05 2014

東海道新幹線沿線をリアルに再現! リニア・鉄道館の鉄道ジオラマ

名古屋市の鉄道博物館、「リニア・鉄道館」の後編です。
この施設の「目玉」とも言えるのは、日本最大級の面積と言われている鉄道ジオラマ
鉄道ジオラマは各地にありますが、ここが凄いのは東海道新幹線沿線のシーンを非常に細かく、そしてリアルに再現していることです。

リニア・鉄道館のジオラマ

リニア・鉄道館のジオラマ 名古屋駅の夜景

リニア・鉄道館のジオラマ 名古屋駅に停車中のN700系

東海道新幹線沿線に住んでいるなら、建物や風景を見れば一発で何を再現しているのかが分かると思います。
ジオラマの中で繰り広げられている「ドラマ」を全てを拾い集めるとそれこそ膨大な数の写真になってしまうので、20分という限られた時間で写すことができた沿線の主要な情景をどうぞ!


2014年03月30日 愛知県名古屋市港区 リニア・鉄道館


鉄道ジオラマあるいは鉄道模型って、いろんな楽しみ方があると思います。
家庭で楽しむ小さなものなら、コントローラーでスピード調整して発車や停車などの「運転」を楽しんだり、駅やちょっとした待避所のポイント(分岐器)を操作しながら「運行」する楽しさが主体になります。
ところがここまでの規模になると、鉄道そのものよりもそれを取り巻くシーナリー(情景)の「再現性」に目を奪われてしまいます。

日本各地に巨大なジオラマがあると思うのですが、リニア・鉄道館のすごいのは、1都2府5県・長さ500kmにも及ぶ東海道新幹線をギュっと凝縮してリアルに再現しているところ
背景の山や、建物や、橋など、どれを見ても「あ、あれのことだ!」と分かる作りになっていることなんです。

例えば・・・
これはどこの街!?
ジオラマで名古屋駅を再現 リニア・鉄道館
大きな駅の向こうに「セントラルタワーズ」や「ミッドランドスクエア」、「モード学園スパイラルタワーズ」など特徴的な高層ビルがそびえ、一発で名古屋駅だって分かりますよね(^^)。


じゃあ、これはどこ??
新橋駅前のSL リニア・鉄道館のジオラマ
SLに群がる人はもちろん、ガードのアーチ状のレンガまでちゃんと再現された新橋駅のSL広場。

電車が走ってなくてもニヤっと笑ってしまうくらい楽しい!

さらに、3次元の空間的な広がりだけではなく、時間の経過による変化も楽しめます。
昼間から始まり、夕方は全体が紅く染まり、夜は美しい夜景となり、静まり返った線路では保線車両が走り、そして再び朝を迎え街が賑わいを取り戻していく・・・。



鉄道ジオラマは、後ろの方をサっと通過するならいつでも入室OKですが、ジオラマのそばでジックリ見たい場合は最大100名ずつ20分交代の見学になります。
また、最後の20分は出入りが自由になります。
これまで2度訪ねた経験からすると、閉館直前の時間が空いていて自由に見られるのでオススメですよ。

ちなみに、ここで使用されているジオラマは「HOゲージ」(1/80スケール)と呼ばれる規格で、日本の一般家庭で楽しまれている「Nゲージ」(1/150スケール)よりも大きくて、リアルで、高価なものです。


では、この巨大ジオラマの中心に位置する名古屋駅から。
これは太閤口ですかね。
リニア・鉄道館を運営するJR東海のお膝元なだけあって、名駅の造りは妥協していません。
ホームの数が多く、ひっきりなしに新幹線やその他の電車が入線します。
ジオラマで再現された名古屋(リニア・鉄道館)


ここを走る東海道新幹線の車両は、ホンモノと同じでちゃんと16両編成になっています。
これがとんでもなく長いんですが、この長大編成をちゃんと受け入れるだけのホームの長さがあるのにも驚き。
名古屋駅を出発する新幹線(リニア・鉄道館のジオラマ)


「うわぁ、スゲェェェ・・・」
思わずため息が出てしまうのが、大観衆がステージに集まった「名古屋ロックフェスティバル」会場。
実在するフェスかどうかは知りませんが、よくあるよね、こういうシーン。
一体何体の人間を用意したんだろう。
「ちょっと多めに人を集めてみる」というレベルは遥かに超越し、群集をリアルに再現しています。
ロックフェスを再現!(リニア・鉄道館)


名古屋と言えば名古屋城
これを配置しないわけがありません。
桜が咲いていて、ちょうど今の季節にピッタリでした。
リアルに再現 名古屋城(リニア・鉄道館のジオラマ)


この名古屋城を構図に入れられるこの付近がシャッタースポットですかね(笑)。
電車が来るのを待って撮ってみるんですが、リアルと異なっているのが明るさです。
とてもじゃないが、まともに走行シーンを撮れませんでした。
みんなブレブレ・・・(汗)。
名古屋城をバックに行きかう電車たち


名城のすぐ後ろを新幹線が走ったり、バックにこんな風光明媚な山岳風景が広がるなどあるワケないんだけど、そこはご愛嬌。
逆に、リアルでは味わえない光景が楽しめるのもジオラマのいいところです。
名古屋城と新幹線(鉄道ジオラマ)


こちらはナガシマスパーランド
ジェットコースターは「ホワイトサイクロン」ですかね。
見逃してしまいそうでしたが、実は実際の遊園地みたいにホワイトサイクロンには長い行列ができているんですよ。
あと、観覧車をよ~く見てみると、なんと一つ一つに人が乗っているんですよ。
一人じゃなく、ちゃんと二人カップルで!(笑)
リニア・鉄道館のジオラマ ナガシマスパーランド


次第に空が暗くなり、名古屋の街の灯がともり始めました。
リニア・鉄道館のジオラマ 名古屋の夜景



お次は西のターミナル、大阪です。
奥のほうには桜に囲まれた大阪城。手前の右側はグリコでおなじみの道頓堀
黄色い銀杏並木は御堂筋かな。
ジオラマで再現された大阪の街(リニア・鉄道館)


道頓堀へズームイン!
ボケててよく分からないかもしれませんが、酔っ払ったサラリーマンが歩いてたりします。
イチョウの下では道頓堀川を眺める女性。
もうね、芸が細かすぎる!!(笑)
ジオラマで再現された大阪の街(リニア・鉄道館)


夕暮れの阪神高速。
そして、ちょうどこの時期にセンバツで盛り上がっていた甲子園球場も見事に再現されています!
時間設定が次第に夕暮れに変わっていき、ナイターが点灯しました。
夕暮れの阪神高速(リニア・鉄道館のジオラマ)


よく見ると、ディスプレイにちゃんと野球のシーンが映ってるんですよ。
そこまでやりますか!
こういう細かな「コダワリ」がとっても好きです!

甲子園球場のナイター風景(鉄道ジオラマ)


夜になると、大阪上空に花火が上がりました。
ドーンドーンという音響が加わるので、みんな大注目。
右手の山肌には京都の大文字焼きですね。
大阪の夜空に上がる花火(リニア・鉄道館の鉄道ジオラマ)



京都・奈良は町並みこそ省かれていますが、有名な寺社仏閣がいくつか見られます。
これ、一目でわかる「清水の舞台」
最も美しい、木々が染まる錦秋の姿が再現されていました。
ジオラマで再現された清水寺


よく見ると、舞台の外にも人が立っているんですよね。
この後「清水の舞台から飛び降りる」んでしょうか(笑)。
ジオラマで再現された清水寺


こちらはちょっと撮りづらい位置にあった奈良の東大寺の大仏殿でしょう。
赤いスカートをはいているのは奈良を修学旅行中の女子高生かな?
ジオラマの東大寺(リニア・鉄道館)


夜になると、古都の夜空に大きな満月が昇ります。
古都の夜の情景(リニア・鉄道館のジオラマ)



こちらは静岡・山梨。
壁に大きく描かれた富士山は、リアル世界でも東海道新幹線の車窓で最も大きな楽しみの一つです。
そしてその裾野にはこれまた静岡らしくミカン畑とお茶畑が広がります。
ジオラマではなく、リアルに撮りたいシーン。
左下の道路にたくさんの人が集まって幟が立っているのが見られると思いますが、これ、実は駅伝をやってるっぽい。
たぶん箱根駅伝ではなかろうかと。
東海道新幹線静岡沿線の光景(リニア・鉄道館のジオラマ)


お茶畑では茶摘み中(笑)。
肉眼ではなかなか気がつかないところなんですが、手を抜かずにちゃんと演出してるのがスゴいよね。
こういう細かな演出がたくさん集まってるからこそ、リアリティが大きいと思うんです。
お茶畑で茶摘み中(リニア・鉄道館のジオラマ)


どこかで見たことある橋だと思ったら・・・
これは山梨リニア実験線
たまにかなり速いスピードでリニア車両が通り過ぎていくんですが、撮れませんでした(笑)。
鉄道ジオラマの山梨リニア実験線



さて、東のターミナル・東京はと言いますと・・・
右下はお台場、レインボーブリッジがあります。
東京のランドマークと言えばスカイツリーですが、もちろんちゃんとそびえています!
再現された東京(リニア・鉄道館のジオラマ)


左に六本木ヒルズ、中央に東京タワー、右はNTTドコモ品川ビル(ちょっとマニアックか(笑))
再現された東京(リニア・鉄道館のジオラマ)


よく見ると国会議事堂もあるんです。
イチョウに囲まれていますね。
また、議事堂前ではデモが行われていたり・・・。
多少ブラックなユーモアも交えています。
国会議事堂も再現(鉄道ジオラマ)


夜の東京。
レインボーブリッジ、スカイツリー、東京タワーの「東京三大ランドマーク」がライトアップされています。
東京ってホントはもっともっとネオンで輝くのですが、まぁそこはジオラマってことで許してあげてください。
ジオラマで再現された東京の夜景(リニア・鉄道館)


お台場の某TV局もすぐに分かりますね。
屋形船が気持ちよさそうにクルージングしているのは、東京台場ではおなじみの光景。
お台場の向こうにうっすら見えるのは房総半島でしょうね。
お台場の夜(ジオラマ)



このジオラマには一体何万人が暮らしているんでしょうか。
それらはテキトーに数多く置いてあるのではなく、一人一人がちゃんとその場に合ったストーリーを持っているんです。
それがすごい!

「あの人は今ここで何をしてるんだろう」って一人一人について想像してみるのも、この鉄道ジオラマを楽しむ醍醐味の一つかもしれません。
ジオラマの中のとある公園の様子

ちなみに、探せばいろんな個性的なキャラクターも見つかります。
それらは是非、リニア・鉄道館でご自身で探してみてください。
探しているだけで、あっという間に時間が経ってしまいます。



肝心の新幹線ですが、ムード優先で光量がやや少ないせいか、なかなか撮るのが難しい。
グググっと寄ることはできますが、シャッタースピードの関係でどうしてもブレちゃうんだよなぁ。
ジオラマを走る新幹線


リアルの世界で流し撮りなんてほとんどやったことないんですが、こんな時に練習不足を痛感します(苦笑)。
ジオラマを走る新幹線

ジオラマを走る新幹線


夜の名古屋駅に停車するN700系。
夜になるとこうして運行を停止して翌朝を待ちます。
夜の名古屋駅(リニア・鉄道館のジオラマ)



当然ながら、今自分たちのいる「リニア・鉄道館」もありますよ。
駐車場は車がいっぱい!
人気は上々のようです。
リニア・鉄道館をリニア・鉄道館のジオラマで


非常に綿密なプログラミングで車両を自動制御していて、走行シーンもかなりリアル。
そのスピード感は、速すぎず遅すぎず、縮尺に合った速さで走っているのも感動しました。

製作に要した時間は3年とのこと。
それくらいはかかっちゃいますよね、これだけの大掛かりな街を作るんだから。

リニア・鉄道館のジオラマは、子供だましなものではなく、限られたスペースの中で極限までリアリティを追い求めたジオラマです。
また、リアリティの中にとても面白くて、場合によってはありえないようなストーリーが無数に散りばめられていて、主役の新幹線や電車はそっちのけで宝探しをする楽しみ方もできます。
子供から大人まで、男性も女性も、みんなが楽しめる空間なのは間違いありませんが、これを見て喜ぶのは、どちらかと言うと子供よりも大人のほうかもしれませんね。
リニア・鉄道館のジオラマの様子



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リニア・鉄道館 ジオラマ 東海道新幹線 リアル 名古屋 大阪 東京

2 Comments

まっさ  

>k・K子さん

こんばんは、はじめまして♪
私も高校の修学旅行は東京で、新幹線でした。
北陸に住んでいると、子供の頃は新幹線に乗る機会が滅多になくて、たまに乗るとあり得ないスピードにワクワクしたものです。

新幹線が登場してから今年ではや半世紀経ちますが、北陸では太平洋側に50年も遅れてようやく来年、新幹線がやってきます。小さな頃から自分の街に新幹線が来ることを心待ちにしていましたが、それが実現しようとしています。
その半世紀の間に技術はさらに進んで、これからはリニアの時代ですね!
そう遠くない未来の話なので、私も開通の暁には乗ってみたいと思います。
トンネルが多すぎて車窓がほとんど楽しめないみたいですけどね(^^;。

これからも当ブログを覗きに来ていただけたら幸いです。
今後とも、宜しくお願いいたします。

2014/04/06 (Sun) 23:07 | EDIT | REPLY |   

k・K子  

はじめまして。 半世紀前の修学旅行でひかりに乗り、皆で感動しウキウキ気分で乗ったのを思い出し胸が熱くなりました。また兼六園の梅も綺麗ですね!
北陸は私達の新婚旅行の思い出の地でもあり、とても懐かしく拝見させていただきました。なかなか旅にでれませんが素敵なお写真でその気分にさせていただきとても嬉しいです。これからもよろしくお願いします。
当地でもリニアの実験線で試乗も始まってます。駅周辺の整備もこれからです。

2014/04/06 (Sun) 17:06 | EDIT | REPLY |   

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