31 2014

日本最古の学校、栃木の「足利学校」でタイムスリップ体験!

2014年お盆の旅第2弾!
前回は今年世界文化遺産に登録されて人気急上昇中の「富岡製糸場」でしたが、今回も北関東を代表する史跡にスポットを当ててみました。
栃木県足利市にある、「足利学校」です!

栃木の史跡 足利学校の様子

足利学校の学校門と「学校」の額

緑のお庭に囲まれた風通しのいい広い畳部屋。今の教室にはないとても落ち着いた環境です。
数百年前の学校に触れて、まるで学生気分。そしてタイムスリップした気分になれました(^^)。
日本最古の学校とされる「足利学校」をお伝えします。

足利学校の方丈内部


2014年08月14日 栃木県足利市 足利学校


栃木県の南西部にある足利市。
森高千里さんが歌う「渡良瀬橋」のある街と言えば、僕と同じ年代なら「あぁ、はいはい」と言うでしょう(笑)。歌に出てくる渡良瀬橋は通ってきたんですが、夕日の時間ではなかったのであの楽曲の雰囲気はありませんでした(^w^)。

それはさておき。
足利市は歴史上の重要人物「足利氏」ゆかりの街で古くから栄えたそうで、車で街を走るだけでもなんとなく歴史的な都市らしい「風格」を感じましたね。
今回訪れた足利学校も歴史を重ねていて、誕生したのは奈良時代あるいは平安時代という説があるほどです。
むちゃくちゃ古いんですね。
かの有名な宣教師、フランシスコ・ザビエルが「日本国中最も大にして、最も有名な坂東の大学」と世界に向けて紹介したという話も有名です。つまり、当時の日本の最高学府、今に当てはめれば東大的存在だったんですかね。
「学校」の名前から連想されるような、教室があって机や椅子が並んでいて黒板があって教壇があって・・・って感じでは全くなく、パっと見た感じはまるでお寺のようでした。

ちなみに車の場合だと、すぐ近くの駐車場に止めることになります。
駐車料金はなんと無料!
これは嬉しいねぇ。


では、歩いてみましょう!
まず目にしたのは足利学校の正門でもある「入徳門」です。門に掲げられた額をパっと見た感じじゃ「徳入」と読めましたが、右側から読むんだった(笑)。
この門をくぐったところから、「史跡足利学校」が始まります。
足利学校の正門「入徳門」


入徳門をくぐったところに料金所がありました。
入場料、もとい、「参観料」は大人420円、高校生210円で、中学生以下は無料ってのがいかにも学校らしいし良心的!

入場券を購入してすぐさま目に入ってくるのは、深い緑に包まれて佇むこちらの門。
その名も「学校門」。門に掲げられている額には「学校」の文字が見えています。
この足利学校を象徴する門だと言われているそうじゃないですか。つまり、地元金沢の兼六園に当てはめれば「ことじ灯籠」みたいなものなのでしょう。
昔の足利学校の学生たちも、この門の「学校」の文字を見上げ、気を引き締めていたんでしょうかねぇ。
足利学校のシンボル的存在「学校門」


敷地内はよく手入れされていて、気持ちよく歩くことができました。
小さな竹林やカエデの緑も綺麗でした。
足利学校の小さな竹林

足利学校境内のカエデの木




こちらは「遺蹟図書館」という建物です。比較的新しく見えるのですが、これでも築100年の歴史があるそうですよ。
中はちょっと古びた西洋風の「図書館」という感じでした。
足利学校の「遺蹟図書館」



孔子廟(こうしびょう)という、中国の孔子が祀られている場所がありました。
黒い建物は「大成殿」と呼び、建立は1668年だから随分古いことが分かります。
屋根には鯱がありますが、お城以外の建物で鯱があるのって珍しいかもしれないなぁ。
孔子廟(栃木・足利学校)


孔子廟の中を覗いてみると・・・孔子の像が安置されていました。「孔子座像」と呼ばれているそうです。
約500年もの歴史を積み重ねた大変古いものらしいのですが、思い切り「これはレプリカよ」と看板に書かれていたのが面白かったです。
正直でよろしい(笑)。
足利学校の孔子座像



「学校門」と並んでガイドブックなどに出てくるこの茅葺の建物は「方丈」と呼ぶそうです。様々な儀式や行事に使われていた、いわば「校舎」がこれっぽい。
これまで見てきた門や大成殿とはガラっと変わった造りです。建物を見た第一印象は明るくて清潔であまり古臭さは感じません。それもそのはず、比較的最近(平成2年)になって復元された建物だそうですよ。
茅葺の建物「方丈」(足利学校にて)


前景に庭園、バックに孔子廟。
この足利学校で「一番綺麗に撮れるな」と勝手に思ったシャッタースポットです(^^)
足利学校のシャッタースポット!?方丈と大成殿



さて、ここの玄関先に一つ「アトラクション」っぽいものがありまして。
「宥座之器」(ゆうざのき)というもので、小さな器がぶらさがっていて、柄杓を使って器の中に水を入れていくというものです。
孔子の説く「中庸」の概念を分かりやすく体感できる器具とでも言いましょうか。
20140814145121.jpg


最初、器は空っぽで傾いています。
柄杓をつかって器に少しずつ水を入れていくと、不思議なことに器がまっすぐになって安定するんですよね。
で、さらに調子こいて水を入れていくと、器は再び大きく傾いて中の水が全てこぼれ落ちてしまうというもの。

孔子は何を言いたかったかというと、最も簡潔な言葉で述べるならば「何事もほどほどに」だろうか。もう少し文学的(?)に言うならば、「過ぎたるは、及ばざるがごとし」という諺になります。
そうそう、この諺って実は孔子の教えによるものなんですってね。
そんなのこんな大袈裟な器具でもって説明されなくても感覚で理解できてるつもりなんだけど(笑)。
それを、敢えてビジュアルを交えて説くというのが「孔子スタイル」なんでしょうかね~。

不安定だった器が徐々に安定し、そして一線を越えると一気に不安定になる。
それが面白かったようで、息子は何度も何度も水を入れていました。
宥座之器で「中庸」を学ぶ(足利学校にて)

宥座之器で「中庸」を学ぶ(足利学校にて)


ところで・・・
足利学校にこれを置いた言うことは・・・
「勉強もほどほどに」って捉えていいんですかね?(笑)



「方丈」の中は広い畳の部屋になっています。
足利学校「方丈」の内部の様子


机が置いてあって、何人かの人が座って一生懸命紙に何かを書いています。
何だろうと思って近づいてみたら・・・足利学校漢字試験(初級)だそうです。
よ~し息子よ、いっちょやってみるか!
足利学校漢字試験(初級)


なるほど。
こうやって実際に方丈の中で座って問題を解いてみることで、当時にタイムスリップして、最高学府の学生さんになった気分に浸れるってわけですね!
試験のほうは、「初級」と言いつつも小学生にとっては少し難易度が高いかな~ってレベルで、大人でさえ解くのが難しい問題も中にはありましたよ。
パズル的な要素を含んだ問題もあり、親子で楽しみながら挑戦できる内容だったと思います。
足利学校漢字試験(初級)にチャレンジ!


大きな庭園が二つあり、それぞれ「北庭園」「南庭園」と呼ばれています。
方丈から眺めた庭園がなかなか美しかった。
庭の緑は、きっと勉強で疲れた目を癒してくれそうですね。
足利学校の南庭園
(南庭園)

足利学校の北庭園
(北庭園)


価値のありそうな文化財がいくつか展示されていました。
「国宝」に指定されている大変貴重なものも見受けられ、ビックリしました。
だてに歴史を重ねてないってことだね。
足利学校に展示されている文化財

足利学校に展示されている文化財



小さな離れっぽい「衆寮」(しゅりょう)という建物がありました。
ここは当時の学生たちが寝泊まりしながら勉強あるいは一般の生活をしていた建物だそうです。
足利学校の学生の生活の場「衆寮」


衆寮の内部はこんな感じ。狭い6畳ほどの部屋の中に机が並んでいます。
案内板には「学生寮です」とありましたが、こんな狭い部屋に数人が寝泊まりして生活していたってことです。
今の子供たちは勉強に集中したい時は図書館などへ行き、エアコンの効いたひろーい机で勉強していますが・・・こんな押入れみたいな部屋にこもって黙々とやるのとどっちが効率的なんでしょうかね。
ま、今の子供にそこまでストイックに勉強しろって言っても、聞いてくれないでしょうけどね(^^;。
足利学校の学生の生活の場「衆寮」


手前の茅葺屋根が「木小屋」。薪やいろいろな道具、あるいは漬物などの保存食などを保管したいわば「物置」ですね。
奥の白い建物が「土蔵」。耐火性に優れ、学校の大切なものが収納されていたとのことです。
木小屋と土蔵(足利学校)



足利学校は「そんなに大きくはないお寺」くらいの敷地ですが、面白い建物が沢山並んでいて、1時間ほど使ってじっくりと見て回りました。
思っていたよりも見応えのある施設だと思います。
この足利学校を始め付近のいくつかのお寺を含めて「世界文化遺産」に登録しようという運動もあるそうですが・・・。さて、どうなるでしょうねぇ。
推移を見守りたいと思います。
足利学校境内の様子



ってなワケで、栃木県足利市にある日本最古の学校、「足利学校」でした。
午前中に見て回った富岡製糸場がもの凄い人出だったのに比べ、この足利学校はとても静かで、子連れでも安心して回ることができましたよ。
子供たちにとってもこちらのほうが興味ありげな様子でした。そりゃあ、工場よりも学校のほうが身近な存在だもんね~(^^)。
足利学校内部の様子


お盆の旅シリーズ、まだまだ続きます!



【リンク】
足利市公式HP「足利学校」

<2014年お盆の旅シリーズ>
その1 世界遺産・富岡製糸場
その1 世界遺産・富岡製糸場

その3 大谷資料館地下採掘場跡
その3 大谷資料館地下採掘場跡

その4 那須どうぶつ王国
その4 那須どうぶつ王国

その5 那須高原殺生石
その5 那須高原殺生石

その6 世界遺産・日光東照宮
20140816122515.jpg

ご来訪、ありがとうございます。
もしこの記事が少しでも貴方のお役にたてたなら幸いです。
ブログランキングに参加しています。
よろしければ、下のバナーをクリックして、応援をよろしくお願いします☆

石川県 ブログランキングへ

にほんブログ村 写真ブログ 中部風景写真へ
にほんブログ村
関連記事
スポンサーサイト

足利学校 孔子 栃木県 宥座之器 お盆

10 Comments

まっさ  

>みんこさん

こんばんは♪

中庸・・・大事ですよね。
特にこの歳になると、大切さが分かってきた気がします。
若い頃は「いけいけどんどん」が通用していたものですが、今は何事もバランスが大事と思っています。
歳食ったもんだ(笑)。

この記事で、みんこさんも何かを感じていただけたなら幸いです。
お立ち寄り、感謝♪

2014/09/04 (Thu) 20:05 | EDIT | REPLY |   

みんこ  

まっささん、軽いフットワーク
足利学校・・・(;´Д`)スバラスィ

中庸を知る・・むずかしいけどだいじですね
平衡を保つことも大切ってよく言われるけど
各人によっての中庸、ほかの人と同じじゃないでしょうし

ありがとうございました!

2014/09/02 (Tue) 18:24 | EDIT | REPLY |   

まっさ  

>土佐けんさん

こんばんは♪
僕の思い込みかもしれないですが、当時足利学校で勉強できた人ってきっと「日本屈指のエリート」たちだったんだろうなって思いました。
今はどんな人でもヘラヘラしながら見学できますが、当時はもっとカチっとした雰囲気だったんじゃなかろうか。
漢字テストも、こんな子供騙しのもの(とは言え、大人の僕も全問正解はできなかった(涙))ではなく、ムチャクチャ難しかったでしょうね(笑)。

この足利学校、期待以上に面白かったと思います。
土佐けんさんも、機会があれば是非!


お盆の旅はまだまだ続きます。
拙い写真も多いんですが、どうぞ眺めてやってくださいね(^^;
お立ち寄り&応援、感謝♪

2014/09/01 (Mon) 23:07 | EDIT | REPLY |   

まっさ  

>ぽてとぉ~さん

こんばんは♪
そうですね、学校を卒業してから私もはや15年ほど。あっという間ですね~(^^;
かろうじて大学は覚えていますが、高校以前は校舎をあまりよく覚えていません。
それどころか、改装などでもうかつての風情を残していないかもしれませんね。

今回は「足利学校」を訪ねて、少なからず学生時代を思い出しました。
学校の雰囲気は今の学校と足利学校とでは全然違いますが、でも机に向かって座る時の心持ちは似通っていたと思います。


この日は天気は曇りがちで、北関東独特の「酷暑」にはならなかったんです。
それが救い。
もし普段通りの夏の暑さだったら、夏バテしてたかもしれません(^^;


お立ち寄り、感謝♪

2014/09/01 (Mon) 22:55 | EDIT | REPLY |   

まっさ  

> さん

こんばんは♪
温かなコメント、ありがとうございます。

私も昔はもっと破天荒な旅をしたものです。
今思えば、もう10年前にブログを書くことを知っていれば、きっと年中ネタは尽きなかっただろうなって(笑)。
今は4人の子供がいるので、かつての「機動力」は失ってしまいました。
でも、逆に一つの観光地をゆっくり見て回ることができているのも事実です。
時間をかければかけるほど、その場所の「良さ」も沢山分かりますからね。


これからも、地元や旅先のいろんな風景や街の表情をUPしていこうと思っています。
お気軽にお立ち寄りくださいね。

コメント、ありがとうございます♪

2014/09/01 (Mon) 22:51 | EDIT | REPLY |   

まっさ  

>aunt carrotさん

こんばんは♪
孔子の言う「中庸」という考え方。
「何事も、ほどほどに」は、何にも通じることだと思うんですが・・・
carrot家の「夫への愛情」については僕はノーコメントとさせていただきます(爆)。

そう、庭園が結構綺麗でした。
足利「学校」とは言いますが、どちらかというと古いお寺を見ているような感じですかね。
写真映えするスポットも多く、少なくともカメラ愛好家にとっては富岡製糸場よりはオススメです(^^)
機会があれば、是非!


お立ち寄り、感謝♪

2014/09/01 (Mon) 22:42 | EDIT | REPLY |   

土佐けん  

足利学校と言うと日本最古の学校ですよね^^
凄く興味があります!
内部を見せて頂き、とても嬉しいです^^
この時代に学校に通う・・・今の学校とは
学科も学生の心構えも違うんでしょうね~~
漢字テスト・・・僕は駄目かも(^^;
漢字は大の苦手です(爆)
大の大人がそれじゃ駄目なんですけどね~
次はどこに行かれたんでしょうか?
楽しみにしています^^

ポチッ全部!

2014/09/01 (Mon) 21:36 | EDIT | REPLY |   

ぽてとぉ~  

足利学校の散策 楽しそうですね~♪

学校なんて、卒業してからもう何年もいってないので、校舎の中の風景がどこか懐かしくて、思わず涙笑いしちゃいました

あのころは、当たり前の風景だったけど、今思えば、とてもとても大切な青春時代の思い出の宝物だったんだなぁ~


お子さんも夏ばて知らずで元気一杯ですね~

これからの旅行日記も楽しみにしています


懐かしい学校の風景写真に拍手!

2014/09/01 (Mon) 18:49 | EDIT | REPLY |   

-  

こんにちは

お仕事と子育てでお忙しい中、いつも素敵な写真を見せていただき有難うございます。慌ただしく旅をした若い頃を懐かしく思い出しながら拝見させてもらっています。
当時はガイドさんの説明を何となく聞いていた為か、まっさ様の詳しい説明で初めて気づかされる事が多いです。

旅する機会が少ない私にとって毎回アップされる各地の写真が楽しみです。
これからもよろしくお願い致します。

2014/09/01 (Mon) 11:02 | EDIT | REPLY |   

aunt carrot  

足利学校、こちらはとても楽しそうですね。
近くなら是非行ってみたいところです。
そうか、中庸は勉強もほどほどに、、なのですね(笑)
夫の尽くすのもほどほどにしよっと(笑)
庭園がとても素適ですね。
勉強したら緑で目を休めて、、良いですね。
次は何処でしょう。楽しみです。

2014/08/31 (Sun) 20:46 | EDIT | REPLY |   

Leave a comment