06 2014

ひるがの高原の「分水嶺公園」 ~これぞ運命の分かれ道!向かう先はどっちの海だ?~

2014年09月27日 岐阜県郡上市 ひるがの高原分水嶺公園


突然ですが、分水嶺(ぶんすいれい)はご存知でしょうか!?
知ってる人が大半でしょうが、一応サラっとご説明。

陸地に降った雨は川となって大地を流れ下り、やがて海に注ぎますが、地表を流れる雨水が最終的にどの海に流れ着くかは、雨粒が落下した場所でほぼ決まります。
ここ中部地方に降った雨の行き先は具体的には日本海もしくは太平洋ですが、ある線を境に「あっち側に降った雨は日本海へ、こっち側に降った雨は太平洋へ」と、雨水の運命が引き裂かれることになります。
そのような雨水の行き先を分かつ境界線のことを「分水嶺」と呼び(正確には「分水界」。多くは山の稜線と一致するので分水嶺と呼ぶ)、特に日本の脊梁山脈にあって、水の流れる方向を「日本海」行きと「太平洋」行きに分かつ境界線を「中央分水嶺」と呼ぶそうです。
よく「日本海側」「太平洋側」という分け方をするけれど、たいていは都道府県の境界でもって分けられますが、この中央分水嶺こそが本当の意味での日本海側・太平洋側の境界線だと言えるでしょうね。


日本本土の中央分水嶺は北海道宗谷岬から始まり、津軽海峡・関門海峡で途切れはしますが、最終的には鹿児島県佐多岬まで続きます。
大半は険しい山脈や山の稜線と一致するので、分水嶺を感じるにはそれなりの登山が必要。
ところが、ごくごく一部は比較的平坦な場所を通っていて、気軽に近づけるってワケ。
今回お伝えする岐阜県郡上市ひるがの高原の「分水嶺公園」こそが、気軽に中央分水嶺を見ることのできる、日本国内でも非常にレアなスポットなんです。
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もしここが分水嶺じゃなければ、ちょっと地味な親水公園って感じ。
国道156号線沿いにあるけど、ボケ~っとしてたら通り過ぎてしまうのでご注意を(笑)。
中央分水嶺はちょうどこの公園の通路(下の写真)を通っています。

通路を挟んで左側に降った雨は、長良川を経て三重県桑名市の太平洋(伊勢湾)へ。
そして通路の右側に降った雨は、庄川を経て富山県射水市の日本海(富山湾)へ。


同じ雲から落ちてきた雨粒どうしであっても、この通路を境に泣き分かれ、お互い流れ着く海が全く違うという。
考えただけでなんかムネアツな場所だと・・・
思いませんか!?(笑)
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ミズバショウや紅葉の時期を除けば、別段撮るべきものの少ない公園なんですが・・・
それでも多くの人がつい足を止めてしまうのには理由があります。
それは、この場で絶えず繰り広げられている「水のドラマ」を見るためです。

奥のほうから流れてきた小川が突然二つの方向に分かれていくのですが、その行く末があまりにも違うのが面白い。
向かって左の流れを選んだ水は太平洋へ。
向かって右の流れを選んだ水は日本海へ。
分水嶺の何たるかを「水の流れ」という目に分かる形でハッキリと伝えてくれます。
分岐点に立っている小さな碑こそが、この分水嶺公園のハイライトであり撮影スポットです。
20140927160032.jpg


水の視点に立てば、こんな感じ。
右(太平洋)を行くか、左(日本海)を行くか、決断に迫られる時です。
まぁ正確には傾斜という運命に身を任せ、「なるようになれ!」って感じでしょうかね~。
20140927160146.jpg


人生に置き換えてみましょうよ。
進学・就職・結婚などの節々で迫られる重大な決断。
どちらの道を選択するかによって、もたらされる結果が大きく変わる、そんな経験が誰にでもあると思います。
分水嶺とそういった人生の岐路って、とても似ている気がします。
唯一の違いと言えば、水は自分の意思で道を選べないけど、人生は自分の意思で選ぶことができることくらいかな。

あの時、こっちを選んでいたから今の自分がいる。
あの時、あっちを選んでいたなら今の自分はどうなっていたのか。

・・・な~んてな壮大なテーマを投げかけてくれる分水嶺公園。
地味ですが訴えるメッセージは大きいのだ(^^)。
20140927160051.jpg

20140927160057.jpg



さて、この分水嶺公園ですが、たまに誤解されています。
ここにある小川があたかも長良川と庄川の二つの大河川の「源流」であり、あの小さな碑のところで長良川と庄川に分かれていると思われてる人もいるみたいだけど、それは誤り。
地図を見れば明らかですが、この公園を流れる川は長良川とか庄川とか、そんな上等なもんじゃなく、単なる小川。
もしかするとこの公園のためにわざわざ人の手によって導かれた流れなのかもしれません。

きっと、↓こういう看板が誤解を招いているんじゃないかと・・・。
この看板を見る限り、長良川と庄川が1本で繋がっていて、「その境界点がココです!」みたいに思えますからねぇ。
20140927160602.jpg


長良川と庄川の源流はそれぞれ別の場所にあります。
でも分水嶺公園で分岐した小川の流れが、片方はやがて長良川に合流して太平洋へ、もう片方はやがて庄川に合流して日本海へ注いでいるのは事実。
つい今まで一緒だった流れが、ここで別れて金輪際一緒になることなく別々の道を歩むってのが、ちょっとロマンを感じます。
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20140927160523.jpg



ってなワケで、岐阜県ひるがの高原の「分水嶺公園」でした。
近くにはミズバショウで有名な湿原があるほか、長良川源流や滝などがあって結構面白そうなエリアです。
ひるがの高原というと、すぐに牧歌の里とかコキアパークとか華やかなシャッタースポットを目指しちゃうんですが、こういうちょっと濃い場所を巡るのも面白いかもしれません。
また時間があったらゆっくり回ってみようっと!
20140927160351.jpg



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ひるがの高原 分水嶺 庄川 長良川 日本海 太平洋 境界線 郡上市

10 Comments

まっさ  

>そば湯さん

こんばんは♪
随分ご無沙汰してました(^^;。
一応、家族ともどもなんとか元気にやってますが、前ほど活発には動けなくなってしまいました(笑)。

この分水嶺公園、東海方面の方にもそれなりに知られているのかな?
高速が全通してからなかなか立ち寄る機会も減ってしまいましたが、このひるがのエリアも結構見どころがあるっぽいです。
たまに訪ねてみようかな。


あちらの方は今は完全に放置しちゃってます。
昨日は皆既月食があったので、その時には情報収集で久しぶりに活用しました。
今はあまり時間が割けない状態なので、とにかく落ち着くまではしばらくお休みするつもりです。
戻った時に、浦島太郎状態になっていませんように(笑)。


また遊びに来てくださいね。
お立ち寄り、感謝♪

2014/10/09 (Thu) 18:47 | EDIT | REPLY |   

まっさ  

>みんこさん

こんばんは♪
富山県西部にゆかりのある方なら、庄川ったらもう「母なる川」みたいな感じでしょうね~。
石に文字が掘ってなかったら、はっきり言って何の川なのか全くわかりません(笑)。
ある意味この小さな石碑こそが、この公園の象徴です。

お立ち寄り、感謝♪

2014/10/09 (Thu) 18:38 | EDIT | REPLY |   

まっさ  

>J.A.ガビーさん

こんにちは♪
このひるがの高原の標高は900mほどで、実は標高という点では割と高いんです。
でも、ここの分水嶺は幹線国道の真横にあって、誰でも到達できる場所。
ホント、お手軽な分水嶺スポットですよ。
この地方じゃ結構有名なところかもしれません。


人生、「選択」の連続ですよね~。
たまには心の「洗濯」も必要ですが(笑)。
お立ち寄り、感謝♪

2014/10/08 (Wed) 08:30 | EDIT | REPLY |   

まっさ  

>妖怪雨降らしさん

こんにちは♪
え!?
そんなにマニアックでした?(笑)

ひるがの高原は分水嶺でも売り出しているようだけど、初めて聞いた場合は「地名?」って思うよね。
正確には「中央分水嶺」。
国内に数ある分水嶺の中でも親分肌のものです。

今日は皆既月食ですね。
天気はどうかな?
今度こそ、見てみたいです!


お立ち寄り、感謝♪

2014/10/08 (Wed) 08:27 | EDIT | REPLY |   

そば湯  

まっささんお久しぶりです。
ご家族そろってお元気そうで何よりです(^-^)

分水嶺って、わかったつもりでいたけれど、
「つい今まで一緒だった流れが、ここで別れて金輪際一緒になることなく別々の道を歩む」
って言われると、途端に寂しさが。
水のこと、そこまで真剣に考えてあげてなかった・・・

たまーにでいいので、あちらにも戻ってきてくださいね(笑)



2014/10/08 (Wed) 01:34 | EDIT | REPLY |   

みんこ  

そうなんですね!
わたしは庄川で日本海でした(笑)
こういう石に矢印を彫ってあるとは・・・
いいお勉強させていただきました。
ありがとうございます。

2014/10/07 (Tue) 23:10 | EDIT | REPLY |   

J.A.ガビー  

知りませんでした、そんな標高の低いところ、みやすいところに、分水嶺となっているところがあるなんて!!

僕自身、j去年来人生を大きく変えているので、読んでいてグッと来るものがありました。

明日も頑張ろう!

2014/10/07 (Tue) 22:17 | EDIT | REPLY |   

妖怪雨降らし  

東海北陸道を通ると、途中で「ここが分水嶺」って看板がありますね。
分水嶺ってスポットかと思ってましたが、考えてみれば線なんですね。

しかし・・・・・・

マニアックすぎ(笑)

2014/10/07 (Tue) 21:04 | EDIT | REPLY |   

まっさ  

>土佐けんさん

そうなんです。
見た目に地味だけどすごく壮大なドラマが繰り広げられています。
日本に「分水嶺」と呼べる場所はそれこそ無数にあるんですが、日本海と太平洋を分かつ「中央分水嶺」は1本のみ。
この分水嶺で泣き別れた水は二度と交わることはなく、何百キロも離れたところへたどり着いちゃうんですからね~、運命って残酷です(笑)。

近畿地方にも確か兵庫県にとても有名な平地の分水嶺があるそうです。
一度訪ねてみてはいかがでしょうか?

お立ち寄り&応援、感謝♪

2014/10/07 (Tue) 08:32 | EDIT | REPLY |   

土佐けん  

壮大なドラマですね!
ここで、日本海に行くか、太平洋に行くか
運命の分かれ道なんですね~~
水にはどちらに行こうという意志は無いんでしょう。
人間にもありますよね~~
ここが天王山、どちらに動くか?
悩むし、又、水の流れに任せると言うこともありますね^^
いかん、こんな事を考えていたら頭が痛くなってくるw
素晴らしい場所を教えていただき、ありがとうございます^^
感動しました♪

ポチッ全部!

2014/10/06 (Mon) 21:36 | EDIT | REPLY |   

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