深緑の鶴仙渓遊歩道を歩く!/こおろぎ橋、あやとり橋、黒谷橋 3つの橋をつなぐ道

 23, 2016 07:00
石川県を代表する温泉、山中温泉。
その温泉街のすぐそばに、四季折々の渓谷美を味わえる観光スポットがあるのをご存知でしょうか。
「鶴仙渓」という名の渓谷で、温泉客だけでなく、各地から人を集める県内屈指の観光地です。

この渓谷がとりわけ注目を集めるのは秋の紅葉シーズンなんですが、夏のお盆が過ぎたまだまだ残暑厳しい時期にひょっこり時間ができたので、最近あまり行くことのなかった(このブログにも掲載していなかった)鶴仙渓へブラリ散策しに行ってきました。

夏の深緑に包まれた渓谷もなかなかのものでした!
特に「こおろぎ橋」は綺麗だったなぁ。

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また、夏限定の川床もこの時期ならでは。
ほとんど緑一色の世界の中で、川床の笠の赤は目を引きましたよ~。

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ってなワケで、今回の記事は(いまだに夏のネタで申し訳ないんですが)地元の人もよく知っている山中温泉鶴仙渓です。
大半の人は鶴仙渓と言ったら秋だろうとおっしゃるでしょうが、そこを敢えて、夏の鶴仙渓に行ってきました(^^)。

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2016年08月19日 石川県加賀市 山中温泉鶴仙渓


石川県の南部、加賀市山中温泉(旧山中町)に、鶴仙渓(かくせんけい)という渓谷があります。
名湯山中温泉の温泉街を流れる大聖寺川が作り出した渓谷で、温泉客も気軽にそぞろ歩きできることから人気の高いスポットです。
渓谷と言っても、特徴的な景観やゴツゴツした奇岩・岩場があるわけじゃなく、良くも悪くも「フツーの谷」(笑)。
でもここは何と言っても緑が豊かな場所で、せせらぎの音を聞きながら新緑や紅葉を眺めてそぞろ歩きするのが、鶴仙渓のスタンダードな楽しみ方だと思います。

山中温泉に来た観光客が必ず立ち寄るであろう「菊の湯」は、山中温泉の総湯で、日帰り入浴ができる共同浴場です。
ここから歩いて10分ほどで鶴仙渓です。
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山中温泉の歴史は長く、開湯は平安時代だと言われています。
羽をケガした白鷺がお湯で傷を癒していたのをある人が見て、そこを掘ってみたところ温泉が湧いた、というのが山中温泉の始まりともいわれていて、この白鷺伝説を象ったモニュメントが菊の湯の前に置かれています。
電車好きなら知っていると思いますが、金沢と名古屋を結ぶ特急「しらさぎ」の名前はこの山中温泉の白鷺伝説から来ています。決して、北陸の田んぼで白いサギをよく見かけるから、ではないのであしからず。
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「ゆげ街道」と言われている温泉街の目抜き通り。
カフェやお土産屋さんが軒を連ね、紅葉シーズンや週末は多くの観光客で賑わいます。
何年前になるかは忘れましたが、いつの間にかこの道が綺麗に整備されて、電柱もなく、明るくて歩きやすい道になりました。
最近、加賀温泉の中では山中温泉が一番元気な気がしますが、こういう街づくりが評価されているのかもしれません。
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ところで鶴仙渓って、初めてこの字を見た人はちゃんと正しく読めるかどうか不安です。思わず「つるせん・・・」って読んじゃいますよね~(笑)。
こんな難しい名前じゃなくて、もっと単純に地名を使って「山中渓谷」とかでいいじゃんか、と思うんですが(笑)。
鶴仙渓の名前の由来は、近代書道家の日下部 鳴鶴(くさかべ めいかく)(この人の名前もまた読みにくい・・・)が好んでいた渓谷だから、だそうです。(鳴鶴のことを「鶴仙」とでも呼んでいたんでしょうかね。)

さて、その鶴仙渓ですが、温泉の目抜き通りのすぐそばを大聖寺川が流れているので、目抜き通りからほとんど時間をかけずに渓谷へ降りることができます。
やや勾配のある坂道を谷に向かって降りていけば・・・
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突然現れるのが、鶴仙渓で一番のシャッタースポット、「こおろぎ橋」
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鶴仙渓と言えばこおろぎ橋。
山中温泉と言えばこおろぎ橋。

木造の小さな橋ですが、山中温泉を代表する観光スポットになっています。
夏の緑のこおろぎ橋もそれなりに綺麗ですが、ここが断然美しいのはやっぱり紅葉の時期。
このブログではまだ採り上げていませんが、鶴仙渓の紅葉、ヤバいっすよ。
写真に見えている緑がすべて赤や黄に染まるんですから、その美しさたるや、想像できますよね?
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こおろぎ橋の横にある階段を下りると、こおろぎ橋を見上げるシャッタースポットがあります。
ここからの眺めが鶴仙渓で一番綺麗なんじゃないかな~って思います。
特に紅葉の時期、赤や黄に染まったモミジ越しに見えるこおろぎ橋がとても綺麗だし、機会があればここから雪化粧したこおろぎ橋ってのも見てみたい!
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こおろぎ橋だけでも十分お腹一杯になるのですが、鶴仙渓ワールドのスタート地点にすぎません。
ここから先が本当の鶴仙渓ワールドなんです。
鶴仙渓のいいところは、渓谷に沿って遊歩道が整備されていて、自分の足で歩きながら素朴な渓谷美を堪能することができる点にあります。
それほど険しい渓谷ではないので、雨の日でもない限り小さな子どもでも安心して歩けるってのがいいよね。
ただし、「黒谷橋まで1200m」の案内を見てしまうと、歩く前からちょっと心が引いてしまいます(笑)。
とにかく、歩くか!
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この鶴仙渓遊歩道は、上流側のこおろぎ橋を起点に、途中「あやとりはし」を経由して、下流側の「黒谷橋」に至るハイキングコースです。
いや、「お散歩コース」って呼んだほうがいいかもしれませんね、スニーカーさえあれば歩ける道ですから。
鶴仙渓にはそれぞれ特徴のある3つの橋があって、それらをつないでいます。
橋巡りするならこの遊歩道がオススメかな!

遊歩道は、杉の木立を進んだり・・・
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苔むした石畳を進んだり・・・
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渓流のすぐそばを進んだり・・・
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まだまだ暑い時期でしたが、遊歩道は基本日陰になるので、直射日光を浴びる温泉街の道に比べれは幾分か涼しかったです。
すぐそばを川が流れているのも、なんとなく気分的に涼やかに気分になれるもの。
途中に東屋があるので、疲れたらせせらぎの音を聞きながら一休み(^^)。
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川の流れのすぐそばまで近寄れます。水と触れ合うこともできます。
さすがにこの川で泳いでいる姿は今まで見たことがないので、遊泳は考えないほうがいいかも(^^;。
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上流側の「こおろぎ橋」から遊歩道を歩くことおよそ45分(かなりスローペースに歩いた場合です)。
「こおろぎ橋」と並んで鶴仙渓を代表するシャッタースポットに到着しました。
この紫色をした複雑な形の橋は「あやとりはし」です。
「あやとり」と漢字込みで表記されることもあり、そのため「あやとりし」と濁って呼ばれることもありますが、正式には全てひらがな表記で「あやとりはし」です。
ちょっと言いにくいね(^^;。
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とても奇抜な形や色をしているので、落ち着いた渓谷の景観を壊している・・・という反対意見があるとかないとか言われていますが、僕はこれはこれでOKだと思いますよ。
似合ってる似合ってないは別として、これくらいのインパクトがあるものがないと、遊歩道にメリハリがないというか、飽きちゃいますよね~きっと。
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紫色のあやとりはしは、緑一色の渓谷にちょっとしたアクセントになっていました。
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あやとりはしから、鶴仙渓を見下ろします。
とにかく緑が多い。
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鶴仙渓では夏季限定で川床をやっているみたいです。営業時間は9時半から16時。
なんとなくそういう話は今までに聞いたことがあったような気がするんですが、夏に鶴仙渓を訪ねたのは今回が初めてなので、この川床も初めて目にしました。
なになに?
料金は「川床セット」という席料とスイーツがセットになったもので大人600円?
スイーツは「加賀抹茶しるこ」と「川床ロール」が選べるですって??
あと、新しいスイーツとして地元の青梅を使ったシャーベットも始めたですって?
まぁスイーツはいいとしても、暑い夏だしここまで結構歩いたから、川べりに座ってアイスコーヒーでも飲みたい気分。
けれどそれで600円ってのは・・・やっぱりちょっとお高いよなぁ(T_T)。
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もし子どもの手を引いていたなら間違いなく寄るでしょうが、今回はおひとり様だったので川床はパスしました(^^;。
でも、ここで飲むアイスコーヒーとか、ここで食べるシャーベットとか、きっとウマいだろうなぁと若干後ろ髪惹かれる気持ち(笑)。
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ここから終点の黒谷橋まではおよそ500m。
これといった見所があるわけではなく、ただただ静かな渓流に沿って道が進みます。
途中、岸壁がオーバーハングしているような箇所もありました。
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上流側のこおろぎ橋からおよそ1時間10分ほどで、遊歩道の終点である黒谷橋の園地に到着です。
いやぁ、よく頑張った!
そのご褒美は、これまた緑多き「芭蕉堂」という鄙びた建物がある風景。緑一色の世界で、ここも紅葉のシーズンは渓谷随一の見所になりそうです。
黒谷橋はかの有名な松尾芭蕉も訪れたことがあり、いたく気に入ったそうで、この芭蕉堂は、そんな芭蕉さんの像が祀られているそうな。
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そして、最も下流にある「黒谷橋」です。
こおろぎ橋から1200メートル、近いようで遠かったです。
他の橋に比べて非常に堅実というか、真面目というか、ちょっとお堅い感じのするコンクリート橋です。
この橋、実は下から見上げる構図がとても綺麗なんですが、この時は暑い中遊歩道を歩いたことから疲労がハンパじゃなく、シャッタースポットに向かう気力もございませんでした(笑)。
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・・・ってなワケで、夏の深緑の鶴仙渓、いかがだったでしょうか。
実はあまり期待はしていなかったんだけど、行ってみると夢中でシャッターを切っていた自分がいました。
第一級の観光地は、季節を問わず美しいんだなぁと実感しました。

さて、この鶴仙渓の醍醐味は、やはり晩秋の錦に染まるシーンです。
最近は秋の鶴仙渓は行っていないんですが、今年こそは時間を作って行ってみたいなぁと思っています。
ただ、ここが紅葉真っ盛りの時期は、京都など関西の紅葉名所も同じく紅葉真っ盛りであり、目移りしてしまう時期なんですよね~。
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<山中温泉鶴仙渓>
【駐車場】あり(無料)
【入場料とか】無料
【所要時間】1時間10分(こおろぎ橋~黒谷橋 鶴仙渓遊歩道全線闊歩)

【地図】



【リンク】
山中温泉公式ホームページ

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Tag:石川県 紅葉 山中温泉 鶴仙渓 川床 しらさぎ

COMMENT 2

まっさ  2016, 11. 06 [Sun] 15:21

>aunt carrotさん

鶴仙渓、名前を覚えていただいて嬉しいです(笑)。
この渓谷は夏の深緑はもちろん、秋の紅葉、それに冬の雪景色もなかなか美しいところなんです。
お越しになるなら、まずは秋の紅葉ですかね~。例年11月下旬に見頃を迎えます。

遊歩道を1時間ほど歩くので、いい運動にもなりますよ。
おかげで翌日筋肉痛になっちゃいました(って、どれだけ運動不足やねん!(笑))

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aunt carrot  2016, 10. 23 [Sun] 08:36

鶴仙渓,,フリガナふってもらって良かった!(笑)
緑深い絶景の地ですね.
あやとりはしと川床の赤も良いなぁ~♪
良いところがいっぱいです。
いつか、いつかとおもうばかりです。

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