08 2015

越前朝倉万灯夜(2015)/戦国時代の遺跡「一乗谷」を照らす幻想的なキャンドルライト

夏の終わりを告げる風物詩的な光景があります。
それは、学術的にも非常に貴重な戦国時代の遺跡を、無数の蝋燭で灯すというものです。
お隣福井県にある「一乗谷朝倉氏遺跡」はたまたま今年の6月に一度訪ねていたのですが、それから2か月ほど経って今度は夜の遺跡を見てきました。

「越前朝倉万灯夜」という光のイベントです。

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小さな子供たちの夢が添えられた無数のキャンドルが、ゆらゆらと夏の風に揺れていました。
炎を揺らす風にはどこか秋の気配も。
小さな子供たちにとっては、今年の夏休みを締めくくるいい思い出になったかもしれませんね。

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2015年08月23日 福井県福井市 一乗谷朝倉氏遺跡


今年の夏は何かと忙しくて、結局花火大会やライトアップのイベントにはほとんど行けずじまいでした(^^;。
あっと言う間に夏は終わってしまったなぁ。
そんな時、ちょっと小耳に挟んだのが、「越前朝倉万灯夜(まんとうや)」という光によるイベントです。
毎年福井県福井市の一乗谷朝倉氏遺跡で行われているキャンドルによるライトアップでして、お盆の頃に全国各地のお寺などで行われる「万灯会」に似たものです。
第1回の開催は福井豪雨があった2004年。当初は3000本から始まったそうですが、今年は12回目の開催でキャンドルの数はおよそ5倍の約15000本にまで増やされています。

上のリンクの先にもある通り、会場となる一乗谷の朝倉氏遺跡は歴史的価値の極めて高い史跡で、国指定重要文化財・国指定特別史跡・国指定特別名勝の「三重指定」を受けた全国でも数少ない歴史遺産です。
ロマン溢れる地の幻想的な光の演出を是非一度この目で見てみたいと思い、娘を連れてやって来ました。
現地到着は18時。まだまだ空は明るい。
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この遺跡には6月にも一度来ているので(その時は、特別名勝の庭園を見るのが目的でした)、なんとなく勝手は分かっているのですが、心配していたのは駐車場問題渋滞問題です。
無理にマイカーで近づくよりも、ひと手間かかってしまいますがシャトルバスを使ったほうが結果的にラクかもしれない。
ということで、シャトルバスを利用することにしました。
このシャトルバス、結構おすすめですよ!
福井駅東口~福井市美術館~福井市東体育館~万灯夜会場のルートで運行されていて、30分に一本、一日5本が運行されました(2015年)。決して高頻度ではないので利用する場合は時刻表に気をつけてください。
ちなみに、僕みたいに車で遠方から来て福井ICを降りて現地へ向かうような場合は、福井駅や福井市美術館ではなく、郊外にある福井市東体育館からの利用が便利です。

会場に着いた時は、ちょうどキャンドルに火をつけているところでした。
15000のキャンドル一つ一つにチャッカマンで火を入れていく作業はかなり大変なことだと思いますが、毎年地元の方々が地道にコツコツと火を着けているようです。
頭が下がりますネ。
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キャンドルは一つ一つがプラスチックのカップの中に入っています。
転倒しても火災にならないよう、カップには水が満たされていました。
シャトルバスのガイドさんが言っていましたが、カップは風除けになるものの、風の強い日はろうそくの火がすぐに消えてしまうため、つけては消え、つけては消え、のいたちごっこになってしまうそうです。
今年は日没まではやや風が強かったため、火が消えてしまっているキャンドルも数多く見受けられました。
着火作業は例年以上に大変だったのかもしれません。
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朝倉氏がかつて住んでいたと言われている「朝倉義景館跡」
このライトアップイベントの一番の目玉のエリアでして、毎年ここには巨大な光の絵が描かれるそうですが、今年は・・・
ん~何だこれ!?
何かキャラクターのようですね。
帰ってから調べてみたら、これは福井県をPRするゆるキャラ、「朝倉ゆめまる」だそうです。
何はともあれ、こいつが光り輝くのを楽しみに待つことにしましょう。
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地元の小学生たちが作成したキャンドルにも、次々と火が入れられていきます。
キャンドルには、それを作った人の夢や希望が文字や絵で表現されていて、それらを一つ一つ読んでいくのも面白かった。
子供達の夢って、大人が想像する以上に多岐に渡っていて、しかも結構具体的だったりします。
僕の年代だと、「〇○になりたい」のフレーズに出てくる職業ってかなり敷居の高いものばかりだったように思います。
たとえば宇宙飛行士とかパイロットとかレーサーとかプロスポーツ選手とか、凡人にはなかなか手の届かないものが「夢」でした。
でも、最近はそうでもないみたいで、現実的な夢が多くなってきている気がします。

『私の夢は保育士です』
『看護士さんになりたい』
『花火職人になりたい』
『ドッグカフェを開きたい』
『パティシエになりたい』
『僕の将来の夢は虫博士です』


その純粋でまっすぐな夢、一つでも多く叶いますように。。。
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一乗谷のシンボル、唐門です。
暗くなると、ここもライトアップされます。
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19時頃を境に、だんだんと辺りは宵闇に包まれていきました。
越前朝倉万灯夜はここからが真の美しい時間です。
だんだんと風も弱くなってきて、不意にキャンドルの炎を消すことも少なくなってきました。
ただただ静寂な時。
15000個の灯が、何とも言えない幻想的な雰囲気を醸し出していました。
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「万灯夜協賛券」(1000円)というのを購入すれば、このイベントで使用されているのと同じろうそくとカップを手に入れることができます。カップにメッセージや絵を書いて自分で火をつけてライトアップに協力することができます。
ちなみにこの協賛券には「そば券」「ドリンク券」もついているので、ご当地名物「越前おろしそば」が楽しめるかもしれませんよ。また、500円でカップとキャンドルのみの購入も可能とのことです。
(ごめんなさい、僕はこの協賛券を買わなかったので、詳しいサービス内容は存じ上げません)
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ライトアップされた唐門が闇の中に浮かび上がっていました。
昼間に見た姿とはまた違う、厳かな光景でした。
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小学生のキャンドルのエリアには、たくさんの親子連れが来ていました。
自分が作ったキャンドル。
我が子が夢を書いたキャンドル。
それが灯されているのを見るのは、親子ともどもきっと嬉しいでしょうね。
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「秋の日はつるべ落とし」と言いますが、このところホントに日暮れが早く感じます。
ついさっきまで明るかったのに、気がつくとあっという間に宵闇が迫っていました。
あの「ゆめまるくん」はどうなったか?
それを見るために、館跡を見晴らせる展望台に向かいます。
下の写真の右側に写っている石段を登った先が展望台。この石段は万灯夜の時は登り方向への一方通行になるのでご注意を。
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宵の口は三脚がズラリと並びカメラ愛好家の列で近づけなかった展望台。
皆さん、おそらくブルーモーメントと万灯夜のコラボレーションを狙ってらっしゃったんでしょうね。
夜の帳がすっかり降りた頃には三脚の列もなくなっていて、自由に撮ることができるようになっていました。
上から眺めた館跡は、光によってかつての遺構が浮かび上がっていました。
ん~、なんとも斬新な遺跡だこと!
そして無数のキャンドルによって描かれた「朝倉ゆめまる」くんの笑顔もバッチリ分かりました。
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明るい時間は↓こんなだった特別名勝庭園の道。
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夜はキャンドルが灯されて、美しい「光の道」ができあがっていました。
周りに電灯がないので普段は真っ暗なハズなんですが、キャンドルの道のおかげで難なく歩くことができました。
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キャンドルによって文字が描かれていました。
今年は「舞」という文字。
結構難しい漢字だと思うんだけど、ちゃ~んと何の文字が分かりましたよ。
お見事です!
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ってなワケで、福井の晩夏の風物詩と言っても過言ではない、「越前朝倉万灯夜」の様子でした。
僕にとっては今回初めて目にしたイベントでしたが、日本を代表する戦国時代の遺跡とキャンドルライトとのコラボレーションは、想像以上に美しくて幻想的でした。見に行って良かったなぁと思います。
2時間ばかし光のイベントを楽しんで、現地を後にしたのは20時でした。
シャトルバスは行きも帰りもスイスイと運んでくれて、何のストレスを感じることなくイベントを楽しむことができました。もし自家用車で現地入りした場合は、少なからず混乱に巻き込まれていたと思います。
やはりこのイベントは、シャトルバスを使うのが利口なのかもしれません。


最後に、ライトアップされた特別名勝庭園「諏訪館跡庭園」です。
朝倉氏遺跡には4つの特別名勝庭園があるのですが、その中でも特に完成度が高いと言われているお庭です。
昼間見た時は「なんだ、こんなもんか」くらいにしか思わなかったのですが、夜の来ライトアップされた姿はキャンドルの演出と同様、幻想的でした。
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ってなワケで、福井の一乗谷で行われた「越前朝倉万灯夜」でした。
昼とは全然違う雰囲気で、まるで遺跡全体が光の芸術作品のようでもありました。
3000個から始まって今年は15000個。今後もさらに数を増やしていくのかもしれませんね。
来年も楽しみです。

それにしても・・・
こんなイベントが毎年行われていたことを今まで知らなかったとは意外です。北陸にはまだまだ僕の知らない綺麗な光景が隠れてそうですな~(^^;。




<越前朝倉万灯夜(一乗谷朝倉氏遺跡)>
【駐車場】有(無料)
【入場料とか】無料
【所要時間】2時間

【地図】


【リンク】
越前朝倉万灯夜


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ろうそく キャンドル 福井 一乗谷 戦国時代 遺跡 万灯夜

2 Comments

まっさ  

>土佐けんさん

こんにちは♪
万灯夜、キレイでしたよ~。
遺跡とキャンドルのコラボは、特に歴史好きにはたまらないでしょうね。
土佐けんさんも好きなんじゃないかな(^^)


キャンドルにはホントにいろんな夢が書かれていました。
神様にも事情があるでしょうから全て叶えるワケにはいかないかもしれませんが、一つでも多く実現するといいですね。

お立ち寄り、感謝♪

2015/10/11 (Sun) 08:51 | EDIT | REPLY |   

土佐けん  

こんばんは

万灯夜、綺麗ですね~~~
ロウソクに照らし出される光の道、幻想的です!
子供達の夢が書かれた灯籠
可愛いです^^
夢が叶うことを祈りたいですよね^^

ポチッ全部!

2015/10/10 (Sat) 21:29 | EDIT | REPLY |   

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