貴重だと思うんですよね。

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ってなワケで、今回の記事は富山県随一にミズバショウ群生地、縄ヶ池の様子をお伝えいたします!



2019年05月13日 富山県南砺市 縄が池ミズバショウ群生地


ミズバショウといえば、北海道や東北、信州など、緯度が高いかまたは標高が高いところの花というイメージがありますが、北陸には比較的標高の低い場所にミズバショウが群生するスポットがあります。
今回訪ねたのは富山県南西部、南砺市の城端地区にある「縄ヶ池ミズバショウ群生地」
その名の通り「縄ヶ池」という池の畔にあって、標高およそ830mの地に広さおよそ1万平方メートルの湿原があり、そこに5万株のミズバショウが咲くんです。

人里からの距離は他のミズバショウ群生地に比べれば比較的近い部類なのですが、アクセス道路があまりよろしくありません。
普段は国道304号線から分岐する林道高清水線という道を使ってアクセスしますが、これは車同士すれ違いも難しいような狭い狭い林道です。
でも今年はそのメインルートが災害で通行止になっていて、代わりに林道赤祖父線というこれまた狭い狭い林道でのアクセスを余儀なくされました。
まぁガンガン人がやってくるような人気観光地ではないのでアクセス道路の交通量は少ないのですが、運転はそれなりに神経使いましたね~。

下の写真が縄ヶ池の駐車場です。30台ほどのキャパがありますが、この日は結構車が止まっています。
みなさんのお目当てはもちろんミズバショウです。
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駐車場からしばらく徒歩が必要ですが、小さな子供でも十分歩けるほどの道幅と距離。
轍があるので、きっと車も通れるんでしょうね。(一般車は通行禁止です)
5月中旬ということで、日差しはかなり強く感じつつも麓よりも5度ほど気温が低くて爽やかな空気でした。
実は日陰になる部分にはまだ雪がいくらか残っていたんですが、基本的には初夏の陽気。新緑もGoodです。
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駐車場から歩いて10分もかからないくらいだったかな。縄ヶ池ミズバショウ群生地に到着!
このミズバショウ群落は、標高1000m未満の比較的低地に存在する大群落では日本最南西端に位置するとか何とかで、学術的にも価値が高くて富山県の天然記念物に指定されているようです。
ちなみにミズバショウが一般的に自生できる環境の南限は福井県取立山から岐阜県ひるがの高原にかけてらしいです。
(兵庫県にも自生地があるそうですが非常に特殊な例で一般的ではないんだとか。)
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車で険しい林道を走っていると、この奥にミズバショウが群生するような場所が本当にあるのかと疑わしくなってくるのですが、実際には想像以上に広々とした湿地があって、無数のミズバショウが咲いていました。
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園地は↓こんな感じ。
池の西側にミズバショウ群生地が広がっています。
図の左の駐車場から茶色の道を辿ってトレイがある「広場」を経由して群生地に入っていきます。
池の周りは遊歩道が整備されているみたいですが、今回はミズバショウだけ訪ねることにしました。
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縄ヶ池のミズバショウ群落は5万株と言われていて、今日では北陸最大規模のミズバショウ群落ではないかと思います。
少し前まではおよそ14万株が咲く石川県小松市横谷の群落が北陸最大のミズバショウ群落と言われていきましたが、近年はイノシシによる食害で荒らされてしまったと報告されています。
ミズバショウの咲く風景はホントに貴重。
今後もこの景色がずっと続くよう、環境保護に努めていかなければですね。
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園内は木道がしっかりと整備されていて、間近にミズバショウを楽しむことができました。
ただ、人がすれ違える場所はかなり限られているので、譲り合いの精神が大切です。
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木道のすぐそばにもたくさんのミズバショウが咲いていました。
木道で寝そべれば、このような光景が見られます。
もちろん、寝そべっているわけではなく、液晶ディスプレイを活用して低い視点から撮っています。
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木道をしばらく歩くと、池が見えてきました。
ミズバショウの群落は、湿地の入口から池の畔まで続いています。
この池が縄ヶ池です。
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縄ヶ池は山崩れによって河川が堰き止められたことによってできた池です。
池の周囲は約2km、広さは約5000平方メートルで、池の最も深い場所は水深10m、水面の標高は800mです。
新緑シーズンで緑がとても綺麗でしたが、きっと紅葉の時期も綺麗なんだろうなって思います。
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池の畔で遊ぶ娘たち。
ミズバショウの花よりも池の水遊びのほうが楽しいよね(^^;。
つい足元の石で水切りして遊びたくなりますが、この池には古くからの龍神伝説があって、池に石を投げることは禁じられてるので、小さな子連れはご注意を。
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池の畔にはこんな石碑が。
これは昭和天皇・皇后陛下が昭和44年5月26日、富山県砺波市で開催された全国植樹祭の折にこの地を訪れたことを記念して建立されたものなんだそうです。
昭和天皇が詠まれた歌が碑に刻まれています。
「水きよき 池のほとりに わが夢の かなひたるかも みずばしょうさく」
昭和天皇がこの地を訪ねたのは今から50年も前ですが、そこで見られた風景と今僕が見ている風景と、きっとほとんど変わっていないと思います。
何十年経っても変わらない風景があるって、何気に素晴らしいことだと僕は思います。
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群生地に咲くミズバショウの可憐な姿。
ここは北陸最大規模のミズバショウ群生地です。自分でいいなと思った花を、好きなだけ・・・
と思いますが、実際は「これだ!」っていう花を探すのが難しいんですよね(^^;
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ってなワケで、富山県の代表的なミズバショウ群生地、縄ヶ池でした。
僕の住む石川県にもミズバショウの群生地がありますが、近年は食害によってかつてのような大群生というのは本当に少なくなっています。
そんなご時世に、5万株の群生が楽しめるのは、本当に貴重だと思うんですよね。

この場所は熊の生息地としても知られていて、かつては熊が出没したことによって立ち入りが禁止されたこともあります(僕が以前訪ねた時、熊出没のために近づけなかったんですよね)。
ミズバショウシーズンの週末は人出がそれなりに多いので不安はあまり感じませんが、もし人の少ない時に訪ねるのであれば、鈴やラジオなど熊が近づかないようにする対策があると安心だと思います。



<縄が池ミズバショウ群生地>
【駐車場】あり(無料)
【入場料とか】無料
【所要時間】1時間

【地図】



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富山県 南砺市 ミズバショウ 山岳風景

2 Comments

まっさ  

>ぽてとぉ~さん

こんにちは♪
ミズバショウは南の地域では見ることができない花なので、馴染みのない人も多いかもしれませんが、北陸の山里では春の訪れを告げる大切な花です。
多くのミズバショウスポットがそんなに簡単に行ける場所にはないので、やっとの思いで群生地にたどり着いて見た光景は感慨深いものがありますね。

まだしばらく梅雨が続きますが、梅雨ならではの綺麗な光景もあるので、梅雨を楽しみましょう!
(・・・とは言え、今年はまだ一つも梅雨らしいスポットに行けていないです(^^;)

2019/06/30 (Sun) 14:44 | EDIT | REPLY |   

ぽてとぉ~  

可憐なミズバショウの美しい写真 素敵すぎです!

春といったら、菜の花に桜につつじがメジャーですが、水芭蕉というのもなかなか風流なものですねー

狭い林道を抜けてたどり着いた先に広がるミズバショウを見た瞬間は、今までの苦労が報われた感じがしたのかなぁ~?

北陸もいよいよ梅雨入りしてしまい、ジメジメした日々が続きますねー( ノД`)

雨続きで大変ですが、体に気をつけてください。

2019/06/27 (Thu) 10:47 | EDIT | REPLY |   

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