14 2015

紫陽花で有名な鎌倉のアノお寺を、真冬に訪ねてみたゾ/北鎌倉・明月院と東慶寺

2月のとある休日。
出張で在京中の休日なので、「そうだ!鎌倉へ行こう」的なノリで電車に揺られることおよそ1時間、北鎌倉を訪ねました。
鎌倉散歩シリーズ第1弾は北鎌倉駅から徒歩1分のところにあるエキチカの観光名所「円覚寺」でしたが、お次はその円覚寺から徒歩10分圏内にある2つのお寺にスポットを当ててみます。

鎌倉のあじさい寺として知られている「明月院」。
ここの「円窓」は北鎌倉随一のシャッタースポットじゃないかな。

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そして、紫陽花や梅のほか様々な花が咲く東慶寺
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どちらのお寺も「花」で有名。
花が咲くピークシーズンならばものすごい数の観光客で大混雑するお寺なんですが、なんせ今は2月ですので、紫陽花は当然ですが梅もまだほとんど咲いてなくて、拍子抜けするくらい静かでした。
鎌倉って年中混雑しているイメージですが、冬は比較的空いています。
花ではなくてお寺そのものをゆっくり味わいたいなら、オフシーズンのこの時期はちょうどいいかもしれません。
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2015年02月11日 神奈川県鎌倉市 北鎌倉「明月院」


北鎌倉駅から徒歩およそ10分。
線路沿いの通りから脇道に入って少し山のほうへ歩いたところに「明月院」があります。
明月院と言えば、「明月院ブルー」の異名をもつ紫陽花の名所。鎌倉には紫陽花が咲き乱れるお寺が数多くあるのですが、正統派「あじさい寺」はどこかと言えば、誰もがこの明月院だと答えるでしょうね。
2013年の梅雨に紫陽花を見るために訪ねたので、今回は人生二度目の訪問になります。まだ梅雨の時期の明月院しか知らなかったので、門の前に立ってみてビックリしました。

おいおい、夏の大混雑がウソのように静かじゃないか・・・!

ここ、ホントにあの明月院なんでしょうか!?
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(明月院の入口、奥に「総門」が見えます)


ところで、国内の大半のお寺は「○○寺」って名前ですが、ここはなぜか明月「院」という名前です。
なんで「寺」じゃなくて「院」なんだろう・・・って、考えたことありません??
鎌倉でかなり名の知れている観光名所だから、今更明月院の名前に違和感は全く感じないのですが、でもよく考えたら不思議ですよね?

え!?別に不思議じゃないって?
そんな人は、下の長い分をスルーしてください(笑)


パンフレットを見て「ナルホドね」と思ったのですが、明月院は「Meigetsuin Temple」などと訳されていますが、実際は完全な寺ではなくて、寺のごく一部の施設のようなものでした。
かつてこの地に「禅興寺」という関東十刹第1位とまで言われた立派はお寺が存在し、明月院はその寺の第1位の塔頭(たっちゅう:お寺の中にある小寺院みたいなもの)だったようです。
そう言えば、前記事の円覚寺で気がつきましたが、塔頭には「△△庵」とか「△△院」という名前が多かったよなぁ。
寺の中にある塔頭は、それぞれ「○○寺△△院」というふうに呼ばれていて、明月院もかつては「禅興寺明月院」だったんだと思います。
ところが母体である禅興寺は明治になって廃止になりました。
明月院だけは今日まで残され、名前も当時の塔頭名をそのまま受け継いでいるようです。

明月院はかつての大寺院のごく一部なワケだから、円覚寺なんかと比べちゃうと規模が小さいです。
でも、円覚寺の中の塔頭一つ一つと比べると、かなりデカいかもしれません。
それだけ、重要視されていた塔頭だったんでしょうね。


さて、明月院を歩きましょう。
拝観料は300円。他の北鎌倉の寺院と同じく良心的な価格です。

境内に入って左手にあるのが「北条時頼廟」
明月院がかつて属していた禅興寺の前身である「最明寺」を建立したのが北条時頼でした。そのお方をまつる祠がこの北条時頼廟です。
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明月院の中で最も華やかな建物が、この茶室「月笑軒」です。
パンフレットには「Moon-smiling」と訳されていました。ちょっとカッコいいね。
茶室というのはやや大袈裟で、実際はちょっと落ち着いた雰囲気の「茶店」って感じ。
ただ、アイスコーヒーや各種ジュースが600円、抹茶&和菓子が700円など、庶民の僕には敷居の高い店でして、華麗にスルーしてやりました。
缶コーヒー(140円)でガマンしよう(笑)。
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上の二つの建物は、紫陽花の頃に訪ねた時はその存在にすら全く気がつきませんでした。
紫陽花の咲く頃の観光客の動線からはやや離れた場所にあるため、全然目立たないんですよね。
こうして静かな時期に自分のペースで境内を回れたからこそ気がついた「新発見」でした。



さて、明月院と言えば紫陽花。
そして明月院の紫陽花の撮影スポットと言えば、石畳の「参道」と、それに続く山門です。
あまりの静けさに驚きました。
ここは、紫陽花の咲く頃は人の波が全く絶えず、なかなかシャッターを押すことができなかった場所。それなのに、2月なら祝日にも関わらずほぼ無人でした。

憧れの参道を余裕で撮れる!ただし紫陽花は皆無だが!(笑)

無人だと逆にあまりにも殺風景で寂しかったので、敢えて人を入れてみました(笑)。
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上の写真、階段になっている参道の両脇に無数に生えている枝が紫陽花(ヒメアジサイ)です。
ちなみに、紫陽花が咲く6月の明月院参道は↓こんな感じ。これでも、相当苦労して「人が最も切れた瞬間」を撮ったものなんです、実は。
6月にこの参道が無人になる時なんて、果たしてあり得るのでしょうか??
明月院の紫陽花
(2013年06月15日撮影)


梅雨ならどこへレンズを向けても必ず人の頭がめいっぱい写っていたのに、今はご覧のように無人くんな境内。
紫陽花のない寂しい明月院ではありますが、視線をやや上に向ければ、そこには冬を代表する花のひとつ、「ロウバイ」の黄色が鮮やかに目に飛び込んできます。
冬は花や葉っぱの少ない時期で色もなんとなく少ない。そんな時だからこそ、ロウバイの黄色が目立つ目立つ!
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明月院って、何気にロウバイの名所だったりするのかな?
立派なロウバイの木が何本もあって、いい香りを放っていました。
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それから、「マンサク」の黄色も目立っていました。
ロウバイに比べれば地味な花。
でも、この時期最も見頃ドンピシャなのは、ロウバイでも梅でもなく、マンサクなんではないかと。
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明月院で最も立派な建物がおそらく「本堂」だと思います。
「方丈」とも呼ばれています。住職さんが住んでいたところなのかな?
お寺の本堂って、通常はちょっと重いというか、暗くてドッシリとしたイメージがあるですが、明月院本堂はなんとなくサッパリとした造りになっています。
比較的新しいのかもしれません。
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真っ白な地面で一瞬眩しく感じるほどなのが、本堂前の「枯山水庭園」です。
いつか京都の有名な枯山水を見てみたいと思っているんですが、鎌倉でもこの明月院で味わえます。
前回来た時は人の多さでじっくりとは見ていられなかったのですが、今回はゆっくりと。
前回に比べてちょっと雰囲気が違っていたのですが、それはサツキの葉っぱが赤く色づいていたからかな。
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実は、この明月院で必ず見ておきたかったものがあります。
紫陽花のシーズンに明月院を訪れた時、あまりの混雑で見ることを諦めたシーンです。
目の前まで行っておきながら見なかったことを後悔しながら、1年半過ごしてきたワケですが、今回の鎌倉訪問でようやく実現!
実はこれを見ることが、鎌倉訪問の第一目的だったと言えるかもしれません。
明月院本堂の「円窓」です。
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確か京都にも「悟りの窓」っていう有名な円形の窓があり、その奥に見える真っ赤な紅葉があまりにも有名ですよね。
僕は京都の円窓を実際に見たことがないので比較はできないのですが、鎌倉・明月院の円窓も美しいと思いますよ。
普通の四角い窓なら全然気にならないのに、なぜか円い窓から入る光は魅入ってしまい、印象に残ります。
円形の穴があるとそこを凝視したくなってしまうのは、人間の「本能」なんでしょうかね。
しばらく円窓を見ていると、吸い込まれそうな錯覚に陥りました。

この円窓は、明月院のパンフレットの表紙にもなっています。
紫陽花と並ぶ明月院の代名詞と言えるかもしれません。
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こちらも明月院では有名ですよね。
季節のお花を抱える「花想い地蔵」です。
明月院はあじさい寺なので、花想い地蔵と言えば青い紫陽花を抱えているシーンが有名です。
2月はお花が少ない時期なんですが、それでもちゃんと季節の花を抱いています。
これは何て花だろう・・・。
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「花想い地蔵」だけじゃありません。
明月院のお地蔵さんは、なんだかホッコリする優しさがあります。
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明月院には茅葺屋根の「開山堂」があります。
明月院の中で最も「味のある」建造物で、今回ゆっくり見ておきたかったんですが・・・
何ということでしょう。
緑色の味気ないシートに覆われていて、その姿を全く見ることができませんでした。
残念。たまにお寺に行くと修理中とかでこういうことってありますよね(^^;
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カサカサカサ・・・
古い民家でネズミが天井裏を這いつくばっているような音が聞こえてきたので、振り返ってみると・・・
え!?リス??
そう言えば鎌倉って外来種のタイワンリスが野生化してて駆除もしてるって話だったと思うんですが、明月院では堂々と餌付けされてる感がありました。
近づいてもすぐには逃げなかったので、きっと人に慣れてしまってるものと思われます。
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明月院は紫陽花だけでなく、花菖蒲も有名だそうです。
本堂の円窓のさらに奥に花菖蒲畑があるみたいですが、満開になる時期はきっと美しいでしょうね。
それもまたいつか見に来なければ!




北鎌倉「東慶寺」


明月院から徒歩10分ほどのところに「東慶寺」というお寺があります。
かつては男子禁制で女性の駆込寺(縁切寺)だったことで有名ですが、僕は男性だからここに来ても多分ご利益はなかろうということで、ちょっとだけ覗いてみました(^^)。

鎌倉でも有名な花寺で、山門へと続く石段の両脇に紫陽花が咲くシーンでも有名です。
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東慶寺はなんでも梅の名所という話。
咲いていればラッキーと思ってやってきたのですが、残念ながら境内の梅はまだほとんどが蕾の状態。
ん~、この記事を書いている今頃ならきっともっと華やかな境内だったんでしょうが・・・この時は少し早すぎたか。
梅が咲き誇ると、この参道の両サイドが紅や白に染まるということです。
見てみたいなぁ。
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梅、僅かに咲いていました。
1分咲きにも満たないんですが、数厘咲いているだけでも春の香りが鼻をくすぐってきます。
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そのほか、こんな季節でもチラホラと花が咲いています。
さすがは花寺。
こちらはマンサク。
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スイセンとお地蔵さん。
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足元にカメラを向けている人が多かったので、何だろうと思って近づいてみると・・・
おぉ、福寿草ではないか!
梅と同様にこのお花も春の訪れの代名詞みたいなものですよね。
この時、東慶寺で最も注目を浴びている花が福寿草でした。
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ってなワケで、冬の鎌倉散歩の第2弾は、北鎌倉の花で有名な「明月院」と「東慶寺」でした。
いずれもかつて紫陽花を見に来たことがあり、このブログにも載せてあるのですが、その時に比べると信じられないくらい静かで歩きやすかったです。
名刹の多い鎌倉ですが、お寺の本当の良さというか昔ながらの匂いや雰囲気を味わうなら、やっぱりこの静かな時期が一番でしょうね。
関東の冬は天気も基本的にGoodですし!
さて、鎌倉シリーズはまだ続きます。もうしばらくおつきあいください(^^)
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<明月院>
【駐車場】無し(北鎌倉界隈の駐車場を利用 1時間600円程度)
【入場料とか】300円(境内の菖蒲園は花期に別途500円必要)
【所要時間】30分

【地図】



<松岡山東慶寺>
【駐車場】無し(北鎌倉界隈の駐車場を利用 1時間600円程度)
【入場料とか】200円
【所要時間】20分

【地図】


【リンク】
松岡山東慶寺


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北鎌倉 あじさい寺 明月院 東慶寺 福寿草 ロウバイ 円窓 マンサク

6 Comments

まっさ  

>kotodayoriさん

こんにちは♪
京都の源光庵の窓も非常に有名ですよね。
あそこは丸と四角が並んでいるのが特徴的なのかな。そこから覗き見る紅葉の美しさは、実際には見たことがないんですが、すごく印象的です。

鎌倉でも、雪が降る時はあるみたい。
いくつかのお寺のパンフレットには、雪景色の写真が載っています。
「雪景色見られたらいいなぁ」とは思うんですが、京都よりも機会が少ないことなので、タイミングがとても難しいかな(^^;。


京都なら、他にもたくさん丸窓がありそうですね。
是非ブログ等で紹介してください(^^)。
お立ち寄り、感謝♪

2015/02/25 (Wed) 09:47 | EDIT | REPLY |   

まっさ  

>aunt carrotさん

こんにちは♪
東慶寺、どうでした?
20日ってことは、僕よりも9日遅くに訪ねられたようですが、それでも梅は「早すぎ」でしたか(^^;。
でも、きっと僕が訪ねた時よりもたくさん咲いていたと思います。
今頃でしたら、ちょうど見頃なんでしょうかね~。

冬の鎌倉は思ったよりも空いていますね。
ノンビリと散策ができて、冬の鎌倉もいいかもしれないと思いました(^^)。
また行きたいです。

お立ち寄り、感謝♪

2015/02/25 (Wed) 09:42 | EDIT | REPLY |   

まっさ  

>土佐けんさん

こんにちは♪
行ったことがなくても、明月院=円窓ってのは有名な話ですよね。
京都の源光庵もポスターやガイドブックによく出てくるから有名だけど、明月院もそんな感じです。

円窓は実は部屋の中からじゃなくて、法堂の外から、部屋の中・そして窓の光を見るんです。
もしかしたら、部屋の中から撮るよりも難しいかもしれません(^^;。
でも、土佐けんさんなら上手に撮れると思いますよ~。
もし鎌倉に行くことがあれば、是非訪ねてみてくださいね。

東慶寺の福寿草は、春の訪れを実感しました。
東慶寺はちょうど今頃が綺麗なんじゃないでしょうか。梅が満開になった姿も一度見てみたいです。


お立ち寄り、感謝♪

2015/02/25 (Wed) 09:31 | EDIT | REPLY |   

kotodayori  

おはようございます、Kotodayoriです。

名月院の丸窓、きれいですね。源光庵の丸窓とはまた違った趣を感じました。
前に置いてある急須?で違った感じを受けるのかも知れません。
ここも新緑・紅葉の季節に来てみたいですね。(雪景色は鎌倉では無理でしょうか?)

確かに、丸窓は何か見入るものがありますね。
京都の丸窓を他にも探してみます。

またこれからも、よろしくお願いいたします。

2015/02/23 (Mon) 10:32 | EDIT | REPLY |   

aunt carrot  

東慶寺さん、昨日行ってきました。
ちょっと梅には早すぎちゃいました。
でも空いていてとっても良い時間を持ちましたよ。

2015/02/21 (Sat) 10:07 | EDIT | REPLY |   

土佐けん  

こんばんは

明月院と言えば丸窓ですよね~~
行ったことはないのですが、行きたくて仕方ない場所です!
部屋から外を向いての撮影、難しいですよね~
どちらかを犠牲にしないといけない状況になることが多いのですが
どちらも生かしてとても素敵な画です^^
上手いですね~~~~
お地蔵様の姿にほっこりします^^
そして東慶寺まで見せて頂き、ありがとうございます^^
福寿草は助手が好きな花です^^

ポチッ全部!

2015/02/20 (Fri) 21:46 | EDIT | REPLY |   

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