福島の自然と文化を楽しむドライブ!吾妻小富士・五色沼・大内宿/夏の福島旅 その3

2017年お盆の旅第3弾!
旅の3日目(最終日)は、福島の代表的なドライブルートである磐梯吾妻ドライブウェイを走り、福島ならではのダイナミックな山岳美を楽しむ予定で行動しました。
ところが、天気はビミョーで美しい景色は残念ながら霧の中。サイコーの景色を伝えることができません。

でも、こんな天気でも福島には美しい情景はあちこちにあるんです。
福島の懐の深さを実感した旅になりました(^^)。

20170815120511.jpg
(裏磐梯五色沼の毘沙門沼)

20170815140202_1.jpg
(喜多方ラーメン)

20170815162946.jpg
(特に女性に大人気の「大内宿」)

2017年お盆の福島旅最終日は、福島の自然や文化・歴史をいろいろな角度から楽しむドライブに仕立てました。
ご覧になっている皆様も、福島を訪ねる際は「一日でここまで内容盛りだくさんの旅ができるんだ!」ということを念頭においていただけたらと思います。
福島旅、本当に楽しかったです!


2017年08月15日 福島県福島市 磐梯吾妻スカイライン 浄土平


お盆の福島旅第3弾!
この旅の3日目最終日は、宿泊地の福島市から吾妻山・裏磐梯に向かい、自然美を堪能した後に麓の喜多方でラーメンに舌鼓を打ち、喜多方を軽く散策してから最後に古き良き宿場町を散策するという、「詰め込み過ぎではないか」というくらいの内容盛りだくさんの計画で始まりました。
ほぼほぼ計画通りに事は進んだものの、どうにもならなかったのが天候です。

朝から雨が降っていました。
ってかさ、2日前の天気予報では、この日は一応天気がイイみたいな予報だったんですよ、確か。
ところが蓋を開けてみると・・・
20170815101559.jpg

あ~あ、何にも見えん(笑)。


福島市と会津地方を結び、磐梯山や吾妻山などの大自然の絶景に会える「磐梯吾妻スカイライン」というドライブウェイ。
火山性ガスによって植物が育たない非日常的な光景と、火山が作り出した美しい山岳美、さらに足元に広がる福島盆地の景色、それらを一度に楽しめる屈指の山岳ドライブルートなはずなんですが、この日は残念ながら濃い霧によって視界が大変悪く、この道の美しさの5%も味わうことができませんでした。
唯一火山地帯であることを感じられたのは「ニオイ」かな。ところどころで強烈な硫黄の臭いが漂っていました。

福島市から一気に標高を上げていき、標高1600m付近の浄土平というところに大きな駐車場とレストハウスがあり、ここからほんの少しの散策で吾妻小富士(1707m)の噴火口にたどり着けます。
駐車場の目の前には火砕丘と言われる火山性の堆積物でできた小高い丘があるのですが、霧でボンヤリ。
オマケに寒かったんですよね~。麓に比べて10度近く低い気温になるのですが、この日は麓でも涼しい空気(福島市の最高気温22.8度!)だったので、標高1600mの空気は冷たかった!
20170815101623.jpg


噴火口の丘の上までは登山道が整備されていて、小さな子供でも歩けます。
結構急な角度に見えますが、
それなりに・・・疲れるんですが・・・子供たちはスイスイ登っていく・・・俺も歳か(笑)。
20170815102218.jpg


途中、来た道を見下ろす。
う~ん、やっぱり霧が濃い・・・。晴れていたら絶景なんだろうなぁ。
20170815102236.jpg


駐車場から10分ほどで、吾妻小富士の噴火口に到着です。
霧が晴れる僅かな確率にかけてみましたが・・・霧で見通し最悪!
もう何があるのか分かりません。
俺たち、今きっと雲の中にいるんだよ、、、
20170815102618.jpg


吾妻小富士は40分ほどでお鉢巡り(噴火口をグルっと一周)ができるようですが、この天気じゃ歩く気が全く起きません。
頂上(1707m地点)も諦めた(笑)。
20170815102714.jpg

20170815102752.jpg


娘の口から一言、「【君の名は】に似ている」と。
確かに、言われてみればアニメ映画「君の名は」でご神体を祀っていた噴火口に似ているかもしれません。
ってか、この状況(濃い霧で視界最悪)でよくあのシーンを連想できたよな(苦笑)。
あの「かたわれ時」の美しいシーンは心を打ちましたが、ここでかたわれ時を待っていたら多分凍え死んでしまう。
もう降りよう(笑)。
20170815103044.jpg


残念だった吾妻小富士。
噴火口で記念写真だけ撮って、早めに駐車場に戻りました。
晴れていれば噴火口の美しさだけでなく、周辺の火山地帯のパノラマが見えたはずです。
今回は濃い霧のため全く楽しめなかったのですが、今度は時期をずらして、是非紅葉の時期にまた訪れてみたいです。
いや、紅葉とかそんな贅沢は言いません、せめて晴れた日に来られればそれで満足かも(^^;
20170815102550.jpg


福島県耶麻郡北塩原村 五色沼(毘沙門沼)


さて吾妻小富士を足早に立ち去りまして、今度は裏磐梯の五色沼へ。
磐梯吾妻スカイラインと五色沼をセットで回るのは、このエリアのドライブの定番かもしれませんね。

裏磐梯には1888年の磐梯山の噴火で流れ出た堆積物によりせき止められた大小様々な湖沼が点在していて、その数はなんと300を超すと言われていますが、僕らが訪ねたのは中でも定番中の定番、五色沼で最も大きな「毘沙門沼」(びしゃもんぬま)です。
標高800メートルほどで夏でも涼しい気候のためか、もうお盆だというのにまだ紫陽花が元気に咲いていました。
毘沙門沼と紫陽花のコラボレーションは、今回の旅の中でも最もカラフルな光景の一つだったかも。
20170815120420.jpg

20170815121724.jpg



天気がアレなんでこの沼の独特な色あいは写真にはあまり出てくれませんが、確かに一般的な湖とは違って色はグリーン。
晴れていれば湖面はさらに明るいエメラルドグリーンになるそうで、バックには磐梯山も見えるみたいです。
あぁ、やっぱりここも天気が良くないと面白くないね・・・と思いましたが、この沼の特徴は景色だけじゃなくて、エメラルドグリーンの湖面をボートに乗って進めるんですよね。
しかもスワンボートとかあぁいうペダルで漕ぐ便利なやつじゃなくて、完全に自分たちの力だけでオールでもって進む手漕ぎ式のボートで!
20170815125737.jpg

20170815121126.jpg


さ、早速ボートに乗りましょう!
景色がイマイチなら、せめてボートを楽しまなければ!
ちなみに料金は1曹30分700円(ボートは3人のり)。
20170815120824.jpg


このタイプ(手漕ぎ)のボートに乗ったのっていつ以来だろう。。。
記憶が定かじゃないってことは、相当前なんだと思うんです。
大人になってから乗った記憶が全くないので、もしかすると小学校か中学校の合宿以来か?
あの時はクラスメイトの大人数で漕いだから、手漕ぎボートというよりもカヌーみたいなものだったよな。
ってことは、今回のような純粋な手漕ぎボートは、もしかしたら僕にとって生まれて初めてかも!
僕でさえそうなんだから、息子にとっては当然これが人生初の手漕ぎボートです。
ボートの漕ぎ方はリクツでは分かっていても、実際漕いでみるとこれがなかなか難しいんですよね。
「進む・曲がる・止まる」の基本操作をようやく覚え始めたところで、あっと言う間に30分が過ぎてしまいました(笑)。
20170815122246.jpg


毘沙門沼をバックに奇跡の三姉妹ショット(笑)
さて、ここでもうお昼です。先を急ぎましょう!
20170815120759.jpg


福島県喜多方市 喜多方市街


昼食は、やっぱりコレでしょう!
福島に来たからには絶対に食べておかないといけない喜多方ラーメンです!
喜多方の街にはラーメン店がいくつもあり、その数は軽く100を超えるってんだからビックリです。
確かに、街を車で走ると次から次へとラーメン屋が目に入ってくるんですよね。
さすがは日本三大ラーメンだわ(^^)。
(※日本三大ラーメン=札幌ラーメン・喜多方ラーメン・博多ラーメン)


ラーメン屋は喜多方の街の結構広い範囲に散在しているので、お目当てのラーメン屋が決まっていてそこに行く場合は、下のリンク先にあるマップを参考にするといいかもしれません。
kitakata_ramen_map.png
喜多方のラーメン屋マップ(老麺会)


実は僕らにもお目当てのラーメン屋はありました。とりあえずは有名店と言われているお店の味を味わっておこうかと。
しかしいざそのラーメン店へ行ってみるとゾっとするほどの長蛇の列だったので諦めました。だって子連れで何十分も並ぶのはやっぱり辛いからね(^^;。
しばらく街を走ってみましたが、お昼時の有名店はどこも大混雑です。
もう店を選んでもいられないので、入れそうなところがあったら入ろうということで、広い駐車場を備えたラーメン屋を発見、そこに即決しました!
「あ!ラーメン屋だ」という看板が僕たちの気持ちを代弁してくれている(笑)。
20170815135102.jpg


なんかすごいクセのある店に当たってしまいました(笑)。
このラーメン屋は「宝夢蘭」(ホームラン)といいまして・・・
なんかもう、説明はいらんよな(笑)。
何でも店主の方が大の高校野球ファンらしく、お店の壁には「資料館か?」と思ってしまうほどの大量の新聞切り抜きやトーナメント表などの資料が貼られています。
福島県大会の資料が多いので、福島県民かよほどの高校野球オタクファンが見れば「あぁ、あの年のやつだ」ってわかるのでしょうが・・・、他県の人が見てもイマイチ良さが伝わりませんでした(笑)。
20170815135256.jpg


味は良かったと思いますよ!
別に僕はラーメン評論家じゃないから他のラーメン屋と比較したワケじゃないし、ウマいラーメンとは的なポリシーを持っているワケでもないんですが、「あぁ、俺今喜多方ラーメン食ってるなぅ」っていう安心感を与えてくれる、オーソドックスなしょうゆ味でした。
特にチャーシューが美味しかったです。
こうやってブログを書いている今も、写真を見ると条件反射的によだれが出てくる、そのくらいウマかった(笑)。
20170815140110_1.jpg


みんな美味しいラーメン食べて、幸せなひとときでした。
20170815140359.jpg

20170815140231.jpg


福島県南会津郡下郷町 大内宿


今回のお盆の福島旅の最後の目的になったのが、会津地方南部にある宿場町、大内宿です。
福島屈指の観光地とあって、観光ポスターやガイドブックなんかにもデーンと大きく採り上げられることが多いのですが、とにかくビックリするくらい山奥でした。
地元北陸にも山奥で有名な集落はいくつかあります。たとえば世界遺産に指定されている富山の相倉とか菅沼の合掌集落なんかが該当しますが、「山奥度」では会津の大内宿のほうがもしかすると上手(うわて)かもしれません。

ひたすら山の奥へ奥へと進んでいくと、突如開けた場所に大きな駐車場があります。
駐車場から徒歩5分ほどで、大内宿の核心部へ。
20170815160735.jpg


茅葺屋根の建物が立ち並ぶ大内宿は、会津西街道の宿場町の情景を色濃く残すエリアで、国の重要伝統的建造物群保存地区にも指定されています。
略して重伝建。
僕、こういうの大好きです(笑)。
20170815162633.jpg

20170815161423.jpg

20170815162737.jpg

20170815162411.jpg



大内宿でぜひとも食べてみたいのが「高遠そば」
特色は、ネギ一本まるごとを箸のように使って蕎麦を食べること。
僕も今回大内宿を訪ねて、何はともあれこの「高遠そば」というのを食べてみたいと思っていたのですが、昼間の喜多方ラーメンがまだ消化されていない状態でそばを食べるのが苦痛だったので、せめて軽く食べられる名物を探していたんです。
幸い、大内宿は食べ歩きも楽しい。
このようにイワナやお餅、団子などを焼いているお店があり、香ばしい香りについつい引き寄せられてしまいます。
あまり見ない丸い形のお餅は「いももち」とよばれ、この大内宿の名物ともされています。
とりあえずいももちを食べることにしました。
20170815161546.jpg


「いももち」は非常にもっちりとした食べ応えでした。
味は悪くなかったです。むしろおいしかった。
飛騨地方や高山では五平餅が有名ですが、それに比べてとにかく食感が「モチモチ」しています。
モチモチ感は今まで味わったことがないくらい強烈で、「あぁ、郷土料理食ってるんだなぁ」っていう感想。
もっちりしているから、小腹が空いている時なら屈指の満足度を与えてくれるでしょう。
ただ、ほんの2時間前に喜多方でラーメンを食べていたという人にとっては、このモチモチ感は苦痛でしかなかった(笑)。
20170815161912.jpg



え!?
「今年も美人の多い大内宿」だって?
そうなのか、それなら来た甲斐があったというものだ!
20170815161510.jpg


「美人専用」と書かれている席がありました。
ここに座ることが許されるのは美人だけでございます。
20170815161527.jpg


さすがにここに座る勇気のある女性陣はこの時はいらっしゃらなくて、空席でしたが・・・
何で・・・何でそんなに「美人」にこだわるんだろうね。
最近はこういうのはすぐにSNSで広まってしまうんでしが、世の中の女性たちに悪い印象を与えてしまわないか心配です。
20170815161318.jpg



さて、大内宿に来たなら是非とも見ておきたいのが、ちょっと高い位置から集落を見下ろした図です。
大内宿定番のシャッタースポットになるんですが、これを見なかったら大内宿に来た意味がないと言っちゃっても過言じゃない。
集落の最も奥に、ちょっと高い視点から大内宿を見下ろせるスポットがあるので、最後の力を振り絞って高台へアプローチします。
20170815163327.jpg



これが、高台から見下ろした大内宿
そう、これこれ。
この景色、ガイドブックとかWebとか、とにかくいろんなところで見たことがある!
特に冬の雪が積もった時の情景がとても印象的ですが、冬じゃなくても十分に美しいではないか!
茅葺屋根の建物がズラっと並ぶ情景は、まるで時代劇の映画のセットのようでした。
古い町並みはこれまでいろんなところで見てきたけど、大内宿ならではの美しさがここにはあると思うんです。
20170815163603.jpg


大内宿の古い町並みと、晩夏を告げる紫陽花や向日葵たちとの共演。
今回の福島の旅は見所はたくさん回ったものの、季節を実感する光景にはあまり巡り合えなかった気がします。
でも最後の最後、この大内宿で、晩夏っぽい情景に出会えました。
大内宿さまさまです。
20170815164544.jpg

20170815163218.jpg


ってなわけで、2泊3日のお盆福島旅の行程は全て終了!
夕方に会津若松から高速で帰途に就き、日付が変わる前に金沢に着けました。
今回の旅では3日間とも天気にはあまり恵まれず、特に福島の大自然を体感する3日目の磐梯吾妻スカイラインや五色沼などは天気が悪いことが災いしてあまりいい印象を抱くことができなかったのですが。。。
でも、だからこそ、次回は必ず晴れた日に同じルートを回って最高の景色を収めるぞ!というモチベーションにつながった気がします。
いつになるかは分かりませんけど、今度こそは青空の下で福島の大自然を享受し、皆様にその感動を伝えられたらと思います!




<磐梯吾妻スカイライン 浄土平>
【駐車場】あり(一回500円)
【入場料とか】無料
【所要時間】1時間(浄土平から吾妻小富士までの往復と、吾妻小富士噴火口のお鉢巡りのトータル)

【地図】


【リンク】
浄土平ビジターセンター


<五色沼 毘沙門沼>
【駐車場】あり(無料)
【入場料とか】700円(3人乗りの手漕ぎボート(30分間))
【所要時間】1時間(付近の散策と30分間の手漕ぎボート)

【地図】


【リンク】
裏磐梯観光協会


<喜多方ラーメン 老麺会>
【駐車場】あり(無料)
【入場料とか】無料(チャーシュー麺は850円)
【所要時間】30分

【地図】


【リンク】
老麺会 公式サイト



<大内宿>
【駐車場】あり(一回500円)
【入場料とか】無料
【所要時間】1時間

【地図】


【リンク】
大内宿観光協会


ご来訪、ありがとうございます。
もしこの記事が少しでも貴方のお役にたてたなら幸いです。
ブログランキングに参加しています。
よろしければ、下のバナーをクリックして、応援をよろしくお願いします☆

写真日記 ブログランキングへ
関連記事
スポンサーサイト