03 2014

気分はまるで地底旅行!宇都宮・大谷資料館地下採掘場跡に潜入

北関東お盆の旅第3弾!今回は栃木県宇都宮市です。
宇都宮と言えば・・・市民のみなさんごめんなさい。
正直、これまで餃子くらいしか思いつかんかった(笑)。

ところがどっこい!
宇都宮には、なんと他所では味わえない地底旅行気分が味わえちゃう不思議なスポットがあるって話じゃないですか!ガイドブックをペラペラとめくっていたところ突如飛び込んできた写真に惹かれ、「大谷資料館」に向かうことにしました!

これはスゴいところじゃないか!
大谷資料館 大谷石地下採掘場跡の様子

霧が立ち込める幻想的な大谷石地下採掘場跡

正直な話、今回の旅で宇都宮市にはあまり期待していなかったんだけど・・・何だかんだ言って今回の旅で一番「おぉぉぉ!」と感動したスポットがここだったかもしれません。
地下に潜む巨大な空間に感動しました。
人間、よくこんなものを作りましたよね・・・。

ところで、カメラを持って大谷資料館の洞内に入る方全員に忠告!
夏場は、資料館の外の撮影を「洞窟に入る前」に済ませておくのが無難です。
なぜなら、外の撮影を後回しにすると、レンズが曇りまくって写真が撮れませんので(^^;



2014年08月15日 栃木県宇都宮市 大谷資料館大谷石地下採掘場跡


お盆の旅2日目。
午後から子供たちの喜びそうな那須方面へ向かうことは確定してましたが、午前中の行き先にちょっと悩んでいました。宇都宮市周辺で半日ほどで回れるパっとした観光地が・・・思い浮かばない(^^;。
朝、ホテルで何気なくガイドブックをパラパラパラと流し読みしていたら・・・なんと巨大な洞窟の写真がデーンと載っているではないか!しかも「地下空間」とか「地底探検」とか、そんなワクワクするニュアンスの単語がポロポロと目に入ってきます。
こりゃあ、行かないわけにはいかないぞ!!きっと子供たちも喜んでくれるハズだ。

ってなワケで、宇都宮市街地から車で20~30分ほどのところにある「大谷町」というところを目指しました。
どんなところかと言いますと・・・こんなところ。
宇都宮市大谷町 大谷資料館と大谷石の崖


これらの岩場は不自然にカキっと垂直に切り立っていますが、もちろん自然ではなく人の手によって作られたものです。
「大谷石」(おおやいし)ってご存知でしょうか!?
建築物の外壁や塀、あるいは歩道の舗装などに使われている石材で、その産地がまさしくここ、栃木県宇都宮市大谷町だそうです。
写真では分かりづらいかもしれませんが、若干緑がかっていて、表面はザラザラした軽石っぽい感じ。軽くてしかも柔らかい石なので加工がしやすく、建築素材として広~く用いられているそうですよ。
この場所は初めて訪ねるのですが、大谷石という石材じたいはこれまでどこかで見たことあるような、ないような、そんな既視感を誰しもが抱くんじゃないでしょうか。

その「大谷石」をかつて大量に採掘していた場所が、現在、資料館として一般に公開されています。
それが「大谷資料館」です。
ここのすごいのは単なる資料館ではなく、かつて「石切り場」として深く大きく掘られた洞窟の内部を、自分の足で歩くことができるということ。メインは洞窟なんですが、そこに入る前からかつての石切り場の景観に圧倒されてしまいます(^^;。
大谷石の採掘場跡(宇都宮市大谷資料館)

大谷石の採掘場跡(宇都宮市大谷資料館)


大きく切り込まれた自販機コーナー。これだけでも「すげぇところだなぁ」って思いますよね。
まるでトンネル!?大谷資料館の自販機コーナー


かつて、採掘された大谷石を運んでいたであろう古びたトラック。あまりにも古くて、日常生活ではまずお目にかかることはないでしょう。
大谷石採掘の歴史を感じずにはいられません。
味のあるトラックと一緒に(大谷資料館にて)



今年のお盆の間はずーっと天気が悪くて、今回の旅の写真も雨や曇り空が多かったんですが、そんな中、この日の午前中だけは珍しく日差しが届いていました。
ようやく写真映えする空になってきたって時に限って、地中に潜っていくと言う(笑)。
ちなみに入場料は大人700円、子供(小・中学生)350円、未就学児はタダ。
ちょいと高くて入場を少しためらってしまいますが、一度入場すれば分かると思う、ここには料金以上の価値があるということを。

では、行ってみましょう!
大谷資料館 地下採掘場の入口


ところで、この大谷資料館は真夏こそ行く価値があると思うのですよ。
鍾乳洞なんかでも味わうことができるあのヒンヤリとした別世界感を見事に感じることができるからです。
洞窟内の年平均気温は8℃。年間を通して洞内の気温に大きな変化はなく、夏は外気との温度差が非常に大きい。ちなみに「今」の温度が知りたい場合は、大谷資料館のホームページのTOPページに記載されています。
ちなみにこの日の洞内の気温は12℃とアナウンスされていました。外とは20℃以上の開きがあります。


洞窟へ向かって急な階段を下りて行きますが、右手に何やらオレンジ色のホースっぽいものが見えていますよね?
洞内の空気がこのホースを伝って、階段の入口に吐き出されているんです。その空気に触れると冷たいのなんの。おかげでこの階段はエアコン要らずで非常に快適でした。
地下の洞窟へと続く階段(大谷石地下採掘場跡)


どんどん下りて行きます!そしてどんどん冷えていきます!
洞窟へのアプローチ部を歩く時の気分って、なんか独特ですよね。
何なんだろう・・・。
まだ見ぬ世界にワクワクするというか、地下へ潜るという行為に本能的に緊張するというか・・・
この胸騒ぎがあるからこそ、洞窟探検はオモシロイのかも!?
ワクワクしながら地下へ潜る(大谷石地下採掘場跡)


そして!
ついに巨大な地下空間に出ました!
こ、こいつは想像以上にすごいぞ!

巨大地下空間にびっくり!大谷石地下採掘場跡


この「大谷資料館地下採掘場跡」は、1919年から1986年までのおよそ70年間に渡り、良質な大谷石を切り出してきた結果うまれた巨大地下空間です。
要するに、人が掘った穴です。
洞窟の広さは約2万平方メートルで、「野球場がほぼほぼ1つ入ってしまう大きさ」だとか。それが地下にあるってんだから驚き。


お気づきの通り、この地下空間は照明はあるものの、とても暗い。足元さえも見えないほど暗い(真っ暗と表現してもいい)場所もあります。
内部を手持ちで撮影する場合は、とにかくISO感度を高くし、シャッタースピードを遅くし、絞りを開き、集光力を限界まで高くする必要がありました。

ISO:6400(笑)
シャッタースピード:1/8~1/20
絞り値:3.5

だいたいこんな感じ。

そして、残念なことに・・・

こんなくそ厳しい条件下だというのに、あろうことか娘を「肩車」して撮影せよ、というとんでもない無理ゲーをやらされました。

子供を肩車しながら一眼レフで写真を撮る人は、さすがに僕以外に見かけなかったです(苦笑)。なので、ガッカリするほど残念な写真を量産してしまいました。どうかご容赦ください(涙)。


さて、イイワケはこのへんにしておいて(笑)。
地下空間を前へと進んでいきます。
大谷石地下採掘場の様子


こうやってPCで写真を改めて見返すと分かるのですが、天井が高ぇ。写っている人との比較でそのスケール感を分かっていただけると思います。
天井の高さは、高いところだとビルの4~5階くらいはあるんじゃないでしょうか。
つまり、その辺のビルがスッポリと入ってしまうくらいの空間が、地下の深い場所にあるってことです。
こういうのって映画の中だけの世界だと思っていたんですが、実在するんですね、しかも日本に。
まるで映画の地底世界のワンシーン(大谷石地下採掘場跡)

まるで映画の地底世界のワンシーン(大谷石地下採掘場跡)


まるで、夜間に屋外にある巨大遺跡を見て回っている錯覚に陥りますが・・・
間違ってはいけない。ここは「地下空間」なんです。
まるで遺跡のような地下空間(大谷石地下採掘場跡)



戦時中は軍事工場としての役割も果たしていたそうです。
「中島飛行機の戦闘機の機体工場」という記述が案内板にありますが、中島飛行機と言えば今の富士重工、つまりスバルです。昔はこんな地下空間を「秘密工場」にして戦闘機を造っていたなんて知らなかった。
ちなみに、地元金沢市にも市街地から比較的近い山の中に石切り場がありまして、僕の実家からも比較的近くて小学校の遠足の行き先にもなっているところなんですが、実は金沢の石切り場も戦時中はやはりこの「中島飛行機」の疎開工場に転用される計画だったそうです。
洞窟の中を工場にしてしまうとは。。。戦争のない平和な今では考えられないことですよね。
昔は「中島飛行機」の工場だったらしい



地下採掘場跡の最も奥の部分。ここが一番天井が高かった気がします。
それにしても・・・地下によくもこんな空間を作ったものだよなぁ。改めて、人間の技術力に感心するばかりです。
大谷石地下採掘場跡の再奥部


最も奥ということは、最も地中深い場所とも言えるでしょう。
足元は漏水のために濡れています。「泥水でコーティングされている」と言っても過言ではありません。
大変滑りやすいので、もしここを訪れるなら靴はそれなりに滑りにくいもの、汚れても問題ないものを用意したほうがいいです。
また、走り回る小さな子からは目を離さないように。滑って転んだら悲惨ですからね(笑)。
大谷石地下採掘場跡の再奥部



外へ抜ける穴があり、そこから眩しいくらいの光が差し込んでいました。
洞内はある高さよりも上に水蒸気からなる霧が立ち込めていたようで、それが光を反射して、地上では決して見ることのできない幻想的な雰囲気を醸し出していました。
地底で迷子になった時、こういう「外界」の光を見たときは、きっとうれし泣きしてしまうんでしょうねぇ。
霧と光の幻想世界(大谷石地下採掘場跡)



ここは単なる地下空間ではありません。壁には写真がずらりと並び、まるで美術館のようです。
かつては軍事工場にも転用された経歴をもつ大谷石の地下採掘場ですが、現代においては資料館としての「教育施設」的な役割のほか、このように美術館あるいはコンサートホールといった「芸術分野の施設」としても活用されているそうですよ。有名アーティストのPV撮影やコンサートも行われたことがあるそうです。
こんな巨大な地下空間で聞く音楽って、いったいどんな感じなんでしょうかね。
まるで地下美術館みたい

かつての石切り場がさながら美術館のよう



今まで見たことのないタイプの地下空間でした。
日本には数多くの鍾乳洞など自然が造りだした芸術的な洞窟がありますが、そういうものともまた全然違う、人工物だからこその美しさが、この地下空間にはありました。
まるで西洋の古代遺跡が地下に再現されたような・・・。
今回の旅では世界遺産に登録された富岡製糸場や日光、それにこれから世界遺産登録を目指す足利学校を見てきましたが、ぶっちゃけ、ここが最も世界遺産っぽい(笑)。
古代遺跡のような大谷石地下採掘場跡(宇都宮市)

古代遺跡のような大谷石地下採掘場跡(宇都宮市)

古代遺跡のような大谷石地下採掘場跡(宇都宮市)



ってなワケで、恥ずかしながらこの日まで存在すら知らなかった「大谷資料館」でしたが、行ってみてビックリ!
その衝撃の大きさたるや、これまでの旅の中で歴代TOPクラスのものだったと言えます。
他ではなかなか体験できないこの空間、是非北関東へ近づくことがあったら立ち寄ってみてはいかがでしょう?
老若男女、間違いなく楽しむことができると思います!
大谷石のお地蔵さん(大谷資料館にて)
(大谷石のお地蔵さん)



【リンク】
大谷資料館

<2014年お盆の旅シリーズ>
その1 世界遺産・富岡製糸場
その1 世界遺産・富岡製糸場

その2 史跡足利学校
その2 史跡足利学校

その4 那須どうぶつ王国
その4 那須どうぶつ王国

その5 那須高原殺生石
その5 那須高原殺生石

その6 世界遺産・日光東照宮
20140816122515.jpg

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9 Comments

みぽはは  

こんばんは
先ほどはコメントありがとうございました。

改めてトップページを拝見させて頂きお若い方の行動力に感心しましたし
旅日記の多さにも驚きました。

ここへ来れば家に居ながら旅行した気分になれ
これぞネットのお陰ですね

相互リンクありがとうございます
早速当方もリンクを張らせて頂きますね

今後ともよろしくお願いします。

2014/09/06 (Sat) 18:11 | EDIT | REPLY |   

まっさ  

>土佐けんさん

こんばんは♪
でしょ!?
宇都宮じたいあまり馴染みがない街なんですが、まさかこんな場所があるとは僕も知りませんでした。
ってか、この日の朝に初めてガイドブックで知ったくらいですから(笑)。

このような地下空間が、この大谷町界隈には他にもあるみたいです。
それほどまでに「大谷石」は優れた石材で、全国に親しまれているってことだと思います。


宇都宮と言えば餃子。
もちろん、今回の旅でも食べてきました。
ですが・・・
しまった!油断した!!
写真、全く撮らなかったです。
だってさ、あまりにもフツーな餃子だったから、撮る気も起こらなかったんですよ(笑)。


お立ち寄り、感謝♪

2014/09/05 (Fri) 23:26 | EDIT | REPLY |   

まっさ  

>妖怪雨降らしさん

こんばんは♪

ここって・・・そうだったんだ(笑)。
確かに地底基地にはピッタリ。
ってか、日本国内じゃここくらいしかロケできるところってないでしょうね。

ちなみに、地上の採石場も、戦隊ものの「決闘シーン」の撮影でよく使われるみたいですね。
だからなのかな、地上にしろ地下にしろ、採石場ってなんか懐かしい気がするんですよね~(^w^)。


お立ち寄り、感謝♪

2014/09/05 (Fri) 22:51 | EDIT | REPLY |   

まっさ  

>aunt carrotさん

こんばんは♪
「本日の館内気温」見ました!?
今日も12度でした。あまり変動がないみたいですね(笑)。

いやほんと、人間ってすごいと思います。
最近こそ機械でダダダーっと掘ってしまうそうですが、昔は石を採るのもトンネルを掘るのも、ツルハシで掘ってたって話です。
大変だったでしょうね。


「水害対策の巨大地下室」って、東京の地下の下水道のことかな?
あれはあれで・・・ちょっと見てみたいかも(笑)。


お立ち寄り、感謝♪

2014/09/05 (Fri) 22:48 | EDIT | REPLY |   

土佐けん  

宇都宮市にこんな場所があるなんて、
僕も知りませんでした!
人間が作ったんですね^^
採掘技術って凄いですね~~
見るには楽しそうですが、撮影となると苦労しそうですね(^^;
ISOをあげて、手振れとの戦いですね!
上手く撮られているじゃないですか~~
お嬢さんを肩車していたとは思えませんよ^^
ところで、宇都宮と言えば餃子、餃子の画は出てくるんでしょうかw

ポチッ全部!

2014/09/05 (Fri) 21:51 | EDIT | REPLY |   

妖怪雨降らし  

大谷石採掘場跡・・・・・

知る人ぞ知る



戦隊物や仮面ライダーのロケ地(笑)

あの空間が、地底基地にぴったり。

2014/09/04 (Thu) 22:01 | EDIT | REPLY |   

まっさ  

>フローラさん

こんばんは♪
そうなんですよ、日本にもこんな場所があったんです!
鍾乳洞みたいな自然でできた洞窟なら珍しくはないんだけどね。
これほどの巨大な地下空間、別の言い方をすれば「地下都市」があったなんて、僕も知りませんでした。
まるで遺跡ですよね。


夏場はサイコー(笑)。
でも洞内はおそらく一年を通して気温が安定しているんじゃないかと思います。
案外、冬に行っても「暖かい」って思うかもしれませんよ~。

大谷資料館、オススメいたします!
お立ち寄り、感謝♪

2014/09/04 (Thu) 20:08 | EDIT | REPLY |   

aunt carrot  

今日の館内の気温12℃でした。
これは夏場には最高の見学場所ですね。
ツルハシで掘ってしまうのですから
人間って凄いですね。
今、地下に水害対策の巨大地下室をあちこちで
作ってTVで流してますが、
それは機械の技ですからね。
こちらは世界遺産の候補に何故あがらないのかと
思えてきます。
良いものを見せていただきました。

2014/09/04 (Thu) 19:15 | EDIT | REPLY |   

フローラ  

こんにちは。

スゴイところに行ってこられましたね。
大谷資料館・・・

日本にもこんな場所があるんですね。ローマの古代遺跡みたいな処です。
写真を観ただけで行きたくなりました。
候補にあげておきますね。

夏場にいけば涼しくていいですね。

2014/09/04 (Thu) 08:02 | EDIT | REPLY |   

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