加賀友禅灯篭流し(2014) ~金沢百万石まつりの前夜祭 女川の夏の夜の風物詩~

 07, 2014 06:00
いよいよ梅雨に突入してなんだかムシムシした日が続きますね。
そんな中、城下町金沢の「夏」の到来を告げるお祭りが始まりました。
毎年6月第一土曜日・日曜日に開催される「金沢百万石まつり」
金沢市民なら誰もが知っている市最大のイベントですが、その「前夜祭」に位置付けられているのが、浅野川で行われる「加賀友禅灯篭流し」です。
今年、初めてこの灯篭流しを見に行ってきましたので、早速UP!

加賀友禅灯篭流し(金沢市東山界隈の浅野川にて)

川面で輝く無数の灯篭(加賀友禅灯篭流し2014)20140606203403.jpg

加賀友禅灯篭流しの灯篭(浅野川にて)

その穏やかな流れから「女川」の別名で親しまれている浅野川を、ゆっくりゆっくりと無数の灯篭が流れる様は、なんだかとても幻想的。
川辺だからってのもありますが、梅雨の蒸し暑さを忘れて楽しめた光のイベントでした。

ちなみに、ここで三脚は足かせにしかならないだろうと思い、三脚は置いてきました。
全て手持ち撮影のため多少ブレたりしていますが、勘忍してね(^^;。
いや~、灯篭流しの撮影は難しいです!(ISO1600~2500の高感度撮影です)


2014年06月06日 石川県金沢市 浅野川(天神橋~浅野川大橋)


6月5日、北陸地方は梅雨入りしました。
平年よりも7日、昨年よりも13日も早かったそうですが、そういう数字を聞かなくても「今年はなんか早い」と誰もが分かるほど梅雨入りが早かったです。
例年6月上旬に行われる百万石まつりは「梅雨入り直前の晴天シーズンにねじ込んだイベント」というイメージがありますが、今年は梅雨入りのほうが早かった。

灯篭流しのある金曜日も、日中こそ雨は降りませんでしたが、会場に向かう途中で空を見上げると・・・
おぉ、虹だぁ。。。
久しぶりに見たなぁ。

灯篭流しの前に見られた大きな夕虹(浅野川にて)


でも、虹が出るということは、イコールすぐそばで雨が降っているということ。
傘も持たずに慌てて来たもんだから、雨に遭わないか不安になりながら会場に向かいました。

ちなみに、この灯篭流しには沢山の市民や観光客が集まります。
なんたって、金沢が最も金沢らしく見えるイベントですからね。
付近の道路は普段よりも混雑し、駐車場はおそらく満車。
そもそも浅野川界隈やひがし茶屋街周辺の駐車場は数が少なくて、イベントの時は明らかにキャパ不足になると思われます。
僕はちょっと保険をかけたつもりで、金沢駅近くに止めてそこから歩くことにしました。
金沢駅から浅野川界隈までは徒歩で20~30分。
ちょっと手間かもしれませんが、これなら確実に浅野川に近づけます。


灯篭流しの会場となる浅野川大橋に着いたのは19時。
日没後の空が赤く焼け、いかにも「梅雨の夕空」って感じでした。
灯篭流しの前に見られた夕焼け(浅野川大橋にて)


まだ明るくて灯篭が流れていませんが、すでに沢山の人が浅野川に集まっていました。
今思うと、下の写真に写っている人の数はまだまだ序の口。
ピーク時には、溢れんばかりの人・人・人が橋やら河川敷やらに集まってきて、ものすごい混雑になったんです!
賑わう浅野川(加賀友禅灯篭流し)


灯篭流しの開始は19時とされていましたが、19時が過ぎてもすぐに灯篭を流すわけではありません。
もともとこのイベントは、金沢の伝統工芸の「加賀友禅」が浅野川の水の恵みによって成り立っているので、川に感謝の気持ちを込めて行われるという側面があります。
また、加賀友禅に携わってきて亡くなられた故人を供養する意味も込められているそうです。
お経が読み上げられ、お焼香がなされ・・・いわゆる「儀式」的なものが進められていきます。


そして19時20分頃、いよいよ灯篭流しのスタート!
この日は約1300個の灯篭が流されたようですが、その第1号を流すのが・・・

山野金沢市長ではないか!

オープニングに相応しいキャスティングですが、あろうことか市長が自筆された灯篭を流そうとするその時間だけザーザー雨が(苦笑)。
(灯篭を持っているのが、金沢市長です)
灯篭第1号を手に持つ山野金沢市長(浅野川 加賀友禅灯篭流し)


市長!貴方もブログをやってらっしゃったんですね!!
早速拝見しましたが、5/20の記事にこの灯篭に対する思いが書かれていました。
「心如水(こころみずのごとし)」
「心」「水」「如」の三文字があしらわれた市長の灯篭がゆっくりと浅野川を流れて行きます。
描かれているのは、兼六園でお馴染みのカキツバタの花かな。
金沢市長が流した灯篭(加賀友禅灯篭流しにて)


このタイミングだけ雨が降っていたのは、きっと市長の筆に込められた思いが天に通じたのでしょう。
トホホ・・・濡れちゃったよ(笑)。
加賀友禅灯篭流し(2014) 最初の灯篭たち



さて、日も暮れてきたところでいよいよ加賀友禅灯篭流しが本格的にスタートです!
「女川」の愛称に相応しく、この日の浅野川の流れはとても穏やかで、ゆっくりと眺めることができます。
梅雨入りはしたものの、まとまった雨を降らせずにグっと堪えてくれた天には感謝しないといけません。
日が暮れて 灯篭流しが本格化(金沢市浅野川にて)


浅野川に架かる「梅の橋」
以前、このブログで夜景をお伝えしましたが、その時とは比べ物にならないくらい美しく幻想的でした。
灯篭流しってこんなにも綺麗だったんだ。。。
浅野川に架かる梅の橋と無数の灯篭

加賀友禅灯篭流しの灯篭たち


あまりにも緩やかな流れのため、灯篭が一か所に集まったり、川の途中で止まっちゃったり、川岸に打ち上げられてしまったりします。
そんな迷える灯篭をちゃんと流れに戻してあげる方もたくさんいらっしゃいました。
迷子の灯篭を流す人(加賀友禅灯篭流し)

ところで、川の中に入れるのはイベント関係者だけです。
「川の中に入らないでください」というアナウンスも流れていました。
それなのに川の中で写真を撮っている人が何人かいたのは・・・どうしてなんでしょうねぇ。
耳が聞こえないんでしょうかねぇ。
子供・・・には見えなかったけどねぇ。

・・・と、精いっぱいイヤミを言ってみる(笑)。



それから、どうでもいい話をします。
最近の若いコは、感動した時にしきりに「ヤバイ、ヤバイ」って言うんですね。
僕らの年代だと(と言っても、まだ30代だぞ!)、ヤバいってのは「非常に良くないことが起こった」ときに使う言葉です。

「ねぇ見てあれ、ちょっとヤバい」

という女性の声を聞いて、てっきり橋の上に人が集まり過ぎて、重量オーバーになりそうなのが「ヤバい」のかと(爆)
ちなみに梅の橋は歩行者用の橋で、そんなに立派じゃありません(^^;。
灯篭流しの見物客で埋まる梅の橋



加賀友禅に携わる方々だけでなく、一般の人も灯篭を自分の手から流すことができます(アナウンスを聞いた限りでは、あらかじめ整理券を受け取るらしい)。
小さな子供たちが、「せーの」で灯篭を流していました。
なんとも微笑ましい場面です。
ブレてますが(笑)。
灯篭を流す子供たち(加賀友禅灯篭流しにて)


大小様々な灯篭が浅野川を流れます。
真面目に筆で文字が書かれたものやら、小さな子供が描いたのであろうかわいらしい絵のものやら。
無数に流れる灯篭の中から、ちょっと変わったデザインのものを見つけるのも楽しいかもしれませんよ。
加賀友禅灯篭流しの灯篭たち

加賀友禅灯篭流しの灯篭たち


こういうメッセージもたくさん見ました。
「がんばろう日本」
「がんばろう日本」応援メッセージの入った灯篭(金沢市浅野川にて)


変わった形をした灯篭も(^^)。
変わった形の灯篭(加賀友禅灯篭流し)



梅の橋の上から、下流の浅野川大橋方面を見渡します。
無数の灯篭と浅野川(梅の橋より浅野川大橋方面を眺める)

無数の灯篭と浅野川(梅の橋より浅野川大橋方面を眺める)


そして、同じく梅の橋の上から、今度は上流の天神橋方面。
無数の灯篭が列をなして流れてくる様は、今回見た中では一番印象深いものでした。
夜の浅野川を流れる灯篭(梅の橋より天神橋方面を眺める)



灯篭流しは海まで流れっぱなし・・・なワケがなく、この浅野川大橋付近で終点となります。
たくさんの灯篭が終点の橋の下に集まっていました。
加賀友禅灯篭流し 終点の浅野川大橋

加賀友禅灯篭流し 終点の浅野川大橋


浅野川大橋の下でゴムボートに乗った係の方。
これだけ多くの灯篭をコントロールするのは至難の業でしょうね(^^;。
さらに次々と灯篭が流れてきます。
浅野川大橋に流れ着いた灯篭(加賀友禅灯篭流しにて)



浅野川大橋から灯篭を見下ろしてみました。
中にはちゃんとろうそくが灯されています。
こういう作りだと雨天の場合はかなり厳しいんじゃないかな。
年に一度の大イベント、ちょっと雨が降りましたが、天気が大きく崩れなくて本当に良かったです。
灯篭を見下ろして(浅野川の浅野川大橋より)



ってなワケで、「金沢百万石まつり」の前夜祭とも言える「加賀友禅灯篭流し」でした。
金沢市民になってもう10年以上経ちますが、昔から気になっていた光のイベントをようやく楽しむことができて嬉しいです。
来年には北陸新幹線が金沢まで開通し、首都圏や信州からも随分訪ねやすくなってるのですが・・・
未開通の時点でビックリするくらい人が多かったのに、新幹線が来たらどうなっちゃうんだろう。
今年のうちに撮ることができて良かったのかもしれません。
百万石まつりの提灯(金沢市主計町茶屋街にて)



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Tag:金沢百万石まつり 加賀友禅 灯篭流し 浅野川 金沢市 前夜祭

COMMENT 10

まっさ  2014, 06. 09 [Mon] 19:31

>tetsuさん

こんばんは♪
このイベントは初めて見てきたんですが、ホントに綺麗でしたよ(^^)
浅野川ではこの他鯉のぼり流しや真の「友禅流し」なども行われているようですが、いずれもまだ見たことがないんです。
まだまだ知らない金沢がいっぱいです。

来年は是非、参加してみてくださいね!
リンクは全然OKです。
ありがとうございます(^^)

お立ち寄り、感謝♪

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まっさ  2014, 06. 09 [Mon] 19:28

>土佐けんさん

こんばんは♪
三脚は持っていかなくて正解だったかもしれません。
そもそも被写体が動いちゃってますからね~(笑)。

灯篭流しはそちらにもありますか?
お盆の風物詩のようですが、金沢ではご覧のように6月のお祭りに合わせて行われます。
今年はすでに梅雨入りしていたので天気の心配がありましたが、何とか持ち堪えてくれて良かったです。


真面目なカメラマンが苦労する・・・
ホント、その通りだと思います。
いろんなところで悪行を見かけてしまうのですが、それらを反面教師として気持ちよく写真を撮りたいですね。


お立ち寄り&応援、感謝♪

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まっさ  2014, 06. 09 [Mon] 09:59

>妖怪雨降らしさん

こんにちは♪
ようやく私も灯篭流しを見に行くことができました(^^;
雨降らしさんは・・・あれ、毎年写真撮ってなかったっけ!?
今年は行かなかったんですか??

土曜日・日曜日は家内の実家で子守してまして、百万石行列を見ることができず・・・
今年は天気もまぁまぁだったし、大いに賑わったんでしょうね。


水量が少なくてなかなか流れない灯篭もありましたが、あれくらいの「まったり」とした流れが灯篭流しにはベストマッチだと思いましたよ。
もし前日にたっぷり雨が降って泥水の「急流」になってたら、灯篭流しはどうなるんだろう??

お立ち寄り、感謝♪

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まっさ  2014, 06. 09 [Mon] 09:37

>ぽてとぉ~さん

こんにちは♪
灯篭流しって、思っていたよりも多くの街で行われているんですね。
こういうイベントを目にすると、夏が来たんだなぁと思わずにはいられないです。

金沢の灯篭流しは百万石まつり(土曜日・日曜日)の前夜祭に位置づけられているので、どうしても開催が金曜日になり、仕事の都合がつかなくて今まで見に行くことができなかったんですが、今年ようやく・・・(^^)。
是非他の街のも見てみたいと思いました。


それにしても・・・
どこへ行ってもよからぬカメラマンはいるもんです。
五箇山じゃ畑に侵入した人がアナウンスで注意されてたし、チューリップ畑じゃ花を踏んづけてまで撮ってる人がいたし・・・。

イベントとかで「入らないでください」みたいなアナウンスが流れるとき、昔なら小さな子供に対する注意だった気がするんですが、今じゃカメラを持った大の大人が注意されていますからね(苦笑)。
ごくごく一部のそうした人たちのせいで、カメラ愛好家全体の印象を著しく悪くしているんじゃないかって不安がいつもつきまといます。
そういうステレオタイプを払拭するべく、もっとスマートに写真を撮っていきたいなぁと思いました。

お立ち寄り&応援、感謝♪

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まっさ  2014, 06. 09 [Mon] 08:37

>aunt carrotさん

こんにちは♪
今年の百万石まつりも大盛況に終わったようですが、僕はこの前夜祭しか見に行けず・・・(^^;

海で灯篭流しってのも風情がありそうですね。
まだ見たことがありません。
川なら網を張って灯篭を食い止めることができるけど、海は灯篭の回収はどうするんだろう?っていう素朴な疑問が(笑)。

こういうイベントを目にするようになると、いよいよ夏がやってきたって感じですね!
お立ち寄り、感謝♪

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tetsu  2014, 06. 08 [Sun] 22:48

まっささん、こんばんは。
こんな素敵なイベントがあるんですね♪
来年はこのイベントに参加したいです。

あとリンクさせて頂きたいんですがよろしいでしょうか?

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土佐けん  2014, 06. 08 [Sun] 20:54

綺麗ですね~~~
そして幻想的♪
素晴らしい画の数々をありがとうございます^^
こう言うところ、三脚を持って行っても意味が無いですよね(^^;
人は多いし、スローで撮るわけに行かないし・・・
高感度撮影とのこと、上手く捉えておいでですね^^
市長が流す時だけ大雨・・・笑ってしまいましたw
どこにでも馬鹿なカメラマンは居るんですね。
入るなと言うのに入る・・・そう言うカメラマンのおかげで
真面目なカメラマンが苦労するんだぞ!と
ここで怒っても仕方ないですが、マナーの悪いカメラマン、
色んな所で目に付きます。

ポチッ全部!

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妖怪雨降らし  2014, 06. 08 [Sun] 17:54

あれま、やはりそちらに行かれてたんですね。
私は・・・・・・


早く帰って寝ました(笑)
次の日がハードだったので・・・・・

今年も水量が少なくて、更には川下からの風で大変だったみたいです。
来年が怖いぞ~~

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ぽてとぉ~  2014, 06. 08 [Sun] 09:40

夜の女川に淡く輝く無数の灯篭が幻想的ですね~

わたしの実家のすぐそばの河川でも灯篭流しがありますが、仕事の都合上、なかなか見に行くことが出来ません

子供のころは、毎年見に行っていただけに、この写真を見たとき、子供のころのあの風景が思い浮かびました

マナーを守らないカメラマン 同じカメラを趣味とする者として、大変遺憾だと感じます

マナーを違反してまで撮影した写真なんて、なんの感動も感激の欠片も無い事をマナー違反のカメラマン達は、早く気づいてほしいものです

幻想的な夜の女川の灯篭流しにぽちっ!

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aunt carrot  2014, 06. 08 [Sun] 09:17

灯篭流し、美しいものですね。
良い絵です。
ほっこりとした気持ちになりますね。
こちらでは川でなくて海でやります。
ちょっと沖のほうで小さな船から流しますから
なかなか上手いこと撮れないです。
大きな川が欲しいです。

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