海王丸 総帆展帆 ~帆をひろげた海の貴婦人と新湊大橋~

 26, 2013 21:31
9月三連休の最終日。
秋分の日のこの日、実は前からずっと見てみたいと思っていたイベントが行われる日だったんですよね~。
富山県は射水市新湊の海王丸パーク
ここの主役である帆船「海王丸」(初代)が、秋晴れの空の下、美しい帆をひろげた姿を見せてくれました。
「海の貴婦人」の異名をもつ海王丸ですが、真骨頂はやはりセイルをひろげた姿にあると思います。
総帆展帆した海王丸 海王丸パークにて

新湊大橋を見上げて

花の迷路で戯れる 海王丸パーク


2013年09月23日 富山県射水市 海王丸パーク


この海王丸、常時貴婦人たる華麗な姿であるかというと残念ながらそうではなく、通常は帆を畳んでいます。
これまでは通常の姿しか目にする機会がなかったんです。

海王丸が全ての帆をひろげることを「総帆展帆」(そうはんてんぱん)といいます。
毎年4月から10月にかけて年間10日の日程で行われ、秋分の日は今年9回目の総帆展帆の日でした。
展帆作業(帆をひろげる作業)は10時から始まり、90分ほどで終わるようです。
畳帆作業(帆をたたむ作業)は14時から始まります。
したがって、貴婦人たる姿を見せてくれるのは、年間10日のみでかつ11時半から14時までの僅か2時間半という、結構レアなシチュエーションだったりするワケです。

海王丸パークに着いたのは11時を少し回ったくらいでしたが、すでに華麗な姿に変身した後でした。
総帆展帆した海王丸

おぉぉぉぉ、スゲー、美しいって言うか、かっけぇぇ!

海王丸パークは行こうと思えば行ける距離(金沢から高速使って1時間)にあるから、逆にあまり来ない場所。
ようやく見ることのできた美しい姿に感動しました。想像以上にインパクトがあります。
それに、真っ白な帆(実際、少し汚れてはいたけれど)は青空の下だからこそ映えるんです。
「海王丸のための天気」と言っても過言ではない。
秋晴れの海王丸パーク

総帆展帆した海王丸



文句のつけようのない秋の青空ですが、一つ小言を言うならば、秋分の日とは思えないくらい暑い・・・。
訪れた人らは老若男女思い思いに海王丸を楽しんでいましたが、パパは肩車が大変だ(笑)。
海王丸と親子

もちろんこれは他人事ではなく、僕も娘にせがまれ、拒否したら大泣きされ(笑)、挙句の果てに新湊大橋まで肩車で歩くハメに。
いやもう、体力の消耗がハンパなかったっす(汗)。



帆をひろげた海王丸と日本海側随一の規模を誇る斜張橋の「新湊大橋」。
海王丸を最も象徴するシーンです。
これを撮らなきゃ来た意味がないといっても過言ではないでしょう。
これこそまさに「THE KAIOUMARU」です。
総帆展帆海王丸と新湊大橋

総帆展帆海王丸と新湊大橋

背後に立山連峰が見えていれば最高だったんですがね・・・(^^;。



海王丸は大型練習帆船。
1930年(昭和5年)2月14日に進水して以来、1989年(平成元年)9月16日の現役引退に至るまで、実に59年間に渡り106万海里の旅を続け11,190名の船員を育て上げたそうです。
なので、当時船員を目指した若者たちの多くが、きっとこの海王丸のお世話になったと思われます。
現役を海王丸Ⅱ世に譲り、引退後はここ射水市で恒久係留されて静かに余生を過ごしています。
メインマストの高さは46m、帆の数は29枚で畳1,245畳分に相当するらしい。
そんな大広間は見たことがない!

そんな海王丸ですが、内部の見学も可能です(見学は通年行われています)。
展帆・畳帆の作業中を除き、甲板からも立派な帆を見ることができるんだから、そりゃあ入らなきゃ損損!
美しい海王丸


ギラギラと照りつける夏のような太陽に向かって、純白の帆がそびえます。
海王丸のセイル


乗船料は大人400円・子供200円ですが、大人・子供セットの「ファミリー券」というのが500円なので100円オトク。
ちなみに小学生未満は無料!
私の場合は子供2人を連れていましたが、トータル500円でした。財布に優しい海王丸です。
さて、船に入りましょう。


甲板の様子。
帆を張るためのロープですかね、結構ゴチャっとした印象。
帆が太陽の光を反射するため、甲板はかなり眩しいです。
海王丸の甲板

そしてこれが帆を真下から見上げた光景です。
高さ46mはかなり高い!
写真ではなかなか伝わらないでしょうが、首を90度近く上に向ける格好になります。
海王丸の帆を見上げる

海王丸の帆を見上げる



船内を回るのもなかなか楽しかったですよ。
普段、船なんて乗らないですからね。
中はなんでもかんでもギューギューに押し込められている印象。
ん~、これで定員168名を乗せて遠洋に出向くとなると、ちょっとキツいかもしれない(^^;
海王丸内部の様子


子供に人気だったのが操縦室。
船の舵を操るハンドルを握れるなんて、貴重な機会だ。
チビっ子たちは夢中でクルクルとハンドルを回していて、順番待ちもできていました。
気がつけばうちの娘も・・・。
ただ、よく見ると・・・え!?「触れないでください」ですって!?
ご、ゴメンナサ~イ!!!
海王丸内部の様子(操縦室)


こちらは訓練生の宿泊室。
大人たちは口を揃えて「ちょっと・・・狭いねぇ」と言います。
確かに、横幅がちょっとキツいかもな。
海王丸内部の様子(訓練生宿泊室)


「訓練帆船」なので、船内には教室もありました。
海の上で講義が行われていたのでしょう。
数多くある部屋の中でも最大級の広さ。
船の中は全体的に蒸し暑いのですが、ここだけはクーラーがよく効いて涼しかった。
ここで一休みされる人が多かったです。
海王丸内部の様子(第一教室)


いわゆる「士官」とか「船長」とか、エラい人たちのスペースは、訓練生のスペースに比べて遥かに豪華な作りです。
船乗りの世界は上下関係が厳しいのかなぁ。
今の時代にここまであからさまな差があると反発する人も多いでしょうが、でも、船に関してはしょうがないとも思う。
だって、上司は命を賭けて船員を守る立場だからね、それなりの厚遇も必要なんだろうと思います。
海王丸内部の様子(船長公室)

海王丸内部の様子(士官のダイニング)


この他、機関室・トイレ・風呂・食堂・厨房・医療室・・・とにかくたくさんの部屋を見て回ることができました。
その全てをここで伝えることはできませんが、船内は一見の価値はあると思います!



一通り船内を回ってから、お次は海王丸のバックを飾っていた新湊大橋に向かいます。
橋梁部の延長600m、導入部も含めると3.6kmの長大橋で、その規模は日本海側一と言われています。
海王丸パークから見た新湊大橋


2012年9月23日に開通したそうで、この日は新湊大橋1歳の誕生日だったみたい。
オメデト~!!
その割に、イベントなどは行われてなくて普段通りの姿でした(^^;。
抜群の青空に映える白亜の塔。真下から見上げると圧巻です!
新湊大橋を見上げて

上の写真、橋脚にガラス張りの構造体がへばりついているのが分かると思いますが、これはエレベーター。
新湊大橋は車道の下に自転車・歩行者用の道路が設けられた「二階建て」になっていて、徒歩の場合はエレベーターで昇ることになります。
この歩行者道路は「あえの風 プロムナード」の愛称で呼ばれています。
内部は↓こんな感じでした。
新湊大橋の歩道 あえの風プロムナード

歩道からの眺めなんですが…
実は水平方向の見通しがあまり効かない。
ガラスが斜め下にしかついてないので、橋の真下の海しか見えないんですよね。
これはちょっと拍子抜けでした。

ただ、エレベーターのホールは展望がよく、先ほど眺めていた海王丸もしっかり見ることができます。
お、畳帆作業が進んでいますね!
新湊大橋から見下ろす海王丸 畳帆作業中


気がつけば14時半。
何だかんだ3時間も海王丸パークで遊んでしまいました。
先ほどまで帆を広げていた海王丸ですが、元の姿に戻ってた。
チビたちはまだまだ遊べる元気を残していましたが、スマン、父はもう限界だ(*_*)。
総帆展帆を終えた海王丸

新湊大橋 アプローチ部

次回の総帆展帆は10月20日に予定されています。
2013年最後になるので、天気がよければ賑わうでしょうね。




【リンク】
海王丸パーク ホームページ
総帆展帆の詳しい日程などはこちらで確認できます。


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Tag:海王丸 新湊 総帆展帆 射水市 秋分の日 斜張橋

COMMENT 4

まっさ  2013, 09. 30 [Mon] 18:58

>ライカM2さん

もももももしかして、「なんとっ!」と「南砺」をかけました?

埼玉県西部と聞いて、この時期にそこへ行くとしたらアレしかないと思いましたよ(^^)
今年も素晴らしい「赤の絨毯」だったみたいですね。
ん~、羨ましい限り!

大御所の総帆展帆や現役姉妹揃い踏みなど、海の貴婦人たちの話題も事欠きませんね。
特に秋は空が綺麗だから、見るならこの時期しかないでしょ。
海王丸は20日、日本丸は14・27日だそうです。
10月だけでまだ3回もチャンスがありますぞ。

( ̄ー+ ̄)
↑この顔・・・な、何か企んでいるのか・・・??(笑)

お立ち寄り、感謝です♪

Edit | Reply | 

ライカ M2  2013, 09. 29 [Sun] 21:59

なんとっ!

!Σ( ̄□ ̄∥)

なんとっ!
横浜の日本丸の総帆展帆は、今日でしたか!
(↑リサーチ不足)

気が付いたのは、昼過ぎの埼玉県西部(苦笑)

更に調べてみたら、今日は現役の日本丸と海王丸が東京の晴海で並んでいたとか・・・

スマートフォントにしたのに、情報収集の武器になっていません(笑)


・・・となれば、10月20日を狙いますかな?

( ̄ー+ ̄)

Edit | Reply | 

まっさ  2013, 09. 29 [Sun] 17:29

>ライカM2さん

是非一度、ご覧あれ。
私も帆を開くイベントがあることをなんとなく知っていたものの、今になって初めて見ることができたんです。

横浜の日本丸!
海王丸のお姉さんにあたりますが、係留されている場所はそれぞれ大違いですよね。
船の形はシロートには見分けがつかないらしいのですが、かたや近代的なビル街やネオン、かたや立山連峰や橋。
きっとできあがる写真はずいぶん違う印象になるでしょうね。

日本丸の総帆展帆も見てみたい一景ではあります!
・・・ってかさ、今日じゃなかったっけ!?(笑)
見に行ってたら笑えるんだけどなぁ(^w^)

お立ち寄り、感謝♪

Edit | Reply | 

ライカM2  2013, 09. 29 [Sun] 08:55

一度は見たいぞっ!

総帆展帆っ!

字だけ見ても実に誇らしげな呼び方で、一度は見てみたい・・・


割りと近くに日本丸がいますが、実はそう言う姿にはお目にかかったことはなし・・・

やっぱり、全てを広げている時間は短いんですねぇ。


あぁ、青い海に真白な船が真白な帆をノビノビ広げたバックに青い空。そして近くには海に架かる白い橋、遠くには白い雪を被った神々しい立山連峰・・・・


あああぁぁぁ・・・ (妄想中)

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