07 2014

那須で地球の息吹きを感じる! ~硫黄の香り漂う「殺生石」というところ~

2014年08月15日 栃木県那須郡那須町 那須湯本温泉


2014年お盆の旅第5弾!
旅の2日目は午後は子供たちの好きそうな「どうぶつ王国」でまったり過ごし、気がつけばもう夕方。
このまま那須高原から下山してもよかったのですが、せっかくだからちょっと変わったところへ行ってみようと思いまして・・・

そこは、まるで地球の息吹きを感じられるような場所。
そして、生命を寄せ付けない荒涼とした土地でもあります。

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那須湯本温泉のすぐ近く、「殺生石園地」(せっしょうせきえんち)というところです。
晴天ならまた雰囲気が違ったんでしょうけどね・・・
曇り空でしかも夕暮れ時とあって、荒涼感、殺伐感のある写真になりました(^^;。


つつじ吊橋


さて、殺生石へ向けて車を進めていると、ふと緑の谷に架かる吊り橋が目に入りました。
こりゃ立ち寄ってみなきゃなと思い、ただでさえ時間が限られているのに駐車場に車を止めます。
「つつじ吊橋」という橋のようです。
駐車場から橋までは200mほど、歩いて5分もかかりません。
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全長130m、谷底からの高さ38m、かなり規模の大きな吊橋です。
天気も天気、時間も時間なんで、あまりいい写真は撮れませんでした(^^;。
奥に雲隠れした那須岳の一部、そして宙に浮いたような吊橋の下には豊かな森。
新緑や紅葉の時期の晴れた日なら、さぞや素晴らしいパノラマになるだろうと思われます。
その雰囲気だけでも味わっていただければ。
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ここまで来たら、渡らないワケにはいきません。
一緒に連れて来た息子にオヤジの強さを見せつけるためにも、ここで引き返すワケにはいきません。

渡りましたよ。
むっちゃ怖かった~(゚□゚;)


高所恐怖症の僕は、渡っている間腰がひけていました。
一方、高所が得意っていうか怖い物知らず・世間知らずの息子は、僕なんかよりよほど男らしくスイスイと歩いて渡ったものです。

下を見ないで。
前だけ向いて。
こら~、後ろの息子、橋を揺らすな~!!
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こちらの団体さん、特に左側の女性がむちゃくちゃビビリのようで、前に進むのがやっとって感じでした。
気持ちは分かります。
しかしいいですね~。
若い男女で吊橋を渡ると、「吊橋効果」ってのがあるとかないとか(笑)。
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思わずチビりそうになる恐怖心を押さえて、レンズを下に向けます。
遠くの景色が霞んでしまってます。
ん~、もっとコンディションのいい時に来たかったなぁと思いました。
そうすれば、きっと吊橋を渡る時の怖さも半減だったハズです(^^;。
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史跡 殺生石


さて、ここからが本題。
「つつじ吊橋」からさほど遠くない場所に、「殺生石」があります。
標識にある通り、日光国立公園内にあり、地元石川県小松市の那谷寺などとともに指定された国の名勝「おくのほそ道の風景地」を構成する箇所でもあります。
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名前がね。
生かすか殺すかはっきりしてほしいよね(笑)。

まぁそれは冗談ですが。
この殺生石園地は基本的に生命には向いていません。
なぜなら、常に高濃度の硫化水素ガス・亜硫酸ガスなど、いわゆる有毒な火山性ガスが噴き出ているから。
「小動物が近づくだけで命を落とす」ことから、「殺生石」という名前がついたそうです。

辺りは強烈な硫黄臭が漂い、車を降りた瞬間「うっ」となってしまいます。
本能的に拒否してしまう臭さ。
でもその香りこそが「地球の息」「地球が生きている証」じゃないかなって思います。
ただ、どこからガスが噴出しているかは分かりません。
分かりやすく蒸気が噴き出しているとか、間欠泉みたいなのがあるとか、そういうのではなくて、ただひたすら岩がゴロゴロしているのみ。
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この殺風景な谷は「賽の河原」とも呼ばれています。
那須岳の溶岩だという話です。
木道が整備されているので、チビっ子やお年寄りでも安心して訪ねることができます。
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高い山とかパワースポット的なところに行くと必ず見かける「積み石」ですが、殺生石にもたくさんありました。
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予備知識のないままこの地を訪ねると、「ギョっ」っとしてしまうのがこの光景。
草むらの中に無数のお地蔵さんが・・・!!
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メインはこの大きなお地蔵さん。
「教傅地蔵」とか「教傅地獄」と呼ばれています。
赤い頭巾を被っている3体のお地蔵さんは比較的新しくて目立っているのですが、これらは「再建」された教傅地蔵だそうです。
昔からある古い教傅地蔵はそのバックに密かにある小さいお地蔵さんです。
その古いお地蔵さんも、風化が激しくて首より上は再建だそうです。
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その昔、大変な不良者「教傅」(きょうでん)という寺の住職がいたそうですが、那須へ湯治に出かける前に母が用意してくれた朝食の御膳を蹴飛ばして家を出たそうです。
それのバチが当たったとかで、殺生石の大地から噴き出した火炎や熱湯にくるまれて命を落としたそうです。
その霊をしずめるためのお地蔵さんが「教傅地蔵」。


・・・という説明を小さな字で長々と綴ってあったのが下の写真の白い看板。
字が小さくて読めないっちゅうに(笑)。
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「教傅地蔵」とともに並ぶ無数の地蔵群は「千体地蔵」と呼ばれるものです。
地元の方が教傅地蔵を再建したのをきっかけに、「千体の地蔵を作る」というとんでもないムーブメントが発生し、今日までに800体あまりが作られてこうして手を合わせているそうです。
お地蔵さんの製作は現在も進行中で、どんどん増え続けているそうですよ。
千体になる日も近いんでしょうね。

よく見ると手がデガくて、それが「お祈りしてます」感をより引き立てています。
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木道を進んでいくと崖地に到着。
崖の外側には高い木も見られますが、正面の崖だけ緑がえぐり取られたみたいに岩肌が露出しています。
火山性ガスの有毒性を物語っています。
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硫化水素ガスが発生していますので、非常に危険ですから、柵の中には絶対に入らないでください」
看板がエグい。
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改めて「殺生石」の碑が目に入りましたが、その背後に注連縄でくくれたひときわ大きな岩がありました。
これこそがまさに「殺生石」なのでしょうか!?
そもそも、「殺生石」っていうのはこの辺り一帯のことを指しているのか、それともこのひとつの巨岩をピンポイントで指しているのか、僕には分かっていません。
どっちが正しいんでしょうかねぇ。
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かつては「湯の花」の採取が行われていたようです。
湯の花採取は昭和18年からは行われなくなり、今は再現のみ。
あ、そう言えばここは火山地帯であるとともに、日本有数の温泉地だったなと、今更ながら気がつきました。
一風呂浴びて帰りたい・・・
でも、それは残念ながらできまへん(涙)。
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ってなワケで、宇都宮の大谷資料館⇒那須どうぶつ王国⇒殺生石と回ったお盆の旅2日目はこれにて終了です。

この後宇都宮市内の宿に戻ったのですが、とにかく渋滞が酷かった。
高速道路はお盆をふるさとなどで過ごした人たちのUターンラッシュがピークを迎え、那須から宇都宮へ向かう東北道も無論大渋滞が発生。
それを避けて下道で宇都宮を目指したのですが、下道もほぼほぼ渋滞で、結局1時間の予定が実際2時間半もかかってしまいました(^^;。

旅はなるべくお盆を外したい気もするんですがねぇ。
なかなか休みが合わないのも辛いものです。




<2014年お盆の旅シリーズ>
その1 世界遺産・富岡製糸場
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その2 史跡足利学校
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その3 大谷資料館地下採掘場跡
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その4 那須どうぶつ王国


その6 世界遺産・日光東照宮
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4 Comments

まっさ  

>aunt carrotさん

こんばんは♪
そうそう、殺生石については「大湧谷」とよく比較されています。
僕は大湧谷にはまだ行ったことがないので何とも言えないんですが、ぶっちゃけ、箱根のほうが面白いらしいですよ(笑)。
恐山は、「心霊スポット」って印象しかないんですが、同じように硫黄臭漂う場所なのかな?
行ってみたいけど、ちょっと遠すぎるわ(笑)。


富士はよく行きますが、そう言えば箱根ってあまり行かないよなぁ。
今度ゆっくり回ってみたいなと思いました。
また神奈川で夢が膨らみます(笑)。

お立ち寄り、感謝♪

2014/09/10 (Wed) 21:38 | EDIT | REPLY |   

まっさ  

>土佐けんさん

こんばんは♪
殺生石、実は僕も知りませんでした。
でも、那須じゃ結構有名なスポットらしいですね。


硫黄の臭いに弱いのであれば、ここはあまりオススメできないかな(^^;。
すっごく強い臭いが漂っているんですよ。
歩いていればそのうち慣れてくるんですが、こればっかりはその人の体質にもよるでしょうね。
ちなみに僕は硫黄臭はそんなに嫌いじゃないです。弱い香りならね。
「あぁ、なんか温泉に来たなぁ」って思えるのが、この匂いだったりします。


吊橋は、この日はイマイチな眺めで怖さばかり感じましたが、晴れていれば本当に綺麗な眺めで怖さも忘れるそうですよ。
ちょっと勇気はいりますが、那須に来たら是非わたってみてくださいね!


お立ち寄り&応援、感謝♪

2014/09/10 (Wed) 21:35 | EDIT | REPLY |   

aunt carrot  

吊橋が怖すぎます!
とても私は行かれないかと、、、(泣)
殺生石、、ここはまるで箱根の大涌谷とむつの恐山をミックスした印象です。
恐山にも風車がずらりと並んでいていましたよ。
それにしても、お地蔵様の手の大きさにはビックリですね。
迫力ありすぎですね。

2014/09/08 (Mon) 08:35 | EDIT | REPLY |   

土佐けん  

こんばんは

殺生石ですか?
僕は知りませんでしたが、助手はテレビの旅番組で見たことがあるみたいです。
硫黄の臭いが強いんですか~~
僕は硫黄の臭いには弱くて、頭が痛くなってしまいます(^^;
吊り橋は被写体としてはカッコいいのですが、渡る?
とんでもないです~~
この高さを克服したまっささんに拍手です♪

↓娘さん、動物達と触れ合って楽しそうでしたね^^

ポチッ全部!

2014/09/07 (Sun) 21:03 | EDIT | REPLY |   

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