夏の兼六園もなかなかいいね! 苔と青葉に包まれた緑深き名園

 05, 2015 22:00
日本三名園のひとつ、金沢市の兼六園
兼六園の名前の由来は、宏大(こうだい)、幽邃(ゆうすい)、人力(じんりょく)、蒼古(そうこ)、水泉(すいせん)、眺望(ちょうぼう)の六つの「イイカンジ」を兼ね備えていることだと言われていますが、夏の兼六園に来てまず感じるのは、これら六勝のうちの「蒼古」です。

夏は天気が崩れるとジメっとした感じがやや不快かもしれませんが、こういう時こそ名園の苔むした情景が似合う気がするんですよね~。

20150704091040.jpg
(青葉と苔に包まれた「山崎山」)

20150704084753.jpg
(苔むした木の根)


今回は夏、というか、梅雨時の緑に包まれた兼六園にスポットを当ててみました。
春や秋、それに雪景色に比べるとちょっと地味なイメージのある夏の兼六園ですが、なかなかいいものですよ(^^)。

20150704093031.jpg
(霞ヶ池とアオサギさん)


2015年07月04日 石川県金沢市 兼六園


地元金沢市にある特別名勝兼六園
週末でちょっと時間が空いた時なんかは、カメラを片手に兼六園をブラリ散歩することに最近悦びを感じています。
まぁなんだ、つまり僕も歳とったということだ(笑)。

春の花、秋の紅葉、冬の雪吊りなど、四季折々いろんな風情が楽しめていつ来てもそれなりに見どころがあります。でも夏場、特に6月から7月にかけてのいわゆる梅雨の時期って、何に主眼を置いたらいいのか今一つハッキリしないし、何より天気があまりよろしくない。
だから、その他の季節に比べるとこの時期は足が遠のいちゃうんですよね。
今回は敢えてそういう時期に兼六園に来てみました。

まずは兼六園のシンボル、「ことじ灯籠」から。
20150704083929.jpg


足元の黄色い花は金糸梅。
そして灯籠のアタマの上には、まだ7月だというのに早くも色づきが始まったカエデの木があります。
夏の兼六園は緑がとても多いけど、緑一色ってワケではありません。
20150704084026.jpg



この日は雨こそ降ってなかったけど、朝からドヨーンとした灰色の雲が広がって、絵に描いたような梅雨の曇天でした。
そんな中ですが、足元に目を移すと、薄暗い森を仄かに明るく染める苔の景色が。
そうかぁ!
この季節ならではの風情って、こういう苔むした情景のことを言うのかもしれないなぁ。
兼六園の名前の由来にもなっている「六勝」(りくしょう)の中の、「蒼古」(そうこ)を連想させる光景が広がっていました。
20150704084847.jpg

20150704090510.jpg


今まであまり意識していなかったのですが、兼六園では至るところで苔むした緑色のセカイが広がっています。
土が見えないくらい地面の一面を覆っていたり、あるいは木の根までビッシリと覆っていたり。
苔は日本庭園にとって必須アイテムだったりするのですが、苔の管理を少しでも怠ればせっかくの庭園美が台無しになりますし、本当に難しいところだと思います。
その点、三名園の兼六園は苔の管理には妥協していません。
本当に綺麗です。
20150704085524.jpg

20150704084930.jpg

20150704091101.jpg



苔のアップ。
これはよく見かけるスギゴケの一種ですかね~。
結構尖っているけど、触ればとても柔らかい。
20150704085140.jpg

20150704090605.jpg



苔の大海原の中に時々赤っぽいまたは茶色っぽいものを見かけました。
キノコですね~。ちょっとおいしそう(笑)。
ちなみにキノコって山の中に生えているイメージですが、金沢の街のど真ん中にあるにも関わらず、兼六園ではなんと250種近くのキノコが確認されているそうですよ。
意外なことに、兼六園はキノコの楽園でもあったのです。
20150704090203.jpg


そう言えば、金沢ではキノコのことを方言で「コケ」と呼んでいます。
で、「コケ」が方言であることを、結構大きくなるまで知らなかったりします(僕がそうでした(笑))。
キノコを採りに山へ行くことを、金沢では「コケ採り」と呼んだりするし、キノコの味噌汁は「コケの味噌汁」です。
兼六園でキノコを発見した時、つい「おぉ!コケ(キノコ)を見つけた!!」と口にしてしまいそうになるのですが、もし他所の人がこれを聞くと、「コケ(苔)なんかそこいらじゅうにあるやん」と突っ込みを入れられるのかもしれないなぁ。
・・・なんて、くだらないことを思いながら、コケのある情景を楽しみました。
20150704090724.jpg



園内を流れる曲水も、夏は深い緑に包まれます。
六勝で言うところの「水泉」(すいせん)と「蒼古」(そうこ)の合わせ技がイイネ!
20150704084405.jpg

20150704090052.jpg

20150704090418.jpg


曲水に架かる橋の中でも特に著名な「雁行橋」
雁はさすがに見かけませんでしたが、代わりに水浴びを楽しむ鴨を(笑)。
20150704092410.jpg


園内2番目の広さを持つ「瓢池」(ひさごいけ)と、翠滝(みどりたき)。
この付近は紅葉の名所でもありますが、「みどりたき」という名前からもなんとなく連想できますが、緑の季節もなかなか綺麗です。
20150704094326.jpg



1ヶ月前まで青紫のカキツバタが楽しめたであろう「花見橋」付近の曲水。
7月ともなると、曲水は緑一色です。
そう言えば、今年は5月のGWの時期にも兼六園に来ていますが、肝心のカキツバタが咲く時期は来なかったよなぁ。
来年こそは、青紫の花を愛でに来ようっと!
20150704090244.jpg



足元の苔の緑が鮮やかな兼六園ですが、楓の青葉もなかなか見応えがあります。
20150704085424.jpg



特に楓の青葉が美しのが、園内の築山のひとつである「山崎山」付近。
この一帯は晩秋に一段と鮮やかに染まる紅葉名所なんですが、夏の青葉もなかなかに美しくて見応えがあります。
兼六園の最も奥まった場所にあり、ことじ灯籠の周辺みたいに目立ったオブジェや池があるわけでもなく、比較的地味なスポットです。訪れる人は少なくて、ゆっくりと散策することができるエリアでもあります。
でも、夏や秋は山崎山こそ見ていただきたい。
20150704091643.jpg

20150704090925.jpg


見上げても緑。
見下ろしても緑。
夏の山崎山は、まさに緑一色の世界です!

20150704091751.jpg

20150704091322.jpg

20150704091257.jpg



青葉や青い苔ばかり撮ってきましたが、最後に青は青でも「アオサギ」を(笑)。
ことじ灯籠・霞ヶ池付近で結構目撃率が高いんですが、きっとこの池が好きなんでしょうね~。
20150704092915.jpg

20150704093003.jpg


ってなワケで、夏の兼六園でした。
暑い日が続く季節ですが、そんな時こそ青葉の茂る名園でアイスでも食べながら苔を愛でるのもいいでしょうね。
見所がイマイチよく分からなかった夏の兼六園だけど、見るべきものはたくさんありました。
さすがは、天下の名園です!




<兼六園>
【駐車場】有(有料)
【入場料とか】310円(石川県民なら土日は無料)
【所要時間】1時間10分

【地図】


【リンク】
兼六園(石川県)

ご来訪、ありがとうございます。
もしこの記事が少しでも貴方のお役にたてたなら幸いです。
ブログランキングに参加しています。
よろしければ、下のバナーをクリックして、応援をよろしくお願いします☆

写真日記 ブログランキングへ

にほんブログ村 写真ブログ 中部風景写真へ
にほんブログ村
関連記事
スポンサーサイト

COMMENT 2

まっさ  2015, 08. 30 [Sun] 10:19

>aunt carrotさん

こんにちは♪
結論としては、兼六園はホントにいつ来てもイイってことかな(^^)。
苔を楽しむなら夏がベストシーズンです。
っていうか、夏は苔以外があまりパっとしないから、苔に目が行ってしまうのかも(笑)。

ちなみにキノコのこちらでの方言は「コケ」とカタカナ書きですが、方言だからあまり書く機会はありませんね~。
緑のコケなのかキノコのコケなのかは、その時の会話の内容から判断するしかありませんね。

お立ち寄り、感謝♪

Edit | Reply | 

aunt carrot  2015, 08. 29 [Sat] 10:58

緑に包まれる兼六園、楽しませて頂きました。
他の季節も素晴らしかったですが、苔が美しいのですね。
青葉も美しいですね。
漢字で苔なら苔でOK?
カタカナのコケはキノコ?
地方によって呼び名もいろいろなのだと知りました。
とても楽しい記事でした。

Edit | Reply |