08 2018

五箇山の合掌造り集落 晩冬の雪景色(2018)/青空の下、白銀の世界遺産相倉集落

富山県西部の山間部に位置する、五箇山の相倉(あいのくら)集落。
世界文化遺産「白川郷・五箇山の合掌造り集落」に指定された大変貴重な文化財であることは、多くの人が知っていると思います。
この集落は春夏秋冬いつ訪れても日本の原風景を楽しめるのですが、そもそも何で屋根が手を合わせて「合掌」しているような形なのかというと、それはこの地域が大変雪深いからなんですよね。

雪が積もる地域だからこそ合掌造り集落が形成されたんだから、合掌造り集落を語るなら、やっぱ深い雪に包まれた冬に訪れなきゃです。
ってなワケで、今冬も厳冬期に五箇山を訪ねてきました!

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時は2月の後半。
平地であればこの時期は「晩冬」、つまり冬の終わりの時期に当たるのですが、山間部の山里はまだまだ真冬の光景でしたね。
改めて雪国の山間の厳しさを思い知りました。
しかしスカっと青空が広がってくれたおかげで雪景色を見慣れている僕でもため息が漏れてしまうほど美しく眩しい雪景色を堪能できました(^^)。

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2018年02月19日 富山県南砺市 相倉合掌造り集落


今冬(2018年)は北陸地方の平地の都市部で記録的と言ってもいいほどの雪が積もり、世間を騒がせました。
ただし、振り返ってみると2月の前半までは大変な思いが続いて「3月になっても油断できないぞ」と身構えていたのですが、蓋を開けてみると2月後半以降はほとんど降雪がなく、サッパリとした幕引きだった冬でもありました。
ちなみに2018年3月の金沢の降雪量は「ゼロ」、つまり3月は雪が全く降ってないんです。
どんなに暖冬であったって、どんなに少雪のシーズンであったって、全く雪が降らない3月というのはあまりないように思います。
とにかくこの冬はおかしな天候だったなぁという印象です。


さて、雪が多かったこの冬は、12月の兼六園から始まっていろんな雪景色を見させていただきましたが、最後の雪見となったのが、今回の記事で採り上げる五箇山の相倉合掌造り集落です。
この日は朝から天気が良くて、半日だけの自由行動時間にどこへ出かけようかと思案したところ、まだまだ雪が深いであろう五箇山へ行くことに決めました。
平地では随分雪解けが進んでいたけど、案の定五箇山はまだまだ雪がたっぷり!
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この日の五箇山の積雪がどれほどだったかは知りませんが、少なくとも自分の背丈よりは深く積もっていたので、まぁ170cm~200cmってところだったと思います。
これは集落の目抜き通りですが、左右には高い雪の壁。
合掌造りの家屋の1階部分は雪に覆われて全く見えません(^^;。
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今年の冬は愚痴ばっかり聞こえましたが、五箇山はこれだけの雪がほぼ毎年降るんですからね・・・
ここでの暮らしは大変だと思います。
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「合掌造り」というのは、屋根の形が手を合わせて「合掌」をしている姿に似ていることから名付けれられました。
屋根の傾斜を急にしなければならなかった理由は雪が深いから。
傾斜の緩い屋根だと雪が屋根に留まってしまい、雪の重みで家が押しつぶされてしまいますが、屋根に傾斜をつけることで雪が自重で滑り落ちていくので、家が潰れる危険を回避できます。
雪下ろしの手間も省けます。
雪深い合掌造り集落ですが、家屋の屋根を見ると実はそんなに雪が積もっていないですよね。
この特徴的な家屋の形態は、豪雪地帯のこの地域ならではの知恵が結実したものだといえます。
(まぁそれでも雪の多い年は人の手によって屋根雪を下ろすらしいです。)
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わざわざ屋根の雪が落ちやすい形にしているので、軒下には大量の屋根雪が。
1階部分はほぼほぼ見えませんね。
落雪には気を付けましょう!
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毎年毎年、深く雪が積もって大変な暮らしをされているとは思いますが、でも遊び心は忘れていないようです。
集落禁煙を訴えているのはクマの雪像?
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そして、巨大カマクラも!
この写真だとスケール感が分かりにくいでしょうか、大人が余裕でかまくらの中で立つことができます!
小さなお子様の場合、合掌集落はすぐに飽きちゃう可能性もありますが、このカマクラは喜びそう(^^)。
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ちなみに、日本人なら誰しもカマクラを目にすると入りたくなるものですが、その時にたいていの人は「カマクラの中って本当に暖かいの?」という疑問の答えを見つけようとしているハズです。
結論から申しますと・・・
ハッキリ言って、北陸ではカマクラが暖かく感じることはありません!
東北の山間部とか北海道みたいな厳寒の地なら多少暖かいのかもしれませんが、そこまで冷え込まない北陸だとカマクラの中も外も一緒ですね(^^;



車が通れるような道は全て背丈よりも高い雪の壁に囲まれています。
そんな状況で合掌集落をちゃんと見たり撮ったりできるのかと思うでしょうが、その点はご安心あれ。
多雪期に相倉集落を訪ねると、普段畑や田んぼで立ち入りができない場所に大量に積もった雪を利用した展望台やビューポイントができてたりするんです。
雪のない時期よりもむしろ見晴らしがよくて、なおかつスッキリとした雪原の中の集落が楽しめます。
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ビューポイントを案内する看板。
夏の間はこんな看板はなかったハズです。
つまり、冬季限定のビューポイント。
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「200m」って書いてあったから「すぐソコだ」と思いがちですが、しっかりとした歩道でもなく、人一人がようやく歩けるくらいの道幅です。
また不安定な雪の上を歩くので、結構疲れました(^^;
でも相倉集落を一望できるポイントに立ったら、疲れがスーっと癒されます。
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そして、相倉集落の常設ビューポイントへ。
相倉集落を少し高い位置から見下ろした有名な光景があるのですが、それらはこれから向かうビューポイントからの景色です。
駐車場の脇から段々畑の階段を登り、しばらく遊歩道を歩いて向かうのですが、多雪期であってもちゃんと雪かきがされてて人が歩けるようになっています。
下の写真がその段々畑の様子ですが、雪が多すぎて周りが畑なのか何なのかわかりませんね。
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少し歩いて振り返って。
ここでも十分景色が綺麗ですが、さらに上を目指しましょう!
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ドサドサドサー。
突然樹木から大量の雪が落ちてきてビビった!
青空が広がると気持ちいいんだけど、落雪やなだれには気を付けましょうね(^^;。
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雪の上をテンポよく歩ければ、およそ7~8分でビューポイントに到着!
相倉集落と言えばこれからの景色を見ておかないと来たとは言えません。ここからの眺めはやっぱり素晴らしい!
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ってなワケで、晩冬の五箇山相倉合掌造り集落でした。
「晩冬」とは言え、山間部はまだまだ雪がたっぷりあって真冬の様相でしたね。
真冬に五箇山など行けるのか、と思う方も多いと思いますが、集落の中はよほどのドカ雪の直後でもない限りちゃんと除雪されています。
このあたりが「さすがは世界遺産」と感心しました。
ただ、集落に向かう国道は完全な雪道ですから運転は気を付けましょう。

この記事を書いているのは北陸の市街地ですでに桜が散り始めているときです。
さすがに五箇山でも春らしさが漂い始めているんじゃないかと。
いつか五箇山の桜景色も見てみたいものです。



<相倉合掌造り集落>
【駐車場】有(有料 500円)
【入場料とか】無料
【所要時間】1時間

【地図】


【リンク】
相倉合掌造り集落(とやま観光ナビ)
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富山県 南砺市 世界遺産 五箇山 雪景色 重要伝統的建造物群保存地区

2 Comments

まっさ  

>kmさん

こんばんは♪
お返事が大変遅くなり、申し訳ありません(汗)。

五箇山ですが、実はこれまで桜を見に行ったことが一度もなかったんですよね。
だから桜が見頃になる時期を「体感」したことが今までなかったのですが、今年の春ようやく五箇山の桜鑑賞が実現しました。
今年の菅沼は4月中旬くらいが見頃でしたし、相倉は菅沼よりもほんの少し早めに見頃になるみたいです。
ただ、今年の北陸の桜は異様に早かったので、もしかしたら普段はもう少し遅いのかもしれません。
平地の市街地の桜が散ってひと段落したくらいから五箇山が見頃を迎えると思っていただけたらと思います。


メタセコイア並木も、4月中旬には新芽が誕生し、GWは新緑真っただ中でした。
そして今では立派な緑の並木、夏の姿に近づきつつあります。
ついこの前、桜やチューリップが見頃だったのに、季節が過ぎ去るのは本当に早いですよね。
この調子だと、あっという間に歳を重ねそうです(笑)

2018/05/26 (Sat) 22:45 | EDIT | REPLY |   

km  

五箇山

五箇山は雪の無い時に菅沼地区へ行った事がありますが相倉地区は行った事がありません
一度は訪れてみたいところですね 私の住んでいる所も今年一晩で50㎝ほど積もりました
でもこの相倉地区ほどではありません いつかは行ってみたいところですね📷
また桜の頃もさぞ綺麗なことでしょうね📷 これほど雪の多い所はいつ頃桜が咲くのでしょう?
私の地区はもはや、散り桜になってしまいました これから農作業が始まります
そちらのメタセコイア並木はもう新緑でしょうか きっときれいでしょうね📷 
ブログをいつも楽しみに読ませていただいています



2018/04/11 (Wed) 08:11 | EDIT | REPLY |   

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