金沢市成巽閣の庭園(万年青の縁・つくしの縁)/百万石大名の奥方が楽しんだ日本庭園

 13, 2014 09:02
日本三名園のひとつ兼六園。
その敷地のすぐお隣に、成巽閣(せいそんかく)という歴史的価値のある建物があります。
国の重要文化財というお墨付き!

「あります」とかサラっと言ってますが・・・
実はこの成巽閣に来たのは人生初!
金沢市民なのに・・・
いや、むしろ金沢市民「だから」今まで来なかったのかもしれません。
地元の観光地って滅多に行こうとは思わないですからね(^^;。

今回は、そんな「成巽閣」の庭園をお伝えいたします。

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「庭園だけなの!?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。
実は建物の中にこそ成巽閣の魅力が詰まっているんですが、でもしかたないんです。
この成巽閣は庭園以外の建物内部は撮影禁止ですので。

その割に写真がネットに出回っている気がするんだが・・・(苦笑)

でも、庭園だけでも結構見応えがありました。


2014年10月03日 石川県金沢市 成巽閣


成巽閣とは、今から150年前の1863年、当時の加賀藩主第十三代前田斉泰(やすなり)が、母である真龍院(しんりゅういん)の隠居所として造営したもので、国の重要文化財に指定されている立派な邸宅です。
大名やその一族が実際に暮らしていた邸宅が残っているのは非常にレアで、当時の大名の生活を垣間見ることのできる貴重な文化財だと言われています。

お城から見て東南(辰巳(たつみ)=巽)の方向にあることから「巽新殿」と名付けられたそうですが、1874年に兼六園が一般公開されたタイミングで現在の「成巽閣」という名前に改められたそうです。

兼六園の高台側に、まるでお城の一部ように見える海鼠壁(なまこかべ)の建物や塀がありますが、これが成巽閣。
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正門前の道路なら何度も何度も、数えきれないくらい走ったことがあります。
また、すぐ裏手にある兼六園も、何度も何度も、数えきれないくらい訪れました。
なのに、成巽閣にはまだ一度たりとも足を踏み入れたことがないのはなぜなんでしょ?(笑)

今年はそういう「なぜか訪れたことのなかった地元の観光名所」を積極的に撮って回ろうという思いがあって、これまでも野村家庭園や玉泉園、それに金沢城五十間長屋内部などを記事にしてきました。
今回の成巽閣もその一環です。

成巽閣の入口は2か所ありますが、今回は正門から入ります。
もう一つの入口は兼六園と直接繋がっています。
正門には「国指定重要文化財」の札も見られました。
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門をくぐると邸宅前の「前庭」が広がります。
実はこの前庭だけでも結構「イイ感じ」なんですよね。
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一部のモミジが少し色づいていました。
まだ本格的な紅葉には随分早いんだけど、こうして一部の木々はすでに秋を感じ取っています。
金沢の紅葉の見頃はだいたい11月中旬からなんですが、ここ成巽閣の紅葉も結構綺麗かもしれません。
地面も少し黄色く染まっていますが、これはキンモクセイの花が散ったものです。
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キンモクセイは鼻で秋を感じることのできる、香り豊かな花ですよね。
10月に入り、すでに盛りは終えたようです。
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成巽閣の建物の入口です。
入館料は、金沢の他の文化財に比べてちょっとお高いなぁと思う「大人700円」。
ただ、この700円の元が十分とれるくらい、内部の豪華さは圧巻でした。
特に、「謁見の間」「群青の間」は必見です。
でも・・・残念ながら写真には撮れません。
冒頭でも書いた通り、あいにく建物内部は全面撮影禁止。
お庭だけが撮影可能とのことで、これより先は成巽閣の庭園を中心にお伝えします。
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成巽閣で観覧可能な庭園は2か所。
ともに小さなお庭ですが、日本庭園の良さがギュっと詰まっている感じ。

まずは「万年青(おもと)の縁庭園」と呼ばれている庭園です。
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室内側の障子の腰板に「万年青」(オモト・観葉植物のひとつ)の絵があることから、この縁側を「万年青の縁」と呼び、その前に広がる庭を「万年青の縁庭園」と呼んだそうですよ。
案内板にはこう書かれていました。

『庭園には五葉松、キャラボクなどの古木が配され、流れる水は谷川のように深く水音を立て、深山渓谷を表しています。寝室の亀の間にこの水音が心地よく届くように工夫され、母君への心配りに溢れています。』

母が安眠できることを願って造られた庭園なんですね。
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ここの苔がまた美しかった!
手入れの行き届いた日本庭園に共通するのが、苔の美しさだと思います。
成巽閣の庭園は、「美しい日本庭園」としては合格ですね(^^)。
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静かにまったりと日本庭園の美を味わう。
現代の日本人に必要な時間が、ここに流れている気がしました。
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二階から、兼六園に繋がる「赤門」を見下ろしました。
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そして、もう一つの庭園が「つくしの縁庭園」です。
ここの特徴は何と言っても「つくしの縁」と呼ばれる、長さ20mの大きな縁側です。
柱が1本もなく、非常に開放的な庭園風景を縁側から楽しむことができます。
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庭園と縁側。
明と暗。
こういう光景はこれまでちょくちょく写真や映像で目にしてきたものだけど、京都くらいにいかないと見られないと思っていましたが・・・金沢にもあったんだねぇ。
もっと早くに訪ねていれば良かった!
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10月アタマのこの時期は紅葉と言うにはまだ少し早かったけど、モミジやドウダンツツジが植えられているので、きっと色づきピークの時期は綺麗なんでしょうね。
紅葉のシーンも是非見てみたいと思いました。
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この成巽閣にはもう一つお庭があります。
その名は「飛鶴庭」と言って、国指定名勝の美しい立派なお庭です。
上に挙げた「万年青の縁庭園」や「つくしの縁庭園」は実は前座であり、本命は「飛鶴庭」。
ところが、この超目玉とも言える庭園が一般公開されてないってどういうこと!?
もし一目見たい場合は、事前に成巽閣へTELもしくはメールで予約する必要があるんですって。


撮影禁止エリアが多かったり、肝心要の庭園が見られなかったりで、「成巽閣の全て」をここでお伝えすることはできません。
でも本当にいいところなので、兼六園や金沢城のついでに立ち寄る価値はあると思いますよ。

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こちらの庭園も綺麗です。
長町野村家庭園
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COMMENT 8

まっさ  2014, 10. 19 [Sun] 12:54

>土佐けんさん

こんにちは♪
僕も正直意外でした。
近場にこんな場所があったなんて・・・
今まで行ったことがなかったのをちょっと後悔しました(^^)。

京都の庭園は質・量ともに素晴らしいですよね。
たまに京都に行くけれど、今度はこのようなお庭にスポットを当てた京都巡りもやってみたいところです。
京都も撮影できないところがたくさんあると思います。
撮りたいんだけど・・・ガマン。
そういう場所は、しっかりと目に焼き付けるようにしましょうか。

お立ち寄り、感謝♪

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まっさ  2014, 10. 19 [Sun] 12:50

>aunt carrotさん

こんにちは♪
僕が写真2枚で記事を終わらせるわけがないでしょう(笑)。
撮影禁止の屋内がもし撮影できたなら、1記事じゃとてもじゃないけど収まりません。
そのくらい、建物も良かったですよ。
太っ腹になってほしいですよね~。

さて、コスモスの時期も終わって、北陸ではいよいよ紅葉シーズンです。
今年は近場メインで撮ろうかなって思ってます。

お立ち寄り、感謝♪

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まっさ  2014, 10. 19 [Sun] 12:48

>妖怪雨降らしさん

そう、成巽閣は建物も面白いですよね。
今度の北陸新幹線車両の内装の一部に、成巽閣からヒントを得たデザインが採用されるそうですし、庭よりもむしろ建物のほうが見応えがありそうなくらいです。
でも、残念ながら撮ることはできない・・・。
あれはやっぱり実際に行ってちゃんと見ないといけませんね。

飛鶴庭も見たかった!
でも事前予約なんて知らないよ~。
次に行くときにはしっかり見せていただこうと思っています!

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土佐けん  2014, 10. 13 [Mon] 21:12

成巽閣、兼六園の近くにこんな素敵なお屋敷があるんですね^^
京都に行かなくても素晴らしい庭園があるじゃないですか~
画を拝見していると、京都の庭園を思い出してしまいます^^
撮影禁止区域が多いんですね(^^;
それはそれで仕方ないことだと思いますが、
撮りたいですよね!!
そこは我慢・・・撮影してしまうとマナー違反のカメラマンになってしまいますからね^^
素敵な画の数々の中、今回、金木犀がちりばめられた画が
印象的で、とても好きです♪

ポチッ全部!

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aunt carrot  2014, 10. 13 [Mon] 17:44

2枚かと思ってしまいました~♪
↓も拝見したら、あれれれ?、、でやっと分かりました(笑)
コスモス街道、これは見事でした。
お花が綺麗な時に撮られているので最高ですね。
こちらも百万石の奥方気分で楽しみました。
撮影禁止なんていわず太っ腹になって欲しいですね。

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妖怪雨降らし  2014, 10. 13 [Mon] 15:41

そうでしたか!
なんかあっさりしてるな~~~と思ってました。

で、しっかり今官能。

縁側のあの地縁ダルキを押さえている1本ものの梁は見ものですよ。
1本物の県産のアテ材の30m超えの梁なんてありえないです。
それに縁側両側にしか柱がない。
梁も凄いけど、冬の北陸の重い雪を柱なしで押さえる造り(名前忘れた)
成巽閣は、建物も見所いっぱいです。

飛鶴庭見なきゃ~~~~~!!
あそこは他にはない庭ですよ。

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まっさ  2014, 10. 13 [Mon] 11:00

>妖怪雨降らしさん

こんにちは♪
そうか、そう来たか・・・(笑)。

雨降らしさん、「このまま続きを表示する」ボタンをチョコっと押してもらえます?
するといつものようにたっぷりと写真が出てきますので(^^;。


この連休を機にブログを少しイジってまして、記事を折りたたむように改造したんです。
TOPページやカテゴリページ、月別ページなどの視認性を高めるためだったんですが・・・、
まさか「写真2枚かよ」というコメントが来るとは思わなんだ(笑)。


しばらくこの形で続けたいと思いますが、こういう改造って「良し悪し」ありますよね。
お立ち寄り、感謝♪

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妖怪雨降らし  2014, 10. 13 [Mon] 10:19

お!
やっといかれましたね、成巽閣。

って・・・・・・







写真2枚?( ̄▽ ̄;
あっさり。



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