24 2014

夏の金沢城を歩き尽くす!北陸新幹線開業秒読みで綺麗になった金沢城公園

2015年春の北陸新幹線金沢開業に向けて、金沢の街は急ピッチで整備が行われています。
目立つところでは金沢駅やその周辺が恐ろしいくらい変貌しましたが、その他にも「あれ!?ここいつの間に??」って思う変化が無数に見られ、街歩きがちょっと面白い。

兼六園とか武家屋敷とか茶屋街とか、そういった歴史を売りにしている「観光施設」はさすがに大きく変わりませんが、例外が一つだけ。
それが「金沢城公園」です。

整備が進む金沢城玉泉院丸庭園
(建設中の玉泉院丸庭園)

金沢城の文化財「三十間長屋」
(三十間長屋)

金沢城菱櫓と五十間長屋
(菱櫓と五十間長屋)

金沢城の文化財「石川門」
(石川門)

じっくり昼間の金沢城を歩いたのは久しぶり・・・
と言ってもせいぜい1年振りくらいなんですけどね。
なんか全体的にスッキリしたと同時に、これまで中途半端だった場所がカチっと化粧直しされたみたいに綺麗になってて、ちょっとビックリしちゃいました。
北陸新幹線の開業を見据えて整備が進められてきた金沢城公園ですが、そろそろ「一旦完成」が近づいてきています。
今回はそんな金沢の憩いの場、金沢城公園の「今」をお伝えいたします。

2014年08月12日 石川県金沢市 金沢城公園


金沢市の中心部にある広大な緑のオアシス、金沢城公園。
金沢城が今日ほど人に対してフレンドリーになったのは、たった18年前のことで、それまでは街のど真ん中にありながら一般市民が立ち入れない閉鎖的な空間でした。

城下町推しするくせに、城に入れない!

そんな事態を由々しく思う人も多かったでしょうね。

明治初期までは前田家の居城、その後は陸軍の施設、そして終戦を迎えると金沢大学。平成の世になり金沢大学が郊外へ移転したことにより、ようやく金沢城が市民の手に戻りました。
それから18年間は、まるでリハビリでもしているかのように、いつ見に行ってもどこかで何かしら作業をしてた。
大学の建物の撤去から始まり、公園としての整備とか、発掘調査とか・・・
今日この日に至るまで金沢城が安らいでいたシーンをいまだ見たことがありません。

ただ、なんとなく実感として、2015年の北陸新幹線金沢開業までになんとか一通りの整備を済ませてしまいたいんだろうなと思われます。
開通を目前に控えた2014年夏、金沢城を歩いてみると、これまでに比べてかなりスッキリした印象を受けました。

では、歩いてみましょう!
天気はあいにくの曇り。青空の下ならもう少し綺麗な写真を撮れたと思うんですが・・・
今年のお盆はあまり天気には恵まれなかったです。


まずは重要文化財・石川門をぐぐります。
古くからの金沢城のシンボルであり、もはやおなじみですね。
金沢城石川門をくぐる


金沢城三の丸の搦手門(裏門)。
金沢城には「三御門」という3つの大きな門がありますが、この石川門はそのうちの一つで、現存する門としては唯一のもの。
いつもこの門をくぐる時は、昔のお侍さんになった気分になるんですよね。
ちょっとだけ、気が引き締まります。
金沢城三御門のひとつ 重要文化財の石川門



さて、石川門をくぐるとさらに大きな門が見えます。
三御門の一つ、「河北門」です。
石川門が裏門なら、こちら河北門は金沢城の実質的な表門になります。
平成22年に再建されましたが、工事の際は足場が組まれ、その中から工事現場の様子を覗けたものです。
金沢城の実質的な表門「河北門」

金沢城三御門のひとつ 復元された河北門



写真右から、菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓のトリプルコンボ。
金沢城公園整備の初陣と言ってもいいかもしれません。
平成13年に再建されましたが、できてから早くも13年も経っているんですね・・・。
これらは現代の金沢城公園のシンボルとしてもはや市民権を得ていると言えるでしょう。
現代の金沢城の象徴 菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓


右手の三階建ての建物が「菱櫓」。
菱型をしているからそう呼ばれているそうです。
金沢城「菱櫓」を見上げる


五十間長屋(二階建ての長い建物)と橋爪門続櫓(写真左手の三階建ての建物)。
金沢城「五十間長屋」と「橋爪門続櫓」


橋爪門続櫓の隣には、グレーの覆いが被せられています。
金沢城の「橋爪門続櫓」


この謎の覆いの中こそ、現在進められている最大の整備事業、「橋爪門の復元工事」です。
「橋爪門」は、先ほどの紹介した石川門・河北門と並ぶ「三御門」の一つで、これら全てを復元することが金沢城整備の大きなテーマだったようです。
橋爪門は北陸新幹線の開業前に整備が完了する見込みです。
ほんと、あとちょっとのところまで来ているんですね!
復元工事中の金沢城橋爪門


橋爪門の復元工事の様子は、足場からチラっと覗き込むことができます。
シロートが見ても「何が何やら」という感じですが、とりあえず、今こんな感じ(^^;。
復元工事中の金沢城橋爪門


金沢城の特徴でもある鉛の屋根瓦が、鈍く輝いています。
これを見ると、「あぁ、金沢城なんだ」って思わずにはいられません。
復元工事中の金沢城橋爪門と鉛瓦



それにしても、お城の遊歩道がすごく歩きやすくなった!
ちょっと前まで立ち入りできなかったエリアも遊歩道が整備されていたのにはビックリ。
小さなお花畑もあるので、四季の花を楽しみながらゆったり散策できそうです。
街中のオアシス 金沢城公園の緑



金沢城は「石垣の博物館」の異名を持つほど石垣が見事で、多種多様の石垣が当時のまま残されています。
私のようなシロートがパっと見た感じはフツーの石垣に見えてしまうのですが、プロの歴史家や歴史マニアをうならせるだけの歴史的価値が、金沢城の石垣にはあるそうです。
石垣の博物館 金沢城の石垣

金沢城の石垣(鉄門)

石垣の博物館 金沢城の石垣

金沢城の石垣と桜並木とお堀


古い石垣をよく見ると、何やら文字かマークのような刻印が掘られているのが分かります。
これは石を切り出す時の作業分担などを示すためにつけられたと言われています。
昔の人が書いたものが現代でもそのまま残っているなんて、ちょっと感動ですね!
金沢城の石垣に刻まれた刻印



金沢城の建築物は大半が火災などで失われてしまいました。
昔から残されているものはたった3点で、いずれも国の重要文化財に指定されています。
その一つが石川門。
そして別の重文建築物が三十間長屋です。
もともとは食器類を収めた倉庫だったそうですが、江戸時代後期には武器・弾薬を格納していたそうです。
重要文化財「三十間長屋」(金沢城公園)

重要文化財「三十間長屋」(金沢城公園)


そして、もう一つの重要文化財が鶴丸倉庫です。
三十間長屋も相当地味ですが、この鶴丸倉庫の地味さと言ったら、「え!?お前は城の建物だったの?」って思うくらい(笑)。
金沢城の建物としてかなり異色な存在です。
でも、この鶴丸倉庫は一丁前に「国内の城郭内の土蔵としては最大級の遺構」と言われています。
「城郭内の土蔵」という微妙なカテゴリではありますが、国内最大級の称号は偉いと思います!
重要文化財「鶴丸倉庫」(金沢城公園)

重要文化財「鶴丸倉庫」(金沢城公園)



そして、北陸新幹線の開業後に金沢城で最もホットなスポットとなるのがこちら。
「玉泉院丸庭園」です。
玉泉院丸跡の案内板(金沢城公園にて)


金沢の庭園と言えば兼六園があまりにも有名ですが、実はこの玉泉院丸庭園は兼六園が造られるよりも前から存在していたと言われています。
明治の廃藩置県で取り壊されてしまいましたが、再び造園されることとなりました。
来年の完成に向けて現在最後のツメの整備作業が行われているところ。
まだ庭園の中に入ることはできませんが、上から見下ろすことができます。
池を中心に配した池泉回遊式庭園で、写真には見えていませんが背後の石垣や斜面を借景にした見事な景観を再現したものとなるそうです。
金沢の新観光スポットとなるのは間違いなく、また新たな撮影スポットにもなるでしょうね!
完成が楽しみです。
整備中の玉泉院丸庭園を見下ろす



ところで、金沢城の本丸ってどんなところ!?
通常、お城の本丸には天守閣がそびえ、一目で本丸と分かるものです。
金沢城の場合、天守閣が失われているのでパっと見た感じ本丸っぽいところが見当たりません。
五十間長屋や河北門など様々な建築物が再建されて賑やかになりつつある広場は「三の丸」と言いまして、本丸のように見えて実はそうではない。

金沢城の本丸は鬱蒼と緑が茂る森になっています。
かつて、ここには確かに天守閣があったそうですが、大火災で失われ、今は全く面影が残っていません。
鬱蒼とした金沢城本丸


本丸にはいくつか見晴らしのいい場所があって、そこには櫓が建っていたそうです。
「丑寅(うしとら)櫓」と「辰巳(たつみ)櫓」です。
金沢城本丸「丑寅櫓跡」


鬱蒼とした本丸の森から急に明るい場所に出るので、とても眩しい!
そして櫓跡に立つと、兼六園や医王山や金沢の旧市街などが見渡せます。
絶景ってほどじゃないですけどね、なんかすごく開放的で気分がいい!
金沢城本丸から眺めた金沢市街(広坂方面)

金沢城本丸から眺めた金沢市街(兼六園方面)


ってなワケで、歩き倒してみた金沢城公園。
新幹線開業と同時にお披露目される新スポットも回ってみましたが、いかがだったでしょうか?
今年のお盆は天候に恵まれず人出もあまり多くなかったそうですが、来年のお盆は新幹線効果できっと多くの人で賑わうと思います。
新しく生まれ変わる金沢を象徴する、新しく生まれ変わった金沢城。
もう、「城がない」なんて思わなくてもよさそうです(笑)。

北陸へお越しの際は是非立ち寄ってみてくださいね。
金沢城公園の様子



ご来訪、ありがとうございます。
もしこの記事が少しでも貴方のお役にたてたなら幸いです。
ブログランキングに参加しています。
よろしければ、下のバナーをクリックして、応援をよろしくお願いします☆

石川県 ブログランキングへ

にほんブログ村 写真ブログ 中部風景写真へ
にほんブログ村
関連記事
スポンサーサイト

金沢城 兼六園 北陸新幹線 石垣 石川門 五十間長屋 菱櫓 橋爪門 玉泉院丸

4 Comments

まっさ  

>aunt carrotさん

こんにちは♪
「畳の表替えなどする時に畳の裏に書かれた右2とか左3とか書かれた文字」ってのがまず分かんないです(爆)。
そもそもうちには畳部屋がないからなぁ。。。

こういうマーキングって、いろんな分野で用いられてきた「文化」なんでしょうね。
最近は石垣はおろか、そういった畳の「右2」「左3」って文字に出くわす機会も減ってきているんじゃないでしょうか。
大切にしたいですね。

お立ち寄り、感謝♪

2014/08/27 (Wed) 08:28 | EDIT | REPLY |   

まっさ  

>土佐けんさん

こんにちは♪
新幹線の開業にあわせて、今いろんな見どころが整備されていますよ(^^)
この記事で紹介している「玉泉院丸庭園」は夜はライトアップされるそうで、新しい夜のシャッタースポットの誕生となるかもしれません。

天守閣は早い段階で燃えてしまって再建されなかったそうです。
城ファンにとってはもったいない過去だなぁと思うでしょうが、「天守閣のない立派な城」ってのはある意味金沢城の特徴だったのかもしれません(^^)

お立ち寄り、感謝♪

2014/08/27 (Wed) 08:25 | EDIT | REPLY |   

aunt carrot  

新幹線開通にあわせて整備されてきただけあって
なんとも美しい姿ですね。
なんども見入ってしまいました。
石垣に書かれた文字、、
畳の表替えなどする時に畳の裏に書かれた右2とか左3とか書かれた文字と同じかなと思ったりしました。
緑濃いお堀や林をゆっくりと歩いてみたいものです。

2014/08/25 (Mon) 21:18 | EDIT | REPLY |   

土佐けん  

金沢城公園、着々と整備されているんですね^^
来年、新幹線が通れば沢山の観光客が
訪れることでしょう^^
歴史好きな僕と助手、色んな櫓や倉庫を
興味津々、見せて頂きました^^
素敵です!
金沢と言えば、加賀百万石の城下町
天守閣が残っていればどんな素晴らしいものだったか・・・
想像しただけでもワクワクします^^

ポチッ全部!

2014/08/24 (Sun) 21:16 | EDIT | REPLY |   

Leave a comment